オキシコドン、オキノームを服用しても、
薬が切れる頃痛みが出てくる。
そして、副作用だか、癌のせいだかわからないが、
気持ちが悪くて、お腹も減らないので、
食事がなかなか進まない旦那。
私の心配もMAXだった。
治験薬の効果判定のCTを撮った。
悪化していた。
かなり短期間で癌が増殖していた。
左副腎、右副腎、原発の食道胃接合部も肥大。
リンパに至っては散々たるもの。肺、鎖骨、肝臓、背中、腰等々あっちこっち。
腫瘍マーカーも上がっていた。
よって治験終了。
あんなに辛い思いをして、
薬飲んでいたのに、この結果では
無駄に体力だけ奪われた感じ。
でも、なとなくこの結果はわかっていた。
だって痛みがどんどん強くなっているし、
食欲無いのも癌のせいだと気づいていた。
ただ、認めていなかっただけ。
そして、今後の治療は？
オプジーポもしくは
オキサリプラチン。
オキサリプラチンの場合は、
FOLFOX療法でポートランド埋め込み三日間点滴が続く。
旦那の場合、アベルマブ、シスプラチン両方やっているので、
どのように効くかわからない。
FOLFOXの方が効果が高そう。
だけど痺れの副作用がネック。
オプジーポは効く人は長く使えてとても良い薬。
ただ副作用がうっかり出てしまうと、
生命の危険を伴うほどガッツリ来てしまう。
うーん、どうしよう？
悩んでいたら、主治医が
この選択は難しいから、
カンファレンスにかけてみて、
他の先生方の意見も聞いてから
決めても良いのでは？
悩めるってことは、治療薬が
まだあることだから。
とのアドバイス。
その間旦那と私も考えて、
来週の水曜日に治療方針決定することに。
ショックじゃないと旦那は言っていたけど、
会計待っているとき、
ボランティアのピアノコンサートが。
流れていた曲は、
「太陽がいっぱい」
アランドロンの名作た。
短時間に色々な事が頭に浮かんで切なくなった。
ふと、旦那を見たら涙がたまっていた。
今回は変な突っ込みをしないで
黙って会計を待っていた。
本当に癌ってこんなに頑張っても、加減をしてくれない。
容赦なく体を蝕んでいく。
なんだか珍しく私まで湿っぽくなってきてしまった。
