【椅子が1つだけの美容室】
・~・~・~・~・~・~・~・~・〜
約25年前の自分は美容師になりたての頃!
技術的に何も出来ず、シャンプーを練習していた真っ只中でした
約25年前です!変わりましたね 笑
その頃働いていた美容室では、年配のお客様が多く、シャンプーとブローだけでお越しになられた方も多かったんです!
実は、海外ではよくある光景ですが、
ぼくが美容師になる前の時代は、もともと日本でも美容室にシャンプーとブローだけで利用されるお客様がたくさんいらっしゃったそうです
それが時代とともに、シャンプーとブローだけで利用する方も少なくなって今の時代需要はあまりありません
当時ぼくが美容師になりたての頃も、シャンプーブローだけで利用されるお客様も減っていっていたため、年配のお客様のブローのやり方は覚える美容師も減っていました
需要がなければ覚える必要もないから当然といえば当然です
でもぼくは、美容師として出来ない技術は無くしたかったので、日々練習していたんです!
出来ない技術があるよりも、出来る技術を増やすことが“美容師として生きていく”と決めた自分にとって大切だと思ったからです
ただ、
このブローという技術は中々出来る技術ではありません!
髪の毛を真っ直ぐにブローしたり、少し流したりするブローはある程度練習すれば出来る技術ですが、年配の方のブローはそんな簡単ではないんです
年配の方のブローは、
しっかりと形を作りながらツヤを出すテクニックと、
その形が長持ちするようにしなければいけません!
どちらもブラシでコントロールすることが必須となり、ドライヤーの当て方も近いため、お客様が熱く感じないように細心の注意が必要です
ブラシの強弱の微調整と、ブラシの力加減、ドライヤーの熱の当て方、
そしてスタイルを作りながらのブローするテクニック!
最初のうちは、お客様に『熱い』と言われてしまったり、怒られてしまうこともありましたし、
ブラシに毛が引っかかって『痛い!』と言われてしまったことや、『もう先生に変わって』と言われてしまったこともありました
“需要があまり無い技術だから出来るようにならなくてもいい”
と、諦めてしまうのは簡単です
お客様にご迷惑となり、怒られてしまったりすれば気分はガタ落ちで、自分で自分を責めることも多々ありました
でも、出来ない自分のほうが悔しくて諦めることなどできず、お客様に言われ続けてしまっても謝りながらもやらせて頂いてたんです
オーナーのお客様のブローをしている時に、あまり出来なければオーナーが見かねて変わると行ったことの繰り返し
ただ、何度かやらせて頂いてると、本当に少しずつですが何段階かあるうちの1つ、また1つと、徐々に感覚がわかっていくようになり、やり方がわかるようになっていました
普通は教えてもらうことがほとんどですが、当時の時代は【見て覚えろ!】
オーナーや先輩の仕事を見て技術を学び自分で試しての繰り返しです
技術を見ている時はお客様からは見えないように後ろでブラシを回して練習していたんです
そんな25年以上前に練習していた技術!
今ではシャンプーブローだけで美容室に行く方はほぼいませんよね
でも、実際シャンプーブローで来て頂いてるお客様のヘアスタイルをブローだけで仕上げられるようになっているのは当時諦めなかった技術です!
需要が無くなると言われていたからこそ覚える美容師も少なかった…
今になって思うのは、
努力が無駄になることってありませんね!
必ず役に立つ時が来る!というか来ている!
しんみり思います
あの時諦めずにやり続けて良かった……。
お客様に喜んで頂けるようになったから。。。