1日【3名限定】
椅子が1つだけの美容室
美容師も知らない『正しいコテの使い方』〜second〜
今のところ、7月までのご予約も徐々に頂いております
よろしければお早めのご連絡お待ちしております。
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20年という歳月…
様々な出会いがあり、色々な出来事がありました
もちろん別れなども……。
実はぼくは、もともと不器用なんです
約20年前、
美容学校にいた時も自慢にもならないけど、〝クラスで下から5番以内〟
出来ない自分に驚いたくらいです。
美容師の仕事というのは見ていると簡単そうだと思ったことはありませんか?
ぼくは、当時美容室に行っていた時に思っていました
『自分にも出来るんじゃないか……』
でも、実際にやってみると全然出来ず
くやしいを通り越して笑っちゃうくらい出来なかった
でも、出来ないから辞めたいとは思わずに
なんで出来ないのかわからずに必死で練習しました
朝から晩まで!
そうすると、徐々に上手くなっている自分に気づくようになります
『もっと上手くなりたい』と、悔しさが込み上げてくる
でも、出来ないから苛立つばかり。
出来ない自分に腹を立てながら『早く上手くなりたい』という思いで必死になっていた
『もっと早く』 『早く上手く』
そんな想いがより焦りを生み、なかなか思うようにいかない日々が続き
上手く出来る日もあれば、出来ない日もあり
進んでは、ふりだしに戻るような感じで焦りと苛立ちとでやっていたのを今でも覚えています
特に、年齢がまだ幼いと焦る気持ちが募ります
自分が精神的にも幼かったからかもしれない
でも、 『早く上手くなってスタイリストになりたい』という想いが強かった
だから、朝から晩まで練習に励み
たまには練習休めば?と言われてもやり続けました
その結果、春には下から5番以内だったのが
その年の秋には、上から5番以内!
自分でもその成長に驚かされました
『いつの間にか周りよりも自分のほうが出来るようになっている』
もう楽しくてしょうがなかった。
自分よりも上手にやっていた友達や生徒が、自分のほうが格段に時間も早く上手くなっていた
美容師になってからも、お店をすぐに辞めてしまったこともありました
長く続いた時もあったし、出戻りみたいなことも。。。
今でも覚えていますが、色々な美容室の先輩やオーナーよりも自分のほうがセンスもあって上手いと思っていました
今、考えたらかなり生意気ですよね!
でも本気で思ってたし、追い抜こうとしていた
自分で、習得したい技術があれば休みを返上して朝から講習を受けに行ったり
ヘアメイクの技術も習得したかったから、美容室の営業後に知り合いの先生のところで学ばせてもらったり
早い仕事を身に付けたいからと、老人ホームなどへ行っていたこともありました
疲れている時もあったし、
行きたくないと思ってしまう時も正直ありましたが、行くと必ず勉強になっていた
だから、継続してずっと行っていました。
〝店長として店を任せたい〟という話もあったし、
自分がトップとなり、〝責任者にならないか?〟と言われたことも何度もありました
でも、自分の夢を叶えるため全て断り渡英!
なんのツテもないのに、英語も話せないのに『よくやったなー』と、今でも思い出します
自分で自分を褒めたい大きな経験です。
ツテがないから、自分で現地で美容室を探して募集しているところがないか調べつくしていた。
海外で美容師をやるには、日系サロン(日本人が経営している美容室)と、現地のサロンがあります
正直、日系サロンのほうが働きやすいし給料も倍くらい違います
だから、日本人の美容師が海外で働くのは日系サロンのほうが圧倒的に多い。
でもぼくは、 『わざわざロンドンまで行って日系サロンで働く意味はない』と断固拒否して募集している現地のサロンを探して
ドキドキしながら、つたない英語で電話をして、相手の言っていることに電話越しに集中。。。
海外では、自分で履歴書を作らなければいけないのを知らなかった!
プリンターなども知り合いなどからなんとか貸してもらえて自分で調べながら作ったんです。全て英語だから大変でした。
面接当日も心臓が出てきそうなくらいドキドキして、なんとか英語で会話出来るようにして
ボスからは『じゃあテストをやるからモデルを連れてきて』って言ってもらえたのはいいですがモデルを探すのも一苦労
なんとか期日までにモデルを見つけて、テスト当日!
みんなが見ている前で、手は微かに震えていたと思います
緊張して身体は汗びっしょり……
『絶対に合格しなければ…』
その思いで必死でモデルを仕上げ、その日は終了
翌日、〝合格〟と言ってもらえて働く事が出来ました
あれほどの緊張はあとにも先にもないくらい
異国の地で、あんな思いは正直凄かった。。。
それから1年くらい働いていましたが、すこしマンネリしてきていた自分に気付いていました
『ビザもあと1年しかないし、日系サロンも経験しときたい』と思い、ボスに退職したいと告げ
今度は、日系サロン探し!
ロンドンにも日系サロンは、たくさんあります
高級店から、それなりの美容室まで。
いくつか面接に行きましたが、気になっていた所で働くことが出来ました
そこのオーナーは、美容師なら誰もが知る超有名店出身
今までも、有名店で働いていた人や有名店の技術を見る機会はありましたが
ここだけの話
『こんなもんなんだ…』と思ってしまった。
ここだけの話ですよ!
意外と有名店といっても、〝技術がずば抜けているということではない〟とぼくは思います。
それから約1年して…
渡英してから約2年後帰国
帰国してから数店舗経験して独立しました
振り返ると、長かったようであっという間ですね!
焦っていた20代、
経験を積んだ30代、
その経験を活かしている40代!
やりたいことは全てやってきたので後悔はないですが
本当に色々な経験をしました
楽しかったこと、苦しかったこと
辛かったこと、腐ってしまっていたこと
騙されたこと、言い争いになったこと
裏切られたこと、助けてもらったことなど
〝自分の経験が自分の人生を作る〟とはよく言いますが、改めて自分でもそう思います。
今の自分があるのは、全て自分だけではなく周りのサポートもあったからだというのは感じています
当時は全く思っていなくて、自分の努力があるから自分が報われると思っていましたが…。
自分だけの力なんか、ちっぽけですからね!笑っ
今では、自分の信じてきた技術や習得してきたことをお客様に納得して頂いて楽しみに来て頂いてます
Aengusというサロン名を決めたのも、不思議なご縁だと感じています
愛して頂いてありがとうございます!
ちょっと自分を振り返った、そんな日でした。