字彫りオタクの日常

字彫りオタクの日常

現場専門の字彫り屋です。
字彫り技術研鑽のための練習風景をアップして、全国の字彫り屋さんに自分の未熟さ無知さをさらし、ご指導ご鞭撻をいただこうというブログです。
あと、どうでもいいことも書いてます。

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サンドブラスト1号機

 

ボキッっとイってます。

 

砂が湿って詰まると、彫りながらゴムハンマーでバルブあたりをトントンとやるわけです。

すると詰まりが解消されるという、私独自の危機回避方法をやっていたわけですが・・・。

 

自業自得です。

 

 

 

サンドブラスト2号機

 

カニみたいになっていますが、

固定するネジの山がナメてしまって↓

 

足がスコスコになってしまいました。

それをクリップで固定して使うという、非常に面倒なことをしていました。

 

溶接なんか自分ではできません。

タップたてにトライしてみましたが、うまくいきませんでした。

 

修理に出すと言っても代替機が必要です。

別に1台買い足す余裕もないので、ダマシダマシ使っていました。

 

で、3号機

 

超小型なので砂の量が足りるのか少し心配していましたが、10回くらい使用したところで、通常の追加彫りならイケるという感触を持ちました。

 

 

で、この度、3号機の試用期間を終了とし、本格稼動開始ということで、2号機さんには引退していただくことになりました。

 

 

数年間、私の仕事を手伝ってくれた2号機さん。

あなたのお陰でたくさんの素晴らしい仕事ができました。

それでお金をいただき、ご飯を食べることができました。

 

本当にありがとうございました。

 

これを売っていただいた販売店さん。

製作されたメーカーさん。

買うに際して背中を押していただいたKさん。

配送していただいた運送屋さん。

 

本当にありがとうございました。

 

心から感謝いたします。

 

 

 

 

私の仕事は、

「段取り8」の「仕事2」

くらいでしょうか。

注文を受けてから墓所に行って拓本をとり、それを元に文字原稿を起こし、お客様の確認が取れた後、ゴムシートを作成します。

現場での作業時間を極力少なくするため、私はゴムの不要部分は取り除いてから持って行きます。
現場では「彫ればいいだけ」の状態にしていきます。






で、車に乗って墓地まで行き、到着したら車から↓これらの機材を降ろして、




設置します。





墓所と車との距離があると、とてもしんどいことになります。


実はここまでで仕事の70%は終わっています。
というより、ここまでの動きで、かなりの「時間」と「体力」と「知力?」と「お金」を使っています。



で、実際に彫ります。

彫ります。

がむばって彫ります。

(あ、いや。「もじほりぶろぐ」さんのフレーズが気に入ったもので・・・)


彫っている時間は10~15分間くらいでしょうか。

たまに、

「あれ?もう終わったんですか?」とか、

「へぇ~。意外とカンタンにできるんですね~」

とか言われることがあります。

元請けさんの担当者の方に。



以前はこの言葉のウラには「じゃあ、もう少し安くでできんじゃね?」みたいな気持ちがあるのではと思い、
「いやいや。これまでにですね。アレしてコレして、結構アレなんですよ~」とかフォローを入れていましたが、最近は「そうですね」と応えています。


それはいいとして、


私は今後さらに効率化することを目標としています。

「カンタンにできるんですね。これなら、ウチの子供でもできそうだ。」

とか言われるくらいにまで絞っていこうと思っています。


その第一段階として小型のサンドブラスト機を買いました。

また、超小型回収器を製作中です。

さらに、集塵機を充電式のモノに変えようと考えています。


で、もうひとつは、新しいゴム切りシステムの導入です。




最後のやつは、今月実現しそうです。



清水の舞台から飛び降りました。。。






ちなみに、残りの10%は作業後の「おそうじ」です。
これを怠るとすべてが台無しになります。






字彫り屋の職業病。

それは塵肺(じんぱい)とその合併症です。

詳しく調べると、その恐ろしさに、もう仕事をやめたくなってしまいますね。

発症するまで痛くもかゆくも無いのがヤッカイなところです。

で、「呼吸不全」で最期を迎えます。

つまり、苦しみながら死んでいくわけです。



おせっかいですが、字彫り屋さんは集塵機を使った方がいいと思います。


が、

これがメンドーなんですね。

私は以前、マキタの411Pを使っていました。重さ5キロ。

電動なので発電機が必要です。これが22キロ。

27キロの荷物はかなりのストレスです。


で、考えました。













jojo風


船乗り風


二宮金次郎風
(現在はなぜか二宮尊徳と標記されてることが多いようです)



誰ですか?








この人。



なんかヘン。



とか言ってるのは。


サンドブラスト機(砂タンク)がもうダメなので買い替えました。





思いっきり小さいのを買いました。




ほとんと手のひらサイズです。


で、

↓こういうことがしたかったんです。





フザケているわけではなく、

尺角のお墓で芝台までついているとかなりの高さになります。
通常のブラスト機なら、身体を九の字にしてバルブを調整しないといけません。

これなら大丈夫です。







誰ですか?















笑ってるのは。







砂の回収器を10年以上使っています。

もうダメなので、自作してみることにしました。



















【いいところ】

①コンパクトで持ち運びがラク。

②作業スペースが狭くても対応できそう。


【ダメなところ】

①使える砂が集塵機からガンガン吸い取られる。

②のぞき窓が高い。
というか、ノズル穴との幅をもう少し近くしないと見にくい。


改良して出直します。

マスコミが「墓じまい」を言い出して少し経ちました。

※ここで言う墓じまいとは、お墓を持たないことではなく、お墓を撤去してお骨を合祀墓に移すという解釈です。


私がお付き合いをしている墓石店さんたちや業界紙などのこれに対する反応には二種類あります。


肯定派と否定派です(まあ、そうなりますよね)。


肯定派の方の意見は、これを時代の流れととっておられるようです。
なので、従来とは異なった時代に合わせた商品やサービスを考えていかないといけないとおっしゃっています。
実際、樹木葬墓や合祀墓を作られたところもあります。


一方、否定派の方は、「墓じまい」はマスコミの陽動だと言っています(という方が多いようです)。

なので、お墓に対する従来(というか本来?)の価値を高めるという活動をされているようです。

政治家まで動かして墓じまいに抗おうとしている様子もあります。


私はどちらもアリだと思います。



さて、100年以上続いている企業の数は、日本は世界一とのデータを何かで読んだことがあります(ちなみに2位はドイツ)。

で、そういった企業は、時代の変化に柔軟に対応してきたという特徴があるそうです。

極端な例を言えば、薬屋さんが化粧品を作ったり、花札屋さんがテレビゲームを作ったりといったところです。

大きく変わらなくても、マイナーチェンジをすることによって時代のニーズに対応して、商売を続けるということや、代を後世に譲って、新しい感性でやっていくというやり方もあります。


そもそも企業の寿命は30年というのが定説です(根拠は知りません)。
なにも変化しなければ、いちおう30年で自然に終了するのが普通のようです。




・・・という流れだと、墓じまい否定派に未来は無さそうですが、そうではなく、ここに来てあらためてお墓の価値を高めるという活動に着目しているようなので、それをガンガンしていけば、活路がありそうな気がします。


なぜなら、「スピリチュアル」に関心がある人が以前よりも多いからです。

一昔前なら「霊感商法」と言われたことも、今ではスピリチュアルにカテゴライズされているモノがあります。

スピリチュアルに絡めること。これが即ち時代の変化に対応していることになるのではないでしょうか。



なので、売る側が宗教、歴史、哲学、縁起、風習、迷信?などなど関連することをみっちり勉強してお客様に提案することにより、時代に応じた商売ができると言えそうです。


ただし、今はネットで何でも調べられるので、付け焼刃での下手な講釈はソッコーで「霊感商法認定」されてしまいますが。


墓じまい報道に刺激されて、皮肉にもあらためてお墓の価値を啓蒙する、あるいは勉強しなおすという流れが生まれたことは間違いありません。





ちなみに、墓じまい関連の業者さんは、最近の受注の伸びがトンデモないことになっていると聞いたことがあります。

これはマスコミの陽動によって消費者が動いたと言われていますが、

私の考えは、人々がマスコミに影響を受けて動かされたのではなく、もともとあった潜在需要が噴出しただけだと思っています。


確かに報道がキッカケなのですが、以前から一定数いた「お墓をしまいたがっていた人」がこのタイミングで手を上げただけだと思います。

あくまでキッカケであって、マスコミの情報操作だとか、プロパガンダだとか言うのは筋違いです(と思います)。



というわけで、


この業界も最近流行りの「二極化」していくんだろうな、なんて考える今日この頃です。




























蛇足ですが、

お墓を買ったり維持したりするお金が無い人がいます。
そういった方のために、安くで永代供養できる施設を一定数作った方がいいのではないかと私は思います。















今年は例年よりも追加彫刻が多く忙しかったので、年初にブログを開設したものの完全放置していました。

ごくたまにウソで忙しいふりをすることもありますが、今年ばかりはガチでした。

ここに来てようやくお盆までの仕事も今日でひと段落したので、ブログを再開しよと思います。オリンピックを見ながら。



さて、字彫り屋を困らせる問題。

それは、メンシン(免震)です。

いや、地震にそなえてお墓をガッチリ固めることに必要性を感じる方がおあれるのは当然のことです。

なので、否定しているわけではありません。

けど、困るんです。


仏石の彫刻面がとなりの仏石と近かったり、あるは壁があって作業スペースが確保できない場合、目地を切って回転させて彫刻しなければいけないときがあります。

墓標にしても、石塔にピッタリ寄り添っているものは外さないといけません。


で、問題のメンシンです。


ガッチリボンド。しかも高性能で弾力性のあるモノでとまっていると、非常に厳しいのです。


メンシンを切ろうとして、石がカケたりキズが入ったりしたケースを今までいくつか見たり聞いたりしたことがあります。


私は今まであまり人には言えない方法で窮地を脱して来ましたが、もうあまりかかわりたくないというのが本音です。



地震で墓石が倒れてキズがついた。
なんだったらカケた。
けど、そのまま起こして据え直した。
地震の歴史が石に刻まれた。

諸行無常
万物流転

こういう選択肢もあるかも。

とか言うと怒られそうなのでやめておきます。



補修シリーズです。

液体アクリルを使っています。

紫外線ライトで固まるUVレジンという材料です。

アクセサリーのハンドメイドやネイルアートなんかで最近よく使われているようです。

動画では地面に落ちていた黒っぽい石を使っていますが、黒雲母を使えばよりリアルになるのではないかと思います。


それと、もう少し丹念に磨けば違和感がなくなると思います。


結局、色をつけてしまったので、意味がなくなりましたが。。。






2年ほど前、イギリスのある大学の研究室から「今後10~20年に人口知能にとってかわられる仕事」みたいな論文が発表されました。

将来無くなる(可能性がある)仕事です。

不動産ブローカー、レストランの案内係、銀行の融資担当者・・・などなど、将来、人間の変わりに、ロボットがやってくれるわけです。

もちろん、そのロボットを操作する人間が必要ですが、オペレーターとしてのスキルがあればいいだけです。

で、その将来なくなる(可能性がある)仕事の中に、


彫刻師

がバッチリ入っていました。

イメージとしては「ノミとトンカンチでモニュメントを作る人」みたいな感じですが、広い意味では墓石の字彫り屋もこの仲間に入ると思います。

ショックではありましたが、ああ、やっぱりなという印象もありました。

なぜなら、既にCNCフライス盤や3Dプリンターなどの機械が存在しますし、字彫り作業に関しては「自動字彫り機」というものもあるからです。

ただ、以前、アメリカの墓石加工工場でそれが使われているのをyoutbeで見たことがありますが、サンドを噴射しながらノズルがひたすら往復するだけのものでした。

アチラは彫りが浅くてもいいようですが、日本のお墓は今のところ職人による手直しが必要です。

なので、字彫り職人がたちまち必要なくなるとは思いません。



一方で、こんなのもあります↓





ダイヤモンドのヘッドがグルグル回って彫る機械のようです。

木材や金属を加工するときに使う自動加工機(CNCフライス盤的な)をそのまま石材に使っているといったところでしょうか。

日本で言う「薬研彫り」はアチラでは「Vカット」と呼ぶようですが、この機械はグラニット(御影石 花崗岩)にVカットができるようですね。

精密な加工もできそうです。


ただ
、現場彫り職人目線から言うと、これを現場に持っていくわけにはいきません。大きすぎますから。

なので、まだ大丈夫です。




さらには、こんなの↓


これはサンドブラストではなく、レーザーでもなく、グルグル系でもなく、インパクト系といったところでしょうか。

自動打刻機ですね。

点描画(網点)を自動でやってくれるので写真の影彫りができるようです。

レーザー彫刻は彫りが浅いので角度によっては見えにくいです。サンドブラストは深彫りするにはマスキング樹脂へのダメージが気になるところです。

けど、これは打刻なので安全に深く彫れそうですね。


ちなみに、この機械はモバイル型のものもあります↓



オジサン、タバコを吸って見ているだけです。



このあたりは脅威ですね。


上の二つの機械が合体したモノ。つまり「薬研彫りができて持ち運びができる彫刻機」ができれば、私の仕事は消えることになります。


そんなのまだまだ・・・なんて思っていても、意外と早いかもしれませんね。



いや、これはネガティブなことではなく、そうなればなったで、マシンのオペレーターとして一流を目指そうと思います。



ちなみに、モバイル型の打刻機がものすごく気になるので、ドイツのメーカー(Gtech Malacko Borisさん)に問い合わせをしようと思います。