今朝は朝から雨の予報で午後からはまとまった雨量になるらしい。

 

そして予報通り、仕事帰りの午後3時頃には土砂降りの雨となってきた。

 

 

バイク通勤の厄介なところは雨に降られることだと一般的に思われるだろう。

 

たしかにそれは間違いではない。

 

 

アルバイト先の先輩達から

 

「雨の日の通勤は大変なんじゃない?」

 

と毎回のように誰かに言われる

 

「そうですね。濡れますからね。」

 

と、如才なく応えている。

 

 

とはいえ、一概にバイク乗りが全員雨が嫌だというわけでもない。

 

 

 

 

 

Blogでも何度か紹介した、ボブ・マーリーの名言に.こんな言葉がある。

 

Some people feel the rain. Others just get wet

(雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる)

 

 

バイク乗りには雨の日も悪くないと思う人間はいると思うし、そういうバイク乗りは雨のシチュエーションを感じることが好きなのだろう。

 

 

 

今日の雨は凄かった。

 

レインウエアを着ていても、トレーナーやジーンズが濡れる程だった。

 

日頃からノーシールドのジェットヘルメットを愛用し、それにサングラスを掛けてバイクに乗っていることから、今日のような激しい雨が降る時は雨粒が顔を激しく叩き、その雨粒が顔を伝いながら口に流れ込む。

 

そして思う。

 

ちょっと臭い言い回しだけれど、雨には雨の“フレーバー”があると。

 

 

また、普段走っている舗装道路にも轍があり、何気ないライン取りのまま走っていると前輪が巻き上げた大量の水しぶきを盛大に喰らう場合がある。

 

そんな濡れるのが当たり前の雨の中を走り続けていると、徐々にハイになっていく自分に気付く。

 

ライダーズハイ?

 

雨天走行時の路面やカーブ、そして周囲の状況変化に緊張を感じながら走るのは五感が研ぎ澄まされるようで悪くはない。

 

 

私の通勤路である里山を縫うように走る道路はクルマも少なく歩いている人もほぼいない。

 

なので声を出し聞きなれた歌のフレーズを口ずさんだりもする。

 

 

いつもの左カーブの竹林の枝は、雨に打たれ垂れさがりオーバーハングしている。

 

それはまるでチューブを作り出す波の壁のようだ。

 

 

後方に流れ去るガードレールとの距離を一定に保ちながらバイクを傾け、頭上に垂れ下がるバンブーバンクの下をくぐり抜けるように走り抜ける。

 

そしてふと思ったりする。

 

バイクはサーフィンにどこか似ていると…。


たしかバイク乗りのサーファーがそう言っていたよなぁ。