第54回 高松宮記念 | Apocalypse NoW

第54回 高松宮記念




これで5年連続の重・不良馬場

いったいどういう巡り合わせなんでしょう?笑


雨が降り続けば内から馬場が悪化してゆくものだけど、直前までの芝レースでは内から伸びる馬が目立っていた。


ゲートが開いて最初の誤算は

本来逃げ馬であったはずのテイエムスパーダとモズメイメイが全く行けなかったこと

好スタートを切ったマッドクールは当然ハナにはいかない

よって香港から来日していた逃げ馬ビクターザウィナーが難なくハナに立った。番手に付けたのが先のスプリンター2頭ではなく、1200初挑戦のマイラー、ウインカーネリアンではプレッシャーを与えられる可能性は低い。


前半3ハロンが34.9。当日の1勝クラスの1200で35.1だったからG1としてはかなりのスローペースと云えた。


有力勢は意識的に前目のポジションを取る

マッドクール。ママコチャ。人気のルガルとアイドルホースのメイケイエール。


直線に入って粘るビクターザウィナーは中央よりに進路を取る。鞍上のリョン騎手は結果的には無難なコース取りをしたが、日本の競馬、中京競馬場での経験値がなかったことが仇となってその外を走っていたママコチャやメイケイエールも外に進路を取らざる負えなくなる。ルガルに関しては前が空いていたにも関わらず自ら外に進路を取っている……


そのポッカリ空いた内を日本の有力馬たちは当然付く。その中でマッドクールの伸び脚がいい。自分の競馬に徹したナムラクレアも後方から最内を付いてマッドクールに迫る。トウシンマカオ。ロータスランド。ビッグシーザーもら内に進路を取り追い出したが、思いの外伸びはひと息で逃げたビクターザウィナーさえ捉え切れなかった。


ジョッキーコメントから馬場にのめっていた馬が複数頭いたにもかかわらず

1、2着馬の上がり3ハロンが33.7と33.2

このタイムはちょっと見た記憶がない


スプリント戦にしては珍しく

ぺースが流れず、この馬場状態での切れ味勝負になったため、より馬場適性が問題になったように思う


ナムラクレアはこれでG1スプリント2着、3着、2着……今回が1番惜しいアタマ差に泣いた……


マッドクールは前回のスプリンターズステークスハナ差負けを次戦であっさりリベンジに成功。この馬はもっと強くなる可能性がある


期待された4際ルガルは全く走れなかった

前走の3馬身差が高評価されていたが

相手はアグリ以外大したメンツではなく

ここが試金石だったように思う

馬だけ見ればいい馬だと思うし、今日の結果がこの馬の実力だとも思わないけど、今日に関しては過剰人気だったのかもしれない


去年のスプリント王ママコチャは

今日も抜群のスピードを見せて不利な外枠からあっさり好位3番手を確保。この馬のスプリント適性は相当高い。今日のところは見せ場はそこまでだったけど今日はパドックでもソコソコにしか見えなかった


馬だけみればトウシンマカオに1番可能性を感じる。今日のところはインから一瞬伸び脚をみせたけど、結果伸びあぐねてしまった。いずれ大きい仕事をすることを予言しておく……笑