ドラマ『アンチヒーロー』Last episode 正義 | Apocalypse NoW

ドラマ『アンチヒーロー』Last episode 正義




拘置所内

鉄格子の中……

これはずっと明墨が望んでいたこと?!


その姿を見物しに来る伊達原検事正 笑


見えていた明墨の未来像……?!笑


執念、根気、努力

検察官にとって必要な素質


「惜しいことをしました。(あのまま順調なら私の飼い犬にしてあげたのに……笑)」


伊達原からの忠告


「危ない橋を渡っていると、いつかはこうなる」



それは誰のはなし……?



伊達原の身の上話……笑

ペラ男!笑

秋田の片田舎出身

1年の半分以上が暗いところ

明かりに憧れて

必死に勉強。東京へ

司法の世界に

競争社会

田舎者。三流大学出

理不尽……

手柄を待望

伊達原のいう倫理とは?

勝ち抜けしてきた……?!


権力を憎んでいる?

理不尽を憎んでいる?

悪を憎んでいる?


明墨の感想……

ご都合主義の歪んだ正義感

この世を腐らせてる元凶のひとつ



その感情があったのは確かなんだろうけど

ひとはふた通りに分かれる。

そこにどっぷり浸かっていく者と

それを少しでも変えていこうとする者に……



歪んでるのは誰……?



伊達原の拠り所のひとつ

世間の目が群がる方が正義……



殺られるか?

殺るか?



それが家族なら?

自分自身なら?

見知らぬ善良そうな人なら?

ちょっと見、あぶなそうな人なら?



殺します!

断言する明墨



それは正義なのか?

それは何に向けての殺意なのか?



伊達原が守るべきものは自分の家族だけ……!?

ほかの家族はどうなってもいい……?!


鬼ヶ島の話


ある行為が正義になるか?

悪になるかは、見え方次第

法律とはその見え方の為に

うまく利用するべきもの



いい線……?!



法律とは抜け道だらけで不完全であり

絶対視するものでもなく

ひとつの基準でしかない……

法律を駆使すれば

それは悪にも正義にもなる……!?笑



拘置所の通路を

花道のように颯爽と歩く伊達原……



早速テレビ局が喰いつく……

明墨弁護士 逮捕

羽木精工殺人事件で証拠隠滅か



取り上げても問題ない事件は

延々と微に入り細に入り放送し続けるくせに

アンタッチャブルな報道は通り一遍の放送しかせず、上から与えられた餌をただ垂れ流し、自分たちでは暴こうとしない。役が与えられた芸能人やタレント化した識者がさもそれっぽいことを言ってお茶を濁してるだけのしょうもないワイドショーを放送し続けるテレビ局とそれを飼いならし続ける国家の歪んだ関係性……



めずらしい青山さん家のワンシーン

奥さんはスーツ姿で外に稼ぎに……

旦那はパジャマ姿でワイドショー鑑賞 笑



緋山さんも即逮捕

取り敢えずの罪状は

証拠隠滅の教唆犯

相変わらず小綺麗な緋山さん……笑



白木とは音信不通

今の職場は検察庁……!?



緑川から伊達原への状況報告


明墨は黙秘中


ジャンパーの血痕

白木の証言

緋山の供述

3点セットで有罪に……!?



正義の仮面……



この時、緑川は目を逸らしたまま伊達原の言葉を聞いている、なんか不自然……笑


明墨の罪

証拠隠滅だけじゃない……?!



説明責任……

今やなんの意味も持たなくなってしまった

言葉……笑




憶測と疑惑……

検察の名誉?



きっちり償うのはだれの役目……?



保釈は困難


目指すはあくまで志水さんの再審請求


平塚先生の元部下と面会……

病床に倒れ

後悔の念……?!

平塚先生からの忠告

科学者として許されない過ち

同じ轍を踏むな……


改竄はあった!?


改竄を後悔して

平塚先生が善意で遺したもの……?!


それは科捜研にある?!

そういったものは普通自分の手の届くところに置いとくんじゃないの?もっとも後悔したのが科捜研を辞めたあとならあり得る話……



「なんの話?」笑



白木自ら赤峰と紫ノ宮に接近遭遇

後ろに飼い犬の菊池を従えて……笑


ここはどこ?食事処とかもある

ビルの地下街みたいだけど……

新橋駅前ビル

明墨法律事務所が入ってるとこだった

私物整理のために……


単純に目が覚めただけ

殺人の証拠を隠すなんて

下手すればこっちまでとばっちり



間違ってるのはだれ……?



この場合、明墨のしてることは確かにその通りなんだろうけど、その行き先が不正で真っ黒けの伊達原のところって、なんか矛盾してない?笑



大人気明墨裁判!

傍聴券を求め長蛇の列……!!笑



傍聴席には青山と紗耶ちゃんの姿も……

このあとも毎回傍聴に来てるけど

前もって申し込んどけば、関係者席としてリザーブできるみたい



「さみしいねえ〜」



なんかいい事があると逆の台詞をいう伊達原……

案外マゾヒストなのかな?笑



第一回公判


検事側に伊達原、緑川、菊池

弁護側に赤峰、紫ノ宮

被告席に明墨

裁判長は坂口

証人席に白木


緑川が犯行経緯説明


事務所で見つかったジャンパー

誰がなんの為にそこに持って来たのか

その経緯は明らかにされてないけど?笑


証人席に緋山


全肯定

それは事実

自分の控訴審では全てを話し

罪を償うつもり


無罪を言い渡した

坂口裁判長の面目丸潰れ……笑


傍聴席に白木の姿……


ちらちら明墨に視線を投げる

挙動不審な緋山 笑

これは演出として正しいのか?笑

証拠のジャンパーの処分は明墨からの指示?

これはおかしくないか……?

確か緋山に一任されていたような気が……

緋山は今では罪を認めているけど

あの時点では、逃げ切るつもりもあったのかな……?!笑



「被告人はなぜ……!!」


緑川と伊達原のユニゾン 笑

伊達原が我慢し切れなくなって

しゃしゃり出てくる……笑


12年前

の殺人事件……


それは伊達原に取っても

とっとと闇に葬り去りたい事件のはずなのに

自ら公の場に持ち出してくる……やっぱりマゾだよね?笑


証拠の動画

だった……


あった動画は無かったことに……


緋山の口からもそれをすんなり肯定……


緋山の線から

志水さん冤罪の確証は消えた……

いちいち緋山のオーバーアクションが気になる……笑


明墨も

緋山の言ったことに追随するかのように

全面肯定……

全て事実です

そこからの反転……



『必ず、志水さんの冤罪を晴らします』



明墨がなんの勝算もなくこんな台詞を言うわけがない……笑



言い逃れのできない法廷という舞台……

役者は揃った!?



伊達原は

ひとつひとつ明墨のやり口を

潰していくやり口?


桃瀬のファイル

伊達原自らが提示する……

その秘められた想いを

どれだけ想像できたんだろう……?

もみ消された動画

この時点で視聴者はすでに事実を?知らされてる訳だから、裁判自体今までのほぼおさらい。このあとの焦点は、視聴者に知らされていない新証拠がいつ提示され、ドラマがどこから逆転し始めるのか……?


伊達原が事件の登場人物であることが

はっきり示される


伊達原も

表舞台に出てきた時点で

所詮大した悪者ではない……笑


死の瀬戸際……

自身の存在意義?

人を救いたいという使命感?


たとえば死刑囚が死を前にして

あくまで自分の歪んだ考え方を貫いて死刑になろうとするのか?

若くして病死してゆくひとが

この世に恨み辛みをいいながら死んでゆくのか?

死は個人のものである。

事実をねじ曲げてまでも使命に準ずる意味?

そんなことにどれほどの意味かあるんだろう?


伊達原の言ってる根拠はすべて、あくまで捻り潰した証拠の上に成り立っているに過ぎない、フィクションである……笑



証拠とはなんなんだろう?

なにを証明するんだろう……?笑



「ヒーローになりたいと思ったことは?」


これはなかなか言えない台詞……笑


「全く思いませんね」これを文字通り

アンチヒーローと言う……?笑



正義の検察官!?

ヒーローではないのね……笑


極端な正義感は

時に道を誤らせる


わかり切っていること……

極端にいかないようにするのが法の役割であるはず……


ヒーローになりたい人間には

その為のステージが必要

やっぱ「シアターGロッソ」だよね !?笑

(東京ドームシティアトラクションズ)


検察を辞める数ヶ月あいだ

明墨は変人だった……?笑

根拠のない憶測

虚言のパフォーマンス

同僚たちは困惑……

それは今も変わっていない……!?笑


世間を騒がし?

伊達原の判断基準のひとつが世間……

伊達原は世間の犬なのか……?笑

もちろん権力の犬としての

鎖は噛み切れない……笑


正義のため?

何度も問いかける……

正義とはなに?


元上司としての

私の実感?

懐いてくるのか?

いつまで経っても馴染まないのか?

犬にとって自分は何番目なのか?笑



明墨の裁判は

伊達原の自己弁護の場でもある……笑



現代におけるヒーローとは?

なんらかの力の傘の下にいて、なにかを保証された上で、一方的にこちら側の力を正当化する者をヒーローとは呼べない……

圧倒的に不利だとしも、その事実を公にし

この世界を少しでもまともな方向に戻そうとする個人のことをヒーローと呼ぶのだと思う……



「被告人、最後に言いたいことは?」


明墨を被告人として呼べる快感……笑



真実を追い求める……?

検察として当然の使命?!

使命の危うさについては

さっき自分でも言っていたのにね……笑



検察の恥

それは誰のこと?



御自身のパフォーマンスに酔ってるのかな?笑

自分もそちら側にどっぷり浸かってるのに……

大義の前ではそれは許されること……!?

恥を恥とも思わない厚顔な面構えになって

ひとの中身も変わってゆく……



「まもなく志水さんの再審請求を行う予定です」



新証拠!?



志水さんの無罪を主張するには十分な根拠となるもの!?


塀の中に囚われていても

弁護活動ができる明墨……笑



「その通りです。裁判長!」



重要な争点!

緑川が追い打ちをかける!


明墨の証拠隠滅云々よりも

糸井一家殺人事件が

冤罪か否か!?

その証明がいつの間にか争点に

すり替えられている……笑



「私も同じ意見です」


シンクロする明墨と緑川……笑



不安気な伊達原?

苦しい時の白木頼み?!笑



そこに証拠があろうがなかろうが

それが事実であるなら

それは揺るぎないものである

それを覆すことは何人にもできない

そうであるならば、あとは事実に即した証拠を創作すれば!?犯人は自らの罪を認めざる負えなくなる……


事務所のメンバーに

かしこまって

青山からの打ち明け話……




間…………?!笑




明墨の新証拠とは!?

今や伊達原の飼い犬となった白木の役割とは?

契約金プラス特別報酬……

白木が務めるのは新しい法律事務所?

メリットは単なる金?!


その動機はどうなのかな?笑

今どき金に価値を見出すものたち……!?

金は確かに無いよりあった方がいいけど

もう金をいくら持っていようが

大した意味もないような気がする……笑


白木が発した新たな言葉


ボツリヌストキシン


伊達原に与えられた新たな餌……笑


緑川が持って来る新たな書類

弁護側から証拠調べ請求書

科捜研の薬毒物鑑定


見ようとしない伊達原……

見なければ知らないことになる?

偽造書類?!


取り調べ請求は不同意?

否、同意!


受けて立つ?!

伊達原にも当然勝算がある!?



第二回公判


新証拠は

科捜研の薬毒物検査鑑定書

科捜研の資料室

千葉県警察本部刑事部科学捜査研究所

主任研究員 平塚 聡


ボツリヌストキシンA


父10ng/ml。母8ng/ml。娘7ng/ml


致死量は2ng/ml?

ボツリヌストキシンが500gあれば計算上

全人類を殺すことができるそう……

現実的には細菌兵器としてが一番危うい……

ほんとろくなこと考えないね人間って!?笑


鑑定結果の書き換え

緑川の抗議を手で制する伊達原……

余裕綽々?!


明墨からその当時の検察側の苦しい台所事情が明かされる……

物証、自白もなし。

不当勾留。人質司法…………

喉から手が出るほど欲しかった物証……


被告人席にいるのに

明墨の証言は志水さんの冤罪を晴らすための

まるで再審裁判そのもの……笑



ここまで視聴者として知らされてきた

ストーリー通りに話が進む……



硫酸タリウムは殺鼠剤!?



殺人罪で再逮捕

死因がタリウムなら

起訴する上での有力な根拠だった……


「それは真実ではない!」


否定する伊達原……

私が書き換えたような印象?

この時点で、この裁判の争点は

明墨の言ってることと

伊達原が言うことのどっちが事実なのか?

ということにすり変わっている


伊達原の言葉はすべて

自分に返ってくることをわかっているのかな?

饒舌過ぎる言葉は自らを墓穴に導く……

自分で自分の首を絞めることになると……



現場から検出されたのは

ボツリヌストキシンとタリウムだった?

伊達原の描く新たなストーリー


法医学教室から遺体を引き取り

科捜研で詳細に再鑑定


科捜研における

薬毒物鑑定の正式な記録……

2枚の鑑定書が存在


ボツリヌストキシンは致死量の100/1以下

タリウムが死因だったのでタリウムのみを記載した


どちらかが偽物

それは日を見るより明らか?


科捜研から正式に取得した書類

VS

資料室から見つかった書類


その信用性は?



断言!

これは危険な言葉……勘違いではすまなくなる

先の総理は断言したのに、そのあとものうのうとその座に君臨し続けたけどね……笑



「存在するはずがない!」


存在しないものを

必死になって探した?!


ひととは

時に存在しないものを探し続けるもの……笑



間……笑

固まる



6月13日 1800時〜1900時

科捜研の資料室に出入りしていた伊達原


事実無根

それは冤罪の時にだけ有効な言葉……


苦しまぎれになんとなくその場に沿った言葉を

発しているとどんどん窮地に追い込まれることになるから注意したい……この場合お茶を濁すことに徹すべきだった


映像!?


防犯カメラ

室内にはない?!

そういえば明墨も資料室内で

資料を隠し撮りしてたよね……笑


別のカメラ映像


この時、本当に伊達原が資料室に行ってないのなら、断固として断言すべきだったのだけど……笑


これだけ明墨がこの場で弁護士として振る舞えるのには、陰で誰かが独自に動いていなければできなかったはず……?



明墨が挙手


「この映像に関する伊達原検事正の認識は極めて重要です。」伊達原検事正に求釈明を求める


今までも求釈明みたいなものだったけどね 笑


これで晴れて収まるところにおさまった 笑


自分を自分と認めさせる


古い未解決事件の資料を探しに……?

なんで犬の菊池に行かせなかったんだろう?

本物の悪は自ら犯行に手を染めることはしない……笑



ダンボール箱に平塚の文字……



ファイルから書類を抜き取る



「よーーーーーーーく ご覧ください」笑



抜き出したのは弁護人請求証拠第10号証

と同一のもの。そのまま姿を消した……


持ち出した理由(わけ)?

断言した理由(わけ)?


ポイントは新証拠の有無ではなく

その証拠の信憑性でもなく

自身の奥底に燻り続けていた

罪悪感にあった……?!



新証拠は伊達原自身だった……



次々と

証拠を潰すことに執心するばかりに

まんまと鼠捕りに引っかかってしまった



これぞ盗撮返し!!笑


すでに席を立っている白木



便宜上は

本物とホンモノをすり替えていた!?



内部告発!?



笑顔で返す緑川……


緑川のことを

身内だと思っていた?



不正の疑惑がある人間に対して

真実を追い求めるのは検察として

当然の使命



身内ならなおさら……!

伊達原の理屈だと

身内なら相手の方を刺すんじゃなかったっけ?



検察の恥……笑


検事総長も了承済



第三回公判三日前



種明かしの時間です。

しかし、今度はやけになが〜〜〜〜〜い間!

だったね!笑



青山について現れる白木

と緑川……



緑川と桃瀬と明墨は

司法修習生の同期だった……!


3人揃って検事に……



桃瀬が明墨に

伊達原の不正について相談した時に

もうひとりいた!?それが緑川


そこで桃瀬は志水の自白の件を

緑川から聞かされた……


その時は

明墨も緑川も都合の悪い話は

噂話として受け流した……



この件に本気で向き合ったのは

哀しいかな、桃瀬が余命幾ばくも

なくなってから……



緑川にも渡されていたファイル……


伊達原の不正の証拠を……



緑川は伊達原と同じ東京地検に配属を希望……


明墨が取った行動は

検事のままでは手詰まり

弁護士になって別視点から……


桃瀬の無念を晴らすために

中と外から


当面の標的は緋山の動画……



桃瀬と明墨と緑川が同期だったことを

伊達原レベルが知らなかったのか?!

自分の下に付く者の身体検査ぐらい

しないのかな?笑



糸口は羽木精工殺人事件


12年前からスピルドアからの入金記録

給与が¥271,951でスピルドアから¥350.000 

これじゃ辞めたくても辞められないよね 笑



明墨が頻繁に電話連絡していのは

緑川だったのか……



緋山の勾留が長引いたのは

江越やスピルドアのことを詳しく知るため!



この秘密の話もミルには筒抜け……!笑



明墨のバックには緑川がいた……!



富田の不正

瀬古の不正



緋山の動画に関しては後手後手に……


目の前で証拠を破壊されて

大ショック!!



伊達原のことをぶっ飛ばして

動画を奪えば良かったんじゃないの?笑



毒の改竄



ここからは白木の種明かし

最後の一手


明墨から白木への頼み事


緋山のジャンパーを伊達原に……

もう話はつけてある!?

相手は緑川……


彼女なら伊達原の前でもうまく立ち回るだろう?ひょっとして元子役かなんか?笑



こうなると桃瀬の墓参りにきた

第二の人物は緑川しかいない……

青と黄色の花束



伊達原を法廷におびき出す餌は

明墨自身……笑



伊達原自ら墓穴へ……



「殺人の重要な証拠である鑑定書が改竄されていた。この事実を以って、わたしは志水さんの再審請求を行うつもりです。」


「志水さんは、あなたの不正によって無実の罪を着せられた。この罪は、殺人犯を無罪にするのとどっちが重いんでしょうね?!」



「十人の真犯人を逃すとも、ひとりの無辜を罰するなかれ」



人間が作った刑事事件の大原則。

無実の罪を着せることくらい刑事罰の根底を揺るがすものはない。しかし、現実は……

検挙率99.9%……!?冤罪はなくならないし

罪の改竄をやろうと思えばいくらだってできるのが今の国家権力の在り方……



ステージから去る伊達原……



緑川が頑張って、どこまで検察の信頼と誇りを

取り戻せるか?!


組織の中の個人は弱小……



天を仰ぐ……

明墨



寝返る……

瀬古元判事の記者会見


「ひとは弱い。だからこそ、ひとがひとを裁くことの危うさが司法には付きまとう。そのことを決して忘れてはならないんです。ひとりの尊い命がかかっています。どうか慎重に再調査を行って頂けるよう、切に願っています」


頭(こうべ)を深々と下げる瀬古

ほんの少しだけ、ただしい道へ……


告発!?

差し金は緑川……

世論を大きく動かし

警察、司法界全体も

見て見ぬふりはできない……


明墨と同期

嫌々伊達原のとこにいるのも知ってた?!

表では伊達原にべったりだったくせに

この逆行動は矛盾してないか?

瀬古も本物の悪人にはなりきれなかった……?笑


弱い人間!?

強い人間?!


伊達原に染まるか?どうか?

それはわずかな一線に過ぎない……


でも染まらなかったのは

桃瀬がふたりの背中を押し続けてくれたから……


去り際

後ろ姿のまま手を振る瀬古……


それはエールにも見える

ふたりと自分と司法への……



明墨と赤峰と紫ノ宮……

被告人と弁護士として

面会……


伊達原は起訴


江越も寝返った……


再審に通じる重要な証拠を隠滅した罪としてなら、立件できる


新証拠はでっち上げ?!



本物の証拠を隠滅するのと

嘘の証拠を捏造するのでは

どちらが悪いんだろう?笑



「ひとの善意なんかたかが知れてる」笑


「ちゃんとわかってますよ」笑


三者三様

それぞれの笑みを浮かべる……


ここで初めて

3人はわかりあえた……?!笑



部下だった緑川から尋問される伊達原……

今は検事と被告の身……



「記憶にありません」



やったかも知れない?

いえ、記憶にないということです。

やったかも知れないっていう言葉は法律的にありなのか?笑



証人席に倉田元刑事部長


動画の隠滅を認める

動画を見るまで伊達原は志水が犯人だと信じていた?!


「犯罪者を憎むがあまり、刑罰を与えなければいう使命感のあまり、行き過ぎた正義感が暴走してしまうことが我々にはある。ですが、それも全て言い訳です。伊達原さんと私は国家権力の盾を利用して、自分たちの都合のいいように物事を動かしていただけ、それが無実の人を苦しめ、真犯人を逃すことになった、残りの人生をかけて償っても、到底足りるものでなありません。志水雄策さんとその御家族のみなさま、信頼を裏切ってしまった国民のみなさまに深く、深く謝罪致します」


深々と頭を垂れる倉田……


その姿から目を逸らす伊達原……



こうなってくると使命感というのは

ヤバい意味を含んでる危うい言葉になるよね……?


伊達原も倉田もこんな不正や隠滅、捏造がたった一回だけなのかな?笑

瀬古判事とつるんで、自分たちの都合のいいように事実を書き換えて来たんじゃないの……?笑



証人席には明墨


検事席に菊池がいるじゃないか?!

さすがに言いなりになってただけじゃ

左遷されたりしないのか?笑



公開懺悔


「ずっと後悔してきました。否認し続けていた志水さんを自白に追い込んでしまったことを、志水さんの自由と尊厳を奪い、家族との絆を壊してしまったことを、この罪が消えることはありません。わたしが初めて志水紗耶さんに会ったのは、まだ母親の早苗さんがご存命だった頃です。早苗さんはまだ5歳だった紗耶さんを連れて、千葉地検を訪れていました……」



「志水雄策は、本当にひとを殺したんでしょうか?」


検察は、そう考えています


「違うもん!パパは優しい……じゃない」


紗耶のひと吠え!笑


立ち止まる明墨

抱きしめあう犯罪者の家族を

どんな目で見てたのか?



「父親を信じ、帰りを待ち続けた彼女の希望を奪ったのは、我々です。彼女は誰よりも家族を求めていた……」



「先生のこと、本当のお父さんだと思うんだよ」


ミルとマメは兄弟犬?


紗耶と明墨も疑似親戚関係……?!


新しい家族……



伊達原に訴えかける

明墨が人質に取るのは娘……


綺麗事……!?


伊達原は赤の他人の志水一家よりも

当然自分の家族を優先する……

検事としての完全体を目指していた伊達原に

この言い草は、理解不可能なのかも知れない



伊達原の自己弁護


「競い合い、奪い合う。それがこの世の中だ。守りたいものを守るためには他人を蹴落としても勝ち上がるしかない。志水は容疑をかけられるだけの原因があった。横領に手を染めた犯罪者だぞ。社会的信用を失い、家族を失って当然だろ。それを全て私の所為にするのか!!この社会は一度でも道を踏み外した者に、二度とチャンスを与えない。誰もが勝ち上がる為に必死な世の中で、足を踏み外した人間は踏みつけにされる。それが真理だ。現実なんだよ!!」


その同じ言葉を実の娘に言えるか!?


黙って座り込む伊達原……


意図せず足を踏み外す瞬間……

それを人は出来心という?


これって今や自分が、実の娘から言われることだけどね……笑



明墨の自己弁護


この世の中はちっとも公平なんかじゃない

なんの落ち度もなく命を奪われるものがいる

何年何十年と悪事を重ねても隠し通し、富と権力を欲しいままにするものもいる。こんな不平等な世の中で、誰もが、気づかないうちに、自分の物差しで人を裁き、罰を与える。時には、二度と立ち直ることができないぐらい厳しい罰を!本当に恐ろしいことですがこれが現実です。



公平ってなに?

公平なんて言葉存在するのかな?笑


ふたりが提示した現実はどちらも真実なんだと思う……笑


「人は、人を裁くことが、快感ですからね」


法曹はみんなサドだった……?!笑



法律とは?

白か黒かを公平に判断するための

人間が創作した尺度な過ぎない


白は白なのか?

黒の奥には

実は、限りない白が

存在しているのではないか?


(それを問い続けることこそが

こんな世の中をつくってしまった

我々が背負う原罪……)



「ブラボー!!」



伊達原、たったひとりの

スタンディングオベーション!笑

爆笑!笑


「傑作だね〜」


(これはなかなかの真っ黒ジョークにまみれた

傑作コメディではないか!笑)


散々法を犯してきた君と、僕……笑



大切な人を守る為なら

誰しも人を殺す

確かに今の私は殺すでしょう

だかそれだけではありませんよ

地獄へと引きずり降ろし

二度と這い上がれないよう

見張り続けます

あなたが自分の罪を悔い

償いたいと思うその日まで

共に地獄に堕ちましょう



明墨からの熱烈ラブコール!!笑



青山家 家族の日常……


ふたりの子供は学校に

お父さんは仕事へ

お母さんは新聞を広げて……


東京中央新聞

伊達原元検事正 12年前に不正

重要な証拠を隠滅

糸井一家殺人事件 えん罪疑惑に進展



伊達原に異変?!笑

一転罪を認める発言!!?



テレビの手のひら返し

伊達原元検事正 不正を認める



部屋に敷かれた広大な鉄道ジオラマ

部屋の80%は占領されている

線路の上を規則正しく走り続ける模型

伊達原は鉄オタだった!?笑

部屋の片隅からジオラマを眺めている伊達原……


罪を認め自白し、保釈されたのか?


さすがに明墨と一緒に地獄に心中するのは嫌だった?!笑


笑ったり、真(魔・間)顔になったり

現実と異世界の狭間を行ったり来たり……?



志水さんの再審は決定的……


白木が青山に言う……

「これで先生がいつ帰って来ても

迎えられますね」



再度囚われの身となった緋山

これが本当の明墨からの指示……?


「ここにも警察が来るでしょう。あなたは全て話して構いません。私はあなたを利用したまでです。それに勘違いしない方がいい。人を助けたからといって、あなたの罪が軽くなることはありません。」


それは自分に言い聞かせてきた言葉……



「犯罪者は希望を持つべきじゃないんですかね?」


それはその罪が冤罪だった時だけの話……



被害者遺族のこと

傷つけた人々に

何を思うか?どう行動するか?

目を背けず、向き合い続けること

それが、あなたに残された使命……



「必ず、生きてください」



遺族への手紙をしたためる緋山……


これが普通あることだよね

志水さんの時はこれが逆転していた……



父と娘……


緑川の協力で

まもなく勾留が解かれる

倉田パパ


紫ノ宮の弁護を再拒否


正当な裁判の為

別の弁護士に依頼する……


娘に守られる父親像を拒否 笑


弁護士としてじゃなく

実の娘としての面会を希望……



わかった……

「でも、また来るから……」


家族の再生……



桃瀬に結果報告に来た緑川

紫色の花束


「わたしたち……」


大きく広がる空だけど

雲ひとつないとはいかない……


一陣の風……


天を仰ぐ

緑川……



再審決定



出迎えに来た娘の紗耶


姿を認め、駆けよる志水


塀の中、異世界と娑婆の一線を越えて

父親は娘に12年ぶりに触れる……

抱きしめる


「パパ、おかえりなさい」


「ただいま、紗耶」


家族の再生……



面会室


明墨と向き合うのは赤峰

結果報告


「君たち……」


「ずっと気になっていたことがあります。なぜ、僕を事務所に入れてくれたんです?」


「はじめて君を見た時、君のその信念が、志水さんの冤罪を晴らす為の力になると思った。人はふた通りに分かれる。真実と向き合うものと、そこから目を背けるもの。君は見込んだ通りだった。大事な人を守るためなら、人を殺すと。必ずやり遂げてくれると思っていた。君を部下に持てたことを誇りに思う。」


カメラは赤峰のまわりをまわりはじめる

時計とは逆回りに……


「法律とはいったいなんなのか?罪を償い、やり直す為にあるのが法律だと。前まで思ってました。でも今は知ってます。罪を償ったからといって、許してくれるほど世の中甘くない。そんな不条理と戦う為に、アンチヒーローが必要なのかもしれません。」



「だから今度は僕が、あなたを、無罪にして差し上げます」



黒と白……

顔半面同士……

ふたりでひとりに……



有罪とは?

無罪とはなに?



「それではもう一度お聞きします。

ここからはよーーーく考えてから

お答えください」


「あなたは本当に人を

殺したんですか?」


(あなたは本当に罪を犯したんですか?)



あなたは怯むことなく堂々と

無罪と云えるのかな?笑



メインタイトル


『アンチヒーロー』

『ANTI HERO』



真実が事実とは限らない……

真実とは人間の思いや感情が入り混じった

事実が脚色されたものだと思う……



羽木精工の横領事件の真祖はどうだったのか?


なぜ白木は明墨の事務所に入ったのか?


桃瀬の病名はなんだったのか?


糸井一家殺人事件の真犯人はだれなのか?


伊達原を悪の道に誘ったのは?

汚れ役になるよう囁いたのは誰なのか?

そのバックにいる巨悪は永遠に逃げ通すのか?


まだ謎だらけであり

どう落とし前をつけるつもりなのかな……?笑




追伸


正しい裁判のあり方とは

罪をなすり付けあうゲームのような今のやり方はおかしいと思う。裁判がすべきことは事実を明らかにすることで、本来なら検察も弁護士も別視点から話しあって事実をとことん追及すべきだと思う……



そして

真の三権分立を求める!!