NO.14 自分史を出版しよう(その1) | tanakakawazuのブログ

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「自分史を書くの巻」は、次の順序で進みます。

NO.1 はじめに
NO.2 自分史って何?
NO.3 なぜ、人は自分史を書こうとするの?
NO.4 自分史にはどんなものがあるの?
NO.5 自分史年表を作ろう(その1)
NO.6 自分史年表を作ろう(その2)
NO.7 自分史年表を作ろう(その3)
NO.8 自分史を書くために資料を集めよう  
NO.9 さあ、自分史を書こう(その1)
NO.10 さあ、自分史を書こう(その2)
NO.11 さあ、自分史を書こう(その3)
NO.12 さあ、自分史を書こう(その4)
NO.13 さあ、自分史を書こう(その5)
NO.14 さあ、自分史を出版しよう(その1) (この下の記事です)
NO.15 さあ、自分史を出版しよう(その2)
NO.16 自分史に関する参考サイト一覧、関連団体など



NO.14 さあ、自分史を出版しよう(その5)

■ 自分史を書き上げたら

「おっ、久しぶり。奥さんに自分史が書きあがったって聞いたで。どや、ええのんができたか? 出版して仰山売れて印税がガバガバ入ったら、一杯おごってや。俺もちょっとは相談にのって協力したんやからな」

「せやねん。何度も何度も推敲して、やっと3日前に満足のいく原稿が完成した。うれしゅうて、夕べ、嫁はんと2人で祝杯をあげたんや。まだ、だれにも読んでもろてへんけど、出版したらベストセラー間違いなしやで。そんときは、みんなも呼んでみっちゃんの店でどんちゃん騒ぎしよか」

「それ、ええなあ。ところで、その原稿、どこの出版社に持ち込むつもりやねん。講談社とか新潮社とかの大手に持っていくんか?」

「のっけから講談社はないやろ。まずは自費出版専門会社に持ち込んで、出版について相談しよう思てる。ほんで、昨日、インターネットで自費出版専門会社を検索したら、それが仰山あるねん。あんまりありすぎてどこに相談したら一番ええんか、皆目検討がつかん。おまえ、どこかええ自費出版会社知らへんか?」

「ええ呑み屋やったらなんぼでも知ってるけど、出版社はなァ。とんと縁がないわ」
 

 自分史が書きあがれば、次は出版ということになります。そこで、これから自分史の出版の仕方について見ていきたいと思いますが、その前によくよく理解しておかなければならないことがあります。
まずはそのことに触れておきましょう。

■ 自分史は売れる?

 この出版不況です。底沼の不況です。有名作家の本でもなかなか書店で売れません。まして、名もない著者の自費出版本を書店に並べても売れるわけがありません。それに自分史です。お金を出してまで買おうとしてくれる読者がどれくらいいることか。考えれば想像がつきます。
 
 こんな立派な自分史に書きあがったのだから、その本を一般書店やインターネット書店に並べれば売れるに違いないとの考えは幻想にすぎないことを、まずは十分認識しておかなければなりません。

 もちろん、私も、誰も想像できない特異な経験や多くの人の共感を呼ぶ内容を持った自分史であれば、売れる可能性があることを否定はしませんが、それは宝くじで1等賞を当てるに似た確率であることを肝に銘じておくべきです。

 自分史を出版して収益を得ようというような考えは、始めから持たないようにしたほうが無難です。

■ 自分史は何冊ぐらい印刷すればいいの?

 自分史を出版する場合、まず、その自分史を私家本とするか、一般書店やインターネット書店にも並べて販売するかを決めなければいけません。どちらに決めるかによって、出版冊数や印刷工法が異なってきます。

◇ 出版数
 私家本とするなら、配布先は家族や親族、友人知人等に限られてくるでしょうから、この場合の出版数は、大体、年賀状の枚数+@程度が適当です。
 
 一般書店やインターネット書店で販売するときは、場合を分けて考えなければなりません。

① 一般書店での販売、あるいは一般書店とインターネット書店双方での販売

 一般書店での販売を予定する場合は、出版最低冊数を500部としている出版社が多いと思います。少なくともこの程度の冊数は出版しなければ、多くの本屋さんに並べることはできないのです。

② インターネット書店だけで販売する場合
 
 この場合は、インターネット書店への注文の出具合を見ながら印刷数を考えればいいので、必ずしも最初から500部を出版する必要はありません。適宜、増刷するという手法もありえます。

◇ 印刷工法

 書店に並べられている本は、多くはオフセット印刷で印刷していますが、300~400冊以内であれば、オンデマンド出版のほうが安く制作することができます(
→掲載ページ)。それに、オンデマンド出版の技法は年々向上して、できあがりについてもオフセット印刷となんら遜色がなくなってきています。
 
 自分史を私家本として出版するのであればオンデマンド出版、一般書店やインターネット書店に並べるのであればオフセット印刷によるほうがより経済的だと思います。

■ 出版社の選択

 どこに自分史の制作を委託するかは悩ましい問題です。インターネットで「自分史、自費出版社」と入力して検索すれば、それこそ何十もの出版社、印刷会社の名前が出てきます。

 規模にしても、文芸春秋社や中央公論社などの最大手から一人出版社までピンキリです。出版社と名のつくところのほとんどは自費出版本をも制作しています。

 印刷会社も出版社と同程度の編集能力を身につけて、自費出版業界に参入してきています。

 「パブー」「e-bookland」に見られるように、電子出版専門業者の中にも電子出版と合わせて、紙出版に進出する業者も出始めています。

 また、インターネット、通信機器などの発達で、地元の出版社でなければ十分な意思疎通が図れないということもなくなり、全国どこの出版社からでも簡単に自費出版本を出版できるようになってきました。
 
 自費出版本制作を依頼する会社の選択肢はどんどん広がってきているのです。
 
 私は、このブログに「自費出版社探訪の巻」(
→掲載ページ)と題して、自費出版を取り扱っている出版会社のサイトをアトランダムに探訪し、その感想などを掲載するカテゴリーを作りました。

 現在(2012.9)はまだ数社にとどまっていますが、これから徐々にふやしていく予定です。これらの自費出版社はほとんど自分史の制作も取り扱っています。

 皆さんには、この自費出版社探訪やインターネット等で出版社を検索し、自分史の仕様を示して見積もりを徴したり、直接出版社に電話して担当者と話をするなどして、自身の思いを体現してくれる出版社を探してみてほしいと思います。

 私は、上記自費出版社探訪で、例えば、関西でいえば
新風書房(大阪)交友プランニング(兵庫)を紹介していますが、この両社とも自分史の制作については老舗中の老舗、新風書房の代表福山さんは大阪と東京で自分史講座の講師も務めておられます。

 東京圏でいえば、
清水工房(東京都)を紹介していますが、清水工房は自分史の魁(さきがけ)となった「ふだん記」運動の創始者橋本義夫さんが活躍されたまさにその地に本拠を置き、橋本さんの思想を体して自分史出版に携わっている出版社です。

 これらの出版社は、自分史出版の制作を依頼するのに十分な実績と実力を持つ出版社といえるでしょう。

 次項も引き続き、自分史の出版に関連するあれこれについて考えていきます。


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 「自分史を書くの巻」に掲載している項目です。

NO.1 はじめに
NO.2 自分史って何?
NO.3 なぜ、人は自分史を書こうとするの?
NO.4 自分史にはどんなものがあるの?
NO.5 自分史年表を作ろう(その1)
NO.6 自分史年表を作ろう(その2)
NO.7 自分史年表を作ろう(その3)
NO.8 自分史を書くために資料を集めよう 
NO.9 さあ、自分史を書こう(その1)
NO.10 さあ、自分史を書こう(その2)
NO.11 さあ、自分史を書こう(その3)
NO.12 さあ、自分史を書こう(その4)
NO.13 さあ、自分史を書こう(その5)
NO.14 さあ、自分史を出版しよう(その1) (この上の記事です)
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NO.16 自分史に関する参考サイト一覧、関連団体など



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