第29回 NHKマイルカップ | Apocalypse NoW

第29回 NHKマイルカップ




前半3ハロンは例年通りに流れて34.2秒

しかしそこからの流れが12.0-12.0と極端に緩む

前半5ハロンが58.3秒後半5ハロンが58.1秒とほぼイーブンペース.。そこから11.4-11.2-11.5と爆発力が求められる流れ。ペースが緩かったため、ほとんどの馬に脚が溜まっていただけに直線で激しくごちゃついた。

当日、同条件だった9Rの分倍河原Sは前半3ハロンは34.9秒だったがそこから11.5秒前後のペースで流れ前半5ハロンは58.0秒とNHKマイルより速い。後半5ハロンも57.6秒と流れはよりタイトだった。勝ちタイムは1.32.5と1.32.4と0.1秒しか変わらず。抜け出したジャンタルマンタルは2 1/2馬身差。分倍河原も抜け出したラケマーダとカナテーブは3着と2馬身差。

2着アスコリピチェーノと3着ニシノライコウは同タイムだった。この時期の3歳オープンと古馬3勝クラスを単純に比較すれば3勝クラスの方が上だと思うけど、G1に出走している馬たちのプレッシャーは全然違うので、ラケマーダらが出ていても勝負になったかどうかはわからない。


休み明けだったルメール騎手はコンディションを稀有されていたが、少なくとも当日4Rで2着に粘ったシンバーシアでの騎乗ぶりは完璧だった様に映った。


レースは直線でのごちゃつきが明暗を大きく分け制裁が3件も起きる自体に……


2番手を走っていた最初の加害馬マスクオールウィンは直線でふらふら内側に寄っていってハナにいっていたキャプテンシーにぶつかり、さらにそのあとも立て直すことがデキず再び内に寄って最内にいたボンドガールの進路も塞いでしまう。その後キャプテンシーとボンドガールは早々に手綱を抑えて戦線離脱することになる。


第2の加害馬は阪神JFの勝ち馬アスコリピチェーノ。ふらふら前を走るマスクオールウィンとキャプテンシーの一瞬空いた空間を突こうとするもマスクオールウィンが再び内に斜行したため内のキャプテンシーとボンドガールと激しく接触、これは2次被害ということだと思うけど、一度詰まってからもそこから無理矢理こじ開けようとしているようにも見える。結果的には自身も激しい不利になっており、これは痛恨の自爆行為だった?

このアクシデントによってそれまで隣を走っていたジャンタルマンタルとの差は2馬身以上開いてしまうことになる。そこから止めることなく立て直して前を追ったけど2着まで来るのが精一杯だった。

最後の最後にギアが入ってからの伸びは相当な伸び脚だっただけにまともにレースができていればおそらくジャンタルマンタルとのマッチレースになっていたのではないだろうか?


第3の加害馬コンバデカーブースは直線で外に寄れてこれから伸びようとしていディスペランツァの勢いを削いでしまう。ディスペランツァ自身も外にもたれ気味に走っていてまともに走れてないのだがエンジンかかりの遅い馬だけに一度勢いを削がれてしまえば立て直すのは難しかったように思う


そんな中、外目の枠から好スタートを切ってがっちり好位をキープ。内にはライバルのアスコリピチェーノ。この枠順が結果的に勝敗を分けたと言ってもいい。4コーナーを回る時に川田ジャンタルマンタルはきっちりアスコリピチェーノに蓋をして外目の進路を奪う。(桜花賞からアスコリピチェーノの不運がつづく……)結果的にこれがアスコリピチェーノの内の進路取りからのアクシデントを招くこととなる。内の不利を横目で見ながら全くスムーズな競馬をして残り3ハロンから追い出して悠々と抜け出した。パドックで見た感じだけなら皐月賞の時と変わった感じはなく、メンタルも相当しっかりした馬なんだと思う。

その後ろからこれもスムーズに外に出せたロジリオンが3着に入ったが残り50mで失速していただけに距離が少し長いのかも知れない。


レースでの有利不利は競馬だから仕方がないとはテンプレートのように言われてることだけどこれほど馬券に直結する有利不利もめずらしかったのではないだろうか?


それにしても1.2番人気が来て10番人気が3着に入ったのに3連複の配当が25倍!全く付かない!8番人気だったダノンマッキンリーや9番人気のシュトラウスより付かない!ロジリオンを見出したひとには真に浮かばれない逆転現象が起きていた……笑