アニメ『タコピーの原罪』④東くんの救済 | Apocalypse NoW

アニメ『タコピーの原罪』④東くんの救済




カマキリに睨まれてる

2匹のコガネムシ



スマホニュース

速報 北海道で小4女児の遺体発見

事件の可能性も視野に捜査



教室に警察官


机にはユリの花

顔のないしずかちゃん

テンパってる東くん


思い出ボックスに入れといたから

死亡時間はわからない?

指紋も全部ふき取った。

だから大丈夫……?


「このタコ!!!」


なぜひとは自分より弱そうにみえるものに

マウントするんだろう……


タコピーから出た言葉

まりなちゃんと家族のために?

正直に言えば……?


自首、自白の誘い……

今からでも真っ当な道に戻ろうとする

タコピーと東くん


耳を貸さないしずかちゃん

作戦会議、もうすぐ夏休み!

ひとり別世界……



「東くん行けるよね東京」

「東くんが言ったんだよね」

「夏休みになったら行けるって」


「うまくやらなきゃ」


できるって

隠せるって

ボクが言ったんだ……


「もっとうまくできた」

「次はもっとうまく」


それはお母さんに言った言葉……



ひとり部屋で作戦を練り直してると

そこに潤也。慌てる直樹


「僕、トイレ」


席を立つ直樹


ノートとスマホと潤也を置いたままで

いいのか?


盗み見られた可能性……



着々と進む聞き込み捜査……

浮上するしずかちゃんの名前


「最近のまりなちゃんはおかしかった……」

「弱みでも握られてたんじゃないか」


捜査の手は

しずかちゃんのところにも……



東くんの空約束


「大丈夫、大丈夫 ちゃんと行ける」

「大丈夫 君が疑われることなんて絶対にない」



算数のテスト

54点


大丈夫じやないのは東くんの方……



「食べていいよパンケーキ」

「君はもういいから」


見捨てられた東くん


「待って!!」


トイレで吐くパンケーキ



誘蛾灯



やって来る東くん……

しずかちゃんの前で泣き崩れる東くん


「ねぇ大丈夫?」


それは東くんがさっき言った言葉……



必然的に警察からマークされ始めた

しずかちゃん


「捕まるのも嫌だし」

「夏休みはチャッピーのところへ」


「大丈夫 ぼくがなんでも解決してみせるよ」


「ありがとう、東くん」


「これ持って、自首してくれないかな?」


渡されるジップロックに入った

血だらけのカメラ……


しかし、仮に自首したとしても

思い出BOXやこのカメラのこととか納得のいく説明ができるのかな?笑



東くんの告解


兄の潤也は

テストの前日にゲームしても

テストは100点

テーブルにはいつもパンケーキ

数々の表彰状


潤也は天才

直樹は95点

ママはお医者さん

完璧主義者


「なんでできないのかな?」

「おなじように育ててるのに……」


直樹は学年テスト1位。町で2位。

潤也は都道府県1位。


「おなじもの着せて」

「おなじもの食べさせてるのに……」



母親からもらった

メガネのプレゼント ¥3000

おにいちゃんと唯一違うもの……


「ありがとう、おかあさん!!」


魔法のメガネ?をかけても

なにも変わらなかった……


次は93点


ゴミ箱に捨てられてゆくパンケーキ

死屍累々



転機!?



潤也がグレた!?

バイトにあけくれのちに半グレ化!?


あずまクリニックのあと継ぎはボク!?


それは単なる希望的観測

それは潤也の長所だった……

彼女ができて

お年寄りにも優しく

スポーツでも1位


潤也は母の関心と心配を浴びつづけ

ぼくはただの真面目にんげんでバカ……


潤也が受け継いだ要領のよさと地頭のよさ


あいつが染めて台なしにした

さらさらの黒髪……

おかあさん譲りの描いたみたいに

きれいな二重……


おかあさんの面影を

しずかちゃんに見た!!?



人間のクズとは?

どんな人のことをいうんだろう……



イジメを目撃して助け舟を出しても

拒否られる。必要とされない


医師は命をあずかる仕事

失敗はゆるされない。

なんでも完璧にできないと……!!?


何度声をかけても拒否られる

捨てられ続けるパンケーキ


それはかつてのタコピーと一緒


母さんによく似た女の子からの期待には

応えるしかない……


これも人助け?!


「東くんしかいない」

「だから東くんが自首して少年院に行っても

ずっと待ってる」


「その間にチャッピーさがしておくから」


しずかちゃんのことを救えるのは

ボクだけ?!

ボクのことを見捨てないのは

もう、しずかちゃんだけ!?


頬にキスして

抱擁してもらう


「大丈夫 大丈夫 大丈夫だよ」


おかあさんが抱きしめてくれたのは

ずっと前のこと……


みずからどツボにハマってゆく……



早朝

出ていこうとする直樹に声をかける潤也

天才の兄はもう知っている?

台なし?

病院も?

将来も?

浴びせられる罵声……


それは幻覚



「大丈夫か!!」


「なんでも相談しろ」



有能で人格者



初めて吐露する苦しみ


「ぼくには誰もいない」

「友だちもいない」

「求められたことはなにひとつできない」

「誰もぼくに興味なんてない」

「期待されてない」

「ぼくにはもう久世さんしか……」


「おれがいるだろう!」

「なんでも聞く」

「おまえはおれの弟」


「できないことはできないって言っていいんだ」

「なんでもできる奴なんかいない」


モンハンへたくそ

彼女にいろいろ助けられてる

母さんのパンケーキ、昔は不味かった……


母さんは料理下手?

努力の人


「おまえと似てる……」



「母さんの買ってくれたメガネはもう度があわなくて役に立たない……」


一見完璧にみえるものも

冷静に見渡せば、ズレ違いだらけ……


一線を踏みとどまる

闇から光の方へ……

膝まずいて

救われる

頭をポンとされる


もうひとりいた……



あずまクリニックに休診の札


町の噂

例の事件


東くんはもう助けてくれない

タコピーはまだ本当のことを言いたい……


しずかちゃんはまだ別世界



「今日から夏休み」

「だから行こう東京!!」



夢想と現実の狭間に踏みとどまる