2024年9月にオープンした師匠の店舗。
私は、事業家集団環境で学びながら、師匠の店舗立ち上げチームの一員として実践で貴重な経験を積むことができました。
事業家集団環境では、店舗出店をする人が次々と出てきています。
もともとお店を出したいと思っていたわけではなく、事業家集団環境で学ぶなかで、店舗の重要性を学び、出店を目指している人もいます。
私も、別のやりたいことがあるため、店舗はやりたいことを実現するための手段の一つと考えています。
しかし、この店舗の立ち上げには、非常に大きな学びがたくさん詰まっていました。
今回は、その中から特に印象に残った3つの学びについて、書いていきたいと思います。
マーケティング戦略の重要性
店舗立ち上げにおいてマーケティング戦略がなぜ重要かというと、顧客との最初の接点を作る必要があるからです。
私は、マーケティングが単に商品の宣伝としてではなく、ターゲット市場をしっかりと理解し、それに基づいて商品選定や購入動線の設計をすることが重要であると、何度も失敗を繰り返して学びました。
具体的には、店舗を出店する地域の市場調査を行い、潜在的に顧客が求めるものを分析することに時間を費やしました。地域の特性や顧客のニーズを把握するために、実際に店舗立ち上げメンバーで炎天下の中、インタビューやアンケート調査も行いました。
ここで感じた点は、単に数字やデータだけでなく、人々の生の声を聞くことがとても大切で、より深い理解が得られます。この経験から、マーケティングは「人間的な視点」も大切であることを体感として学びました。
店舗のブランディング
次に店舗のブランディングについてですが、ここでも「ブランディングとは形だけでなく、店舗に込める思いが大切」ということを学びました。
私たちの店舗は、地域のコミュニティに根ざした存在にしたいという師匠のビジョンをもとに、ブランディングに取り組みました。 私自身が特に心を動かされたのは、店舗の名前やロゴ、内装だけでなく、提供するサービスや商品にブランドの物語を盛り込むことの重要性です。
例えば、私たちが作ったオリジナルメニューには、その土地の食材を使い、地域の農家とのコラボレーションを反映させることを心がけました。この取り組みは、結果として顧客の皆様の潜在的な「地域にとって良いことをしたい」というニーズと結びつき、大きな成果を発揮しました。
自分たちの理念や価値観を明確にすることが、結果的にターゲット層との強い結びつきを生むのだと実感しました。ブランディングは一朝一夕で完成するものではなく、日々のビジョンを磨いたり、ビジョンの発信によって育てていくものだということを学びました。
柔軟性と適応力
最後に、柔軟性と適応力についてです。
店舗立ち上げにおいては、当初の計画通りに進むことは稀であり、予期せぬ問題が次々と発生しました。これらの問題を乗り越えるためには、固定観念にとらわれずに柔軟に対応する姿勢が求められます。
私たちのチームも、オープン日の変更や、仕入れ先のトラブル、スタッフの欠勤といったさまざまな課題に直面しました。最初はパニックに近い状態になったり、チーム内で口論になったりするときもありました。しかし、チーム全員で状況を話し合い、最適な解決策を見つける姿勢が大切であると気づきました。
特に、私の場合、自分の意見を持ちながらも「他者の意見に耳を傾ける」ことが最大の伸び代でした。 これを乗り越える中で、予期せぬチャンスを掴むこともありました。
例えば、あるイベントが急遽開催されることになった際、私たちはすぐにマーケティング戦略を見直し、そのイベントに合わせたプロモーションを打ち出すことができました。このように、柔軟にアプローチを変えることが、結果として新たな顧客層を引き寄せるきっかけとなりました。
師匠が普段からよく言っている、「計画を立てるだけでなく、変化を受け入れる姿勢が欠かせない」ということを身をもって学んだ2024年でした。
師匠の店舗立ち上げが自分の出店につながる
師匠の店舗立ち上げメンバーとして学んだ3点は、私自身の成長、そして未来の出店に大いに役立つ経験でした。
マーケティング戦略、ブランディング、柔軟性など、さまざまな視点から店舗運営の奥深さを体験し、これからのキャリアにおいても活かせる貴重な教訓を得ることができました。
これからも、事業家集団環境で学びを続けつつ、自分自身の起業や出店に向けての準備をしていきたいと思います。