本日も怒鳴り声が、酷いです。

ご注意ください📢気づき



2XXX年



『響子ォ

お前には、分かんねぇだろうなぁ』



(あぁ、分からんねぇ、父さん。

あんたのように理不尽な事ばかりをしてくる人間の思いなど、誰が汲んでくれようか。)



『どうしたの?父さん。

私に何か、分かってほしい事でもあるの?』



『バカヤロー!!

お前なんかに、オレの気持ちが分かるわけねぇだろ!このバカが!』



(相変わらず、素直じゃないねー、可愛くないwww)



『え?じゃあなんで今、「お前には分かんねぇだろうなぁ」って言ったの?』



『うるせぇ、コノヤロー!!』

    ガシャン…



(最悪な子、かまってちゃんwww)



『やめろよぉ、もぉ、響子も何も言わずに、黙って聞いとけばいいんだよ』



『何だとこのアマ!!何だその言い方は!適当にあしらっておけばいいみたいな言い方しやがってな!!』



『誰もそんな事言ってないだろ』



『今言ったじゃねーか!!黙って聞いとけばいいって、


それは俺の事、相手にすんなって事だろ?適当にあしらっとけばそのうち収まるって事だろ?

あ!?そうゆう事だろ!!』



(本題、どっか行っちゃってるよwww)



『人の事バカにしやがってなこのバカアマ!』

(ホント、酷い事言う人だ)



(誰もそういった事言ってないのに…


そうか!自分で自分に言ってるのか、



いつも、どこからともなくやって来る「何だ!オレが悪いって言うのか⁉」は、



そーゆー事だったのか、自分で自分を責め続けているから、それを他人から責められている、に、変えちゃってるのか



自分で自分を責めていると分かっているのか、それを他人のせいにしてるのか…そうね、いつも、人のせいだものね、父さんは。



確かに、辛いものね。自分で自分を責め続けるだなんて…



だけれど本当は、何も分かっていないかもしれないな)





『ねぇ父さん』



『何だよ!!』



『まぁ、今はまだ恐らく、落ち着けるような状態では無いと思うのだけれど』



『当たりめーだコノヤロー、オレが悪いみてーな言い方されてな、どこのどいつが落ち着けると思ってんだよ!!』



(だからあなたが悪いって、誰も言ってないってwww)



『うん、そうだね、父さん。

そっか、父さんは落ち着きたいとは思ってるのかしらね』



『あぁ?誰が落ち着きてぇなんて思ってんだ、コノヤロー!』



(www…)



『そっか、そっか、じゃあ、どうしたいと思ってる?』



『あぁっ!?どーもこーもしたくなんかねーよ!』



『そうなんだ、どーもこーもしたくなんかねーんだね』



『おぉ、こんな家、燃やしちまえばいいんだよ!!』



(え?www)



『そっか、じゃあ燃やしましょう!

“善は急げ”です。これだけの大きさの家ですからね、しっかりと計画を立てて燃やさないと、燃え残りが出てしまうかもしれません、どうやって燃やします?ガソリン?灯油?使う?』



『ばかやろう、燃やしちまったら住む家が無くなっちまうじゃねぇか、このバカが』



『え?だって今「こんな家、燃やしちまえ」って言いましたよね』



『ホントに燃やすバカがどこにいんだよ!』



『何だ、嘘だったんですか?燃やさないんですか?』



『燃やしちまったら、どうすんだよ明日っから』



『何だ、つまんない、燃やさないんじゃん』



『当たりめぇだ、バカ』



『はい、ありがとうございます。

今、家は燃やさないと仰いましたね、日時含め、メモもしっかり取りました



これは、確約でよろしいですか?』



『なっ…』



『よろしいですか?ファイナルアンサー?』



『なんだよ!ファイナルアンサーってよ!!』



『解説します、「ファイナルアンサーとは、“最後の答え”」と言う意味だそうです』



『そうか』



(え?ここは素直なんだwww)



『燃やしたいのか燃やしたくないのかも、父さんが決ればいいと思う』



『どうすんだこの家、土地だってあんのにな、そんな事できるわけねぇだろ』



『父さん、もう皆、伯父さんも伯母さんたちも、この家を出て、それぞれの家族と生きてる』



『父さんも、嫌ならいつまでも、ここに縛られなくてもいいと思うよ』



『ばかやろう、嫌なわけねぇじゃねーか男の子ってのはな、家を守っていくって事を考えながら生きていかなきゃなんねぇんだよ!コノヤロー』



『そうなんだ、じゃあ、この家も土地も手放さずに父さんが守っていくんだ』



『おぉ、そうだよ、うちの長男にも次男にも残していかなきゃなんねぇだろ』



『そうなんだ、大変だね』



『当たりめぇだ!お前みてぇにな、のほほ~んと生きてなんかいられねぇんだよ!』



『そう、父さんは、のほほんと生きてみたいの?』



『当たりめぇだ、バカ!

オレだってな、お前みてぇにのほほんと生きてメシが食えんだったらそうしてーわ!』



『そっか、じゃあ…

そうしてみたらいいのに、簡単よ』



『あぁっ!?このバカ!!生きるってぇのはなぁ、お前みてぇな考え方じゃダメなんだよ!』



『男の子はな、外でなめられちゃダメなんだ、強くなくちゃダメなんだ、父さん見てみろ



この辺じゃガキ大将で一番強かったんだぞ、だから誰も俺には逆らえねぇだろ?見てみろ、他の奴ら』



『そっか、そうなんだね』



(なんかだんだん、痛々しいと言うか、哀れというか、胸が痛いわね)



『父さん、父さんには、父さんの話を聞いてくれる友達とか、そういった人はいるの?』



『あぁ?そんなもんいらねぇよ、何だ友達って、あんな奴らはな、いたって何の足しにもなんねぇ、いらねぇよ』



『そっか、いらないんだ、そうだったんだ。   淋しいね』



『はっ!くだらねぇ、淋しい事なんかあるもんかぃ、やかましい』



『素直じゃないなぁ

今、父さん、嬉しそうな顔してるよ、私とのこのやり取り、楽しんでるでしょ』



『あぁ?嘘こけ、何でオレがお前ごときとの話で楽しまなきゃいけねぇんだよ、黙っとけ!』






『響子ちゃんの父さん、強がっていないと、生きて来られなかったのかもしれないね』



『そうね、なんかそんな感じね』



『そんな感じだね、自分の淋しさを、誰にも見られたくなかったのかな』



『あっ、見せられる相手が居なかったとか、友だちは居ないって言ってたから』



『そうだったんだ』



『やっぱり本当は、淋しいのかもしれないなぁ、誰かに見せる前に既に、傷ついてきたのかもしれない



だけれどそれは、自分で気付いてあげる必要があると思うの』



『そうだね、本人の事は本人にしか分からないし、周りは見守るしかできないからね』



『そうね、何よりまずは、自分に素直にならないとねって思うわ』



『だね、



今日のその、トルコキキョウのワンピース、素敵だよ』



『さすが、スカイくんらしいわね、ありがとう、ハラリ〜ん👗』



登場生き物

・人間 蛙川響子 

    蛙川サスケ(響子の父) 

    蛙川ひな子(響子の母)


・ダンゴムシ スカイ(男のこ)



昼間は暑さを感じるようになりました

ヴィヴァルディの四季から〝冬〟を、

お送りいたします🎶


2/108話


2024.6.10 入梅



今日もお読みくださいまして、ありがとうございます✨



おやすみなさい、いい夢を😴ニコニコ