2024年1月25日。
超音波内視鏡の他にもCTやMRI、レントゲン、心電図、肺活量の検査なども終え、
検査結果の説明があるので、家族を呼んでくださいと言われました。
いい話ではないな、と思いました。
兄が来てくれ、消化器内科の医師2人から画像を見ながら説明を受けました。
膵臓ガン、ステージIIa。腫瘍の大きさは2cm。
超音波内視鏡の画像には、膵管が途中で細くなって、先は見えなくなっていました。
「これが膵炎の影響なのか、元からこうなのかはわかりません。
膵頭部に腫瘍があって、まわりの血管を巻き込んでないので、手術可能。
まずは抗がん剤治療をしてから、4月くらいに手術になります」、と言われました。
ガン、そうか、そうだったんだ。。。
膵炎だと思っていた痛みはガンだったんだ。
総合病院で悪性と聞いてから、自分でもいろいろ検索して、
やっぱりガンなのかもしれないと思っていたので、
ショックよりも、やっと原因がわかってスッキリしました。
これから治療ができる、ようやくスタートラインに立てるんだという思いと、
ガンを見つけてくれた日本のお医者さんたちに感謝と、
ここなら安心して任せられるという安堵感でいっぱいでした。
それと同時に、アメリカの病院への怒りがフツフツと湧いてきます。
もし兄が腫瘍マーカー検査を勧めてくれなかったら、
もし専門医の予約が取れていなかったら、
私は間違いなくアメリカに戻って、
どうして膵炎が治らないんだろうと思いながら、
なかなか取れない予約を待ち、手遅れになっていたでしょう。
ほんの1ヶ月前にアメリカで受けたMRIでは、
「膵臓:正常。膵管の口径は正常範囲内。膵炎による後遺症なし」
明らかな誤診です。
それが機械のせいなのか、画像を分析した技術者のせいなのか、
この時点ではわかりませんでしたが、何かアクションを取らないと、
手遅れになってしまう患者さんが増えてしまうと思いました。