第91回 東京優駿 日本ダービー | Apocalypse NoW

第91回 東京優駿 日本ダービー




前半6ハロン69.8

前半6ハロン74.8


後半6ハロン74.2

後半6ハロン69.5


勝ちタイムは2.24.0と2.24.3


一週前のオークスと前後半のペースが

ほぼ逆転してダービーは決着した。

当初単騎逃げ濃厚だったメイショウタバルが取り消したことにより

おそらく出走できていればそれなりのペースで逃げたはずだから、こんなスローペースで流れることはなかったはず

レースの流れも結果も大きく変化したことは間違いない……

代役として逃げたのがエコロヴァルツであり、番手にはシュガークンが付けた

好スタートを切ったのはダノンデサイルとシュガークン。このまま誰も行かなければどちらかがハナへ行った可能性もあった

事実は大外からエコロヴァルツが意識的にハナを取りに行くことになる

シュガークンが出たなりの2番手へ

そのあとを内にダノンデサイル。スタートで出負けしたジャスティンミラノがエコロヴァルツのあとを追うように追い上げ外に収まった。

その後ろにシックスペンス。コンバデカーブース。ジューンテイク。シンエンペラー。ダノンエアズロックらが続いた……


基本当日の府中は前目、中から内が有利な馬場だったし、位置取りとしては1番人気のジャスティンミラノや3番人気のシックスペンスに取ってはいい位置が取れたと云えたのではないだろうか……


8ハロン過ぎからスローペースを見越して

コスモキュランダとサンライズアースが積極的に上がって行き、ジャスティンミラノの外まで、サンライズアースに至ってはハナに立つ勢い……

逆にレガレイラはインコースに固執し、後方のまま4コーナーを迎える


この時点で有力どころの位置取りはレガレイラを除いて言い訳できない位置取りだったのではないだろうか!?


4コーナーを回ってジャスティンミラノの手が真っ先に動く。この馬自身反応がズブいところがあるらしいから仕方ないけど、あまり見栄えがいいとはいえない

馬なりのままシュガークンがエコロヴァルツを交わしにかかる

しかし、シュガークンはエコロヴァルツを交わせそうで交わせず、2頭のジリジリとした叩き合いが続く中

最内からダノンデサイルが抜け出しを図り、それを追うように外からジャスティンミラノが迫ったが差はなかなか詰まらず、最後には突き放されるようにして決着


外から来たサンライズアースも伸び悩み、シックスペンスもいい脚は一瞬だけ

各馬伸びあぐねるのを、その後ろにいたシンエンペラーが伸びて3着に上がった


レガレイラは内を突くことは叶わず、外に出そうとするもシンエンペラーに、さらにショウナンラプンタにも蓋をされて外を回る形になり、残り300過ぎから追い出すも5着まで追い上げるのが精一杯。前走に続いて力を全開できなかった。まともだったら……笑

結局ホープフルから皐月賞、そして東京優駿と似たようなレースしかしておらず、レースに幅を創ることができなかった……


これだけ遅いペースだといかに折り合うかも前半の鍵になったのではないか?


前半のハイペースに巻きこまれることなくいかに脚をためれるかが勝負の分かれ目になり

上がりがかかって実質しまい2ハロンでの切れ味勝負になったオークスとは違い

ダービーは後半5ハロンからのロングスパート戦となる。こうなるとこの時点で後方にいた馬はきつくなる


明暗はくっきり分かれ

抜け出した上位3頭の差が0.6秒差あったのに対し、4着のサンライズアースから最下位のビザンチンドリームまでのタイム差は0.8秒しかなく、その間に14頭がひしめいた


春のG1戦はインに魔物が居着き

ことごとく不利を招いて、インを付く馬は勝利から見放されていた

しかし、ダノンデサイルはほとんどなんの不利もなく、存分に力を発揮し、痛恨の皐月賞除外からの見事な逆転満塁ホームランをかっ飛ばした


ベテラン勢の中では武豊が

横山と云えば息子の武志ばかりが脚光を浴びる中……


何よりも馬のことを優先した

皐月賞の判断が正しかったこと

そこからの陣営の巻き返し

父、横山典弘のいぶし銀の騎乗共々

様々な無念が報われた瞬間であった


あれだけ皐月賞で強さを魅せたジャスティンミラノを2馬身切り捨てたダノンデサイル

その強さは本物だった!!?



しかしオークスと単純比較してしまうと

自前の指数は93と89であり

ダノンデサイルがオークスに出ていると6着だったということになってしまう……


あくまで机上の空論だけど……笑