映画 『福田村事件』 | Apocalypse NoW

映画 『福田村事件』



列車内
様々なものを抱えて乗り合わせる人たち

骨箱

名誉の戦士という詭弁

故郷……

村長という世襲。
教師という指導者。
軍服という衣装。
英霊という犬死。
いつまでも変わることのない村の町並み……

二人とも白の上下
見かけは故郷に錦?
東京から逃れてきた夫婦は
どう見てもこの場にそぐわない

村長の田向。朝鮮で教師だった澤田智一。今は在郷軍人会にいる軍服姿の長谷川……
友だちだったはずの同級生も
今はそれぞれ違う立ち位置に……
故郷に連れてこられた智一の伴侶、静子


真っ白い日傘


香川から旅立つ
新助をリーダーとした行商の一行
自分たちの存在を知らない場所へ……
それは覚悟の道行き……
そうしなければ生きていけない……

半年間の行商生活

どんな環境で暮らしていても
人間なら誰にでも芽生える恋の情動
まだ若く淡い一途な恋……
信義とミヨ
託された御守り
その青い想いの意味……

川に架かる橋
その川を渡る意味


廃馬


馬が荷馬車を引くのは当たり前ではない
人は馬を長い間労働力としてこき使い
時には一方的に戦場に連れて行って
犠牲にした……

人間が英霊として帰ってくる意味

この村には似つかわしくない
妙に色気のある船頭……笑

夫の出兵中に起きた不貞……

「これでコソコソしないでベッチョができるもんな」

狭い村で隠し事はてきない……


智一の嫁
新参者に向けられる好奇の目……

「鮮人か」
「あっちの具合がいいっつんじゃねえか」
「何人(なにじん)だ?」


薬売りが売る薬の効能……
生き続ける為には嘘も嘘でなくなる……

同じ境遇に居ても
ひとそれぞれ
ひとりとして同じひとはいない……
それはどんな社会境遇にあっても
同じはずなのだが……
哀しい哉
ひとは集団になると豹変してしまう……


朝鮮帰りの西洋衣装を纏った同国人……


鍬の振り方が全然なってない。
手本を見せる水道橋博士でさえ……笑
遠心力、鋤の重さで振り下ろさないと
身体が保たない……

大正デモクラシー
もうひとつのあったかも知れない可能性
それは流行りのように消沈していった……

リベラルを気取る村長の田向
それは口先だけの理想

「お前、アカか」
アカのどこが悪いのか?ほとんどのひとはそれをわからないで言っている……

世間や社会が言う
「有り難いと思え」と云う出鱈目……


船頭の倉蔵と未亡人になった豆腐屋の咲江

豆腐桶の中の白い豆腐
そのやり取りの中で次第に
引かれ合い
白い肌と日焼けした躰が身を寄せあって
一瞬でモラルを超えていく……
それは嘘偽りない気持ち……

他所者でしかない嫁の静子は
もて余した時間を潰すために
船頭の舟に飛び乗る……
無防備に船底に寝転がり
逆さまのまま、帽子のつばで目を隠したまま……
話は噛み合わず
行き先がない……


老馬のアオと老人の貞次
義理の父……


新聞が平然と嘘を書くようになる
人もいつかそれを平然と受け入れる平日……


香川の薬売りは生き残る為に
平然と嘘をつく。
病に悩むもの、もっと弱い者から搾取する
それは最早普通のことになっている
それは救いの嘘なのか?


デモクラシーという付け焼き刃


戦地での武勲……?!
人を殺せば殺すほどまわりから賞賛される
最初は確かにあった境界線も
それが敵兵だろうが民間人だろうが
敵国と呼ばれる人たちなら
数として誰でも良くなる


戦地で敵、味方関係なく
誰もが思う、生きて帰るという本心


戦死したもの、新たに入隊するもの
村を挙げて設けられた祝いの場。
甲種合格。
それはどれほどの誇りになり得るのか?

当時の徴兵検査
成人男子にて
甲種 身長155cm以上で身体強健
乙種 身長155cm以上で身体並
又は身長155cm〜150cm以内のもの
たったこれだけの基準……

軍に入れば甲も乙も関係なく
意味なく上官から殴られる日々……


国という幻影
非国民という選別

腹の底にある間男への憧憬……?笑

村で大した存在感もない貞次の息子
茂次が抱える鬱積……

軍服を着てなければ何者でもない
在郷軍人会のものたち

夫が出兵中に関係
それは一家の面汚し?
それとも素直な情念?
どこをどう見てもこの村で寂しさを紛らわすなら、船頭の倉蔵のもとに流れるのが自然……笑


不能になった夫、智一
四年前のトラウマ……?
見せかけの奥にあった不協和音
別れ話……
なんらかの変化を欲っしている静子……

船頭と未亡人が慰めあう
社会的な関係性が認められない
肉と肉の確かめ合いだけが深まってゆく

こんな小さな村でさえ
村だから?
日本人同士でさえ諍いだらけ


生まれついての差別対象者という理不尽
違う国の人だから差別されるという理不尽
日頃から差別を差別と思ってない理不尽
差別される側同士でも起きる差別の理不尽

エタの子供はエタ
金持ちの子供は金持ち
貧乏人の子供は貧乏人
政治家の子供は政治家……?
家系という理不尽


行商の一行と朝鮮人の飴売り娘
朝鮮飴
朝鮮扇子
互いの好意がどこかで反転してゆく理不尽


憤懣の捌け口は本来しなくてもいい
余計なことをすること
長年連れ添った農耕馬は
功労者か?単なる厄介者か?
自分は馬より下の存在……

その場のノリで
戦地で起きた殺戮を自分に都合よく書き換える
それが他人の中で都合よく増幅されてゆく……

おそらく父親にも、村でも
バカにされ続けた者が抱く
一発逆転の危険性

父親と息子の嫁
子供は父の子供……?
息子が兵隊に行っている間に……?
船頭への怒りの矛先は自身への裏返し……?

欲求を満たしてる咲江と
欲求不満の静子……

倒れた父親の体を拭く嫁のマス
それは愛しいカラダ……!?
自らの肉と肉を重ね合わせる
父親役の柄本さん、極楽浄土状態?笑


讃岐を出てもうすぐ半年……

初めて訪れる場所
噂で聞いた商売するには
もってこいの場所……!?


「苦しい峠の向こうには、楽な下りが待っている」

「楽は苦の種 苦は楽の種」


すれ違う
行商団と貞次の葬列

醤油工場とストライキ
盛んに行われてた労働闘争
それは当時、当たり前の光景だった……


智一と静子
最後の晩餐?は朝鮮料理……

「明日、出て行く……」

突然の豪雨に流されるもの……


澤田家
夫の留守に行商の訪問
なんの疑いもなく家に上げる静子……
実は単なる暇つぶし……?笑

もてなしのお茶
まだまだ未熟な信義
生まれがモロに出てしまう……
そんなことは気にもかけない静子
なんの分け隔てもなく開かれている……
あの人のために買った?「湯の花」……


労働運動家と
新聞記者と
警察権力


口紅をひく静子……
この田舎道には似つかわしくないヒール姿
家を出る決意……それはいつもとは違う?
流れ着く先はいつもの船頭の舟……
飛び乗る……

「行く先は……?」

自分で抜けない指輪を
船頭に抜いてもらう……

満たされ切れない想いは
お互いなんの躊躇いもなく……
見たこともない都会の女からの誘いを断る理由もなく……
遅かれ早かれこうなる運命だった……?
なかば必然的に……

船上での真昼の情事
ほとんど陸から離れてない
なかば丸見え……笑


小さな労働組合……
プロレタリア演劇と新聞取材
その取材先が危険分子として危険視されてゆく……!?


このタイミングで運命の地震
関東大震災が起きる……

大正十二年九月一日 十一時五十八分。


その場で亡くなった者と
生き延びた者と死ねなかった者……

互いのパートナーの心配がまさり
駆けつけた川っ淵……
見た方がよかったのか?
見ない方がよかったのか?
互いに湧き立つ感情も違う……


突然の天変地異に一瞬目覚める
ジャーナリズム魂……
正確な情報?被害状況……

流言飛言

あること、ないこと
この場に乗じてこれを利用しようする者たち

ジャーナリズム魂は次の瞬間には呆気なく霧散霧消し、権力の広報になり下がる……


ヒールを履き続けることは叶わず
裸足で歩く田舎道……

どこに向かって歩いているのか?

その先で待っていた、あの人……

かがんて背中を差し出す

その背中に身を投げ出す静子

なによりもその背中がまさった……!?


東京に出稼ぎに行った亭主の安否に苦悩する妻のトミ……それはごく普通の感情……


倉蔵が咲江に説明する
船上で川の水面が揺れていたのは
地震の所為?それとも……


静子が風呂に浸かってる……
流れ落ちる汗……

「気持ちいい……」

それは夫が焚き付ける風呂のことなのか?
それとも……

銀座、若松のあんみつは食べれなくても
久々に違うものは味わった……!?

「……すまなかった」

妻の不貞よりも気になるのは自分の不甲斐なさ……?


村に流れてきた
東京から焼け出されて来た避難民
流言と云う災いの種と共に……

「鮮人が暴徒化してる……」

その言葉が当然夫の安否を心配するトミにも届く。流言飛言がいつの間にか常態化してゆく……
地震で亡くなった人がほとんどなのに、なんもかも朝鮮人が悪者にされていく理不尽……


人が困っている時こそ
稼ぎ時……?
「損して得取れ」
場を見極める理性が無ければ
とても生き残っていけない……


自警団
デモクラシーは多数決……?
それは間違った認識。
それでも上からの通達があればただ従うだけ……
その通達が村民たちにも流布され
あとは止めどない流れとなって
ひとりは全体に飲み込まれてゆく……

日本が朝鮮の人たちにやって来た非道……
それが疑心暗鬼となって日本人の心底に巣喰っている……

智一の告白
四年前に大陸で起きたこと
提岩里教会事件
朝鮮教会での29人焼殺事件
教師として覚えた朝鮮語によって
その死に加担した
目の前で起きてる惨劇を
ただ傍観することしかできなかった……

言葉によって人を殺した……


「十五円五十銭」

こんな言葉でなにが証明されるんだろう?
逃げ切れない飴売り娘……
暴徒と化した日本人は
平然と朝鮮人狩りを公然と行う

甘い甘い朝鮮飴は毒のように
ただただ苦く……

毒を撒いたかどうかなどどうでもよく
最早、鮮人なら皆殺しにしろという狂気


ただただ無事に……
夫の帰りを祈るトミ……


それを当然と思う自己肯定と
心の片隅で沸き立つ疑念
その芽生えが自身の置かれた状況によって
逆転してしまう因果


日清戦争以降
朝鮮半島、中国で日本がやって来た
無茶苦茶な弾圧、虐殺行為の数々……


机上の理想の無力

新聞の存在意義……

いち記者と新聞社

真のジャーナリズムとは……?

権力側から出される情報の裏側……

血染めの朝鮮飴……


澤田家の玄関前に届けられた
木桶の中に浮かぶ真っ白な豆腐

二人の船上情事を見てただけ……
お互いの中に蠢く共犯意識……

豆腐の中に仕込んであった結婚指輪
当たったのは夫の方……

急須のお茶で洗う……

いつも傍観者……


震災を利用して
時の権力者たちは自分たちの都合のいい世界を
構築しようとする

戒厳令

保護という名の拘束
新聞は権力側と結託して、平然とデマを記事にする

表向きは誰彼構わず殺してはならん
武器の携帯も許されてない
何か事が起きてもあくまで悪いのは
一般人民の暴走……

一度は解散した自警団
ことはこのまま平時になれば良かったのに
一方的に高まった衝動を鎮めるガス抜きが
必要だった……!?


当事者同士
豆腐をやり取りし合う……


粛清されるイズム


子供たちが興じる自警団ごっこ


生まれとは?

日本人の定義とは、なにか?

天皇とは神なのか?

人間が考えつくイズムの限界……

延々と人類が紡いできた差別・イジメの
闇歴史……


この世に生まれてくる子供の名前は
男の子でも女の子でも「望」

部落解放運動……


香川を出る時に彼女から託された御守り
その中に収められていた手書きの水平社宣言
それは神頼みとは違う本当の救い……

上も下もない水平……
人はすべからく人に過ぎない…


弾圧とデモクラシーと云う張りぼて


何事も起こることなく
その日も無事に川を渡れるはずだった……

船頭とのいつもの交渉

2度か3度のたった1度の違いで折り合わず
言い争いになる。お国言葉が口をつく……

目的地でもない村で……

存在感のなかった男が
一躍主役に……!?

讃岐人は鮮人に……

日頃、村で虐げられていた男が
牙を剥く時
そこに確かにあった差別がひっくり返る……

みんなからバカにされていたのはだれ?

暴走……

半鐘

それを鳴らしている自分は
ちょっとしたヒーロー!?

船頭にとってそれは
全く本意ではなかったのに……

香取神社
香取神宮の流れにある
歴史ある神社らしいのだが……
神のお膝元で
人間どもがエゴを剥き出しにしてる
そんなことは誰も気にかけない

神の沈黙……

武器を手に続々
集まってくる村民たち……

あたりに
集団の狂気が立ち込め始めてる……

鑑札の真偽を確かめるために
駐在が警察署に走る

それまでは約束された
命だったはず……


国の言葉、方言……
何を言ってるのかわからない
自分たちの知らない言葉……

日頃くすぶっていた
それぞれの憤懣がこの時とばかりに噴出する
村民同士お互いに罵りあう
それがさらなる拍車となって
この場でいちばん弱い立場のものに
向かっていく……

朝鮮扇子

それは新助自らが出した呼び水……

「十五円五十銭」

「天皇陛下、萬歳」

「歴代天皇陛下のお名前……?」

そんな言葉が日本人の証?

事を改める言葉が相手方から出てきても

一度取り憑いてしまった先入観はそう簡単に取り祓えない………
普段なら考えられないような言葉が
湧き出すように
自らの口をついて出てくる

「唱えねぇとぶっ殺す」
「それでも日本人か!」
「やっちめえ!」

香取神社までやって来た智一と静子
拘束された信義にあの日の記憶が甦る……
必死になって静子に訴えかけるも
やり過ごしてしまう静子
でもあの日の記憶は鮮明……

夫婦の間で暫しの躊躇
決めつけられたレッテルは一向に覆されそうもない。先に動こうとした静子を制して
智一が動く。あの日の自分を裁くために

「この人たちを知っています!」

一度決めつけられた答えに異論を挟もうとする者は誰彼なく同罪にされそうになる

「この女も一緒にやっちめえ」

それは村に突然現れた異端に対する差別意識
もう朝鮮人だろうと日本人だろうと
この場を乱すものは
みんなおんなじ類にされてる

日頃、真面目に、従順に
上から決められたルールの言いなりになってる人たちの余裕のなさ

自らの意思で
固定観念から外れることができない

「日本人だっらどうすんだよ!日本人を殺すことになんだぞ!」

「朝鮮人なら殺してええんか」

人を人とも思わない言葉が平然と飛び交う異常
日本人ってそんなに特別な存在だっけ?笑


この場でまともな言葉を発するひとたちは
日頃からモラルを越えてる人たちの方……


人が一線を越える時……


最初に手を上げたのは
流布に流され、鮮人に夫を殺されたと
思い込んでしまっていた
赤ん坊を背負ったトミ……
新助の脳天に鳶口を振り下ろす
それは敵討ちとして昇華できたのだろうか?
赤ん坊は何を見せられたのだろう?

トミに与えられた新たな呼び名

「人殺し人殺し人殺し!」

その言葉はこの場でいちばん聞きたくなかった呼び名……
一見、善良そうにみえる人の狂気
引き金、きっかけ……
自分が最初にやる覚悟などなく、誰かが血迷うのをひたすら待っていた……
一度リミッターが外れてしまえば、あとはただ流れに身をまかす衝動……

生き物として逃げる自然な行動が
集団の呼び水となって殺戮が始まる……
子供だろうが幼子だろうが妊婦だろうが
誰彼構わず……

拘束され
逃げられなかった人たちは後回し……

命乞いをする者に対して
誰も止められる者はいない
目の前で人が切り殺されてゆく現実……

さっさと遺体を利根川に流す……
まるでなかったことにするかのように……

「鬼ッ!おまえらみんな鬼だッ!」

それは最早、人の呼び名ではない……

目の前で繰り広げられた惨劇を
拘束されたものたちはただ見守ることしか
できない……

「皆殺しにしねえと後が面倒だ」

まともな人間が言う台詞ではない……

最期の時に口をついて出てくる言葉


水平社宣言


殺戮は順番通り……
その手をみんなで汚しあうこと……
殺人心理宣言……?!

アイツだけが殺ってないなんて許されない……

常人が言う言葉ではない


遅すぎた駐在と巡査長が告げる現実……

「この人たちは確かに日本人だぁ」

間の抜けたひどい台詞……


最初に拘束を解く為に動いたのは
村のモラルを言葉で守ろうとしていたものより
肉を信じられる女たち……

こうなったのは他人の所為?
死人が朝鮮人だったら救われたのか?
人殺しという呼び名に変わりはない
戦地で殺したなら名誉の武勲だったのか?
なんで国家間で行われる人殺しは許さるのか?!!

もう謝って済む問題ではない……
仕方なかった、その一言で
許されることなのか?

事件のあとにやって来る新聞記者

「私は待てと言ったんだ」
「書かないでくれ」

ここまで来ても口を付いてくる自己弁護
村長の言葉……

今も昔も変わらない
罪を罪として認めない権力側の人たち


朝鮮人暴動のデマを拡げた新聞の罪

立場的には明らかに反する位置に立っていたはずなのに、実際にはほとんど何もできなかった新聞記者の恩田。このあと果たしてどこまで突っ込んだ記事が残せたのか?それは哀しい哉、怪しい……


何喰わぬ顔で帰って来たフネの亭主……

自分はなんの為に殺人者になったんだろう……?


殺された十人の名前
ギリギリ残された命……
生き残った信義

讃岐からの想いは確かに届いていた……


「望」はこの世に生まれることなく
殺されてしまった……


智一と静子
自分を含めた人間に対して
大いなる失望を背負って
汽車に乗って難から逃げて
この場所に来たのに
最後は始めと同じ死に装束を纏い
小舟に乗って、生ける屍のように
川に流されてゆく……


川と橋
川を渡る意味……
橋の向こう側で待っていた
おそらく何も変わることなかった想い……


川を渡る自分は
もう前の自分ではない……


被害者でありながら
無理矢理共犯者にされてしまったものたち……

讃岐に帰えれたものたちも
事件については
ほとんど何も語らなかったと言う……


自ら手を下したもの
わずかにあったその正当性が
いとも容易くひっくり返される

そこで起きたこと
そこで見たもの
見ることしかできなかったもの
それは重く
いくつもの同じ関係性を生み出し続ける
これからも、ずっと……
人間が人間である限り
流れが変わることはない……



関東大震災に乗じた
朝鮮人・中国人及び日本人活動家及び間違って殺されてしまった日本人虐殺における犯人検挙率は極めて低かった。福田村事件では8人が逮捕され裁判沙汰になったがその量刑は軽く、3年後、昭和天皇の即位による恩赦により全員釈放された。

それは100%日本で起きた事実でありながら
書籍も資料も十分あるにも関わらず
あってはならないこととして
国家として
歴史の闇に葬り去るべき事件になった……

どこの国にもある国家の暗部
歴史の改竄
日本に昔から蔓延る悪しき行為

従軍慰安婦
徴用工問題
南京大虐殺
731部隊……etc

日本は
美しい国であらねばならない
という子供じみた盲信


昔はあった
ジャーナリズムや作家精神、アーティスト魂みたいなものはある日をきっかけに重要視されなくなっていった……とにかく売れるものこそがいちばん。その為に大衆に迎合することこそが求められる第一要因となって、様々なジャンルが死んで形骸化していく……


日々真面目に、何事も疑うことなく信じ
一生懸命生きてきた人ほど危うい
何か問題が起きれば自分の人生を否定されたような気持ちに陥る……
その逃げ場がどこにもない……
日々不真面目に公序良俗に反する人たちは
人間のダメさを知っている為
それほど人間に期待していない。
物事に必要なのはきっちりしたフレームてはなく、すき間を認める遊びだと思う


日常に鬱屈し、妄想だけを膨らまし何もできない者は沸々と不満をつのらせ、きっかけを待ち望む……そして、その時が目の前にやって来ると、いとも容易くその一線を越えてゆく……
なんの躊躇う思考もなく平然と……


集団、群れには不信感しかない。
そこにはくわわりたくない
例えそれがどんな立場に立ってる人たちだとしても、そこに個人の存在を認めないとしたら、それは人間が数え切れないほど生み出してきた狂気の沙汰のひとつに違いない。


結局日本人って
江戸時代からなんも変わってないのかもしれない。封建制度のもと、お上の言いなり、自分で思考することなく、全て他人任せ、何か問題が起きても、言われた通りにやるだけ……そういうポジションが楽だからそういうシステムをいつまでも黙認し続けてきた。デモクラシーとかそういうことが本当はどういうことなのか?そんなこともなんとなくしか考えず、今も政府が突きつけてくる理不尽をなんとなく受け流してなんとなく受け入れているだけ。自分というものがあるのは自分の回りだけ。この先がどういう未来になるのかも全く想像しない。根っからの奴隷気質。少しでもまともならば、とっくの昔に自民党政権など倒れていなければならないはず。だめだとわかっていてもそれに依存することしかできない今の状態は、国の末期にあると思うけど、そんなことだってどうでもいいんだよね……?笑