コチラの記事は「やってみた!虚空蔵求聞持法」の続編です。
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なぜ今の時代に「記憶」は、こんなにも重くなるのか
「最近、覚えられなくなった」
「情報が頭に入ってこない」
「昔より集中できない」
こうした声は、年齢や能力の問題として語られがちです。
でも、私はそうは見ていません。
今の時代、記憶が重くなるのは“構造的必然”です。
能力が落ちたのではありません。
意識が処理できる量を、すでに超えているのです。
記憶は、本来「保存」ではなく「通過」だった
本来、記憶とは溜め込むものではありません。
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入ってきて
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必要なものだけ残り
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役目を終えたら流れていく
これが自然な状態です。
ところが現代では、
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すべて覚えておくべき
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忘れる=ダメ
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知っている=価値
という前提が、無意識に刷り込まれています。
その結果、記憶は「流れ」ではなく
倉庫のような扱いをされるようになりました。
これが、重さの正体です。
記憶が重くなる最大の原因
それは「意味づけの過剰」
現代人の記憶が重くなる一番の理由。
それは、意味づけをしすぎていることです。
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これは重要か
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将来役に立つか
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覚えておくべきか
情報が入るたびに、
頭の中で審査会が始まるのです。
この状態では、
脳も意識も休む暇がありません。![]()
記憶力が落ちたのではなく、
選別疲労を起こしているだけです。
「情報が多い」のではない
「自我が介入しすぎている」
よく「情報過多の時代だから」と言われます。
実は半分正解で、半分違うのです。
問題は情報量ではありません。
すべてを“自分が管理しよう”とする意識です。
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逃したら損
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知らないと不安
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遅れたくない
この緊張が、
一つひとつの情報を「重たい記憶」に変えていきます。
つまり、
記憶が重くなる=恐れが混じっている状態です。
虚空蔵的視点で見ると、問題は真逆
ここで、虚空蔵的な視点に戻ります。
虚空蔵とは、
「すべてを抱え込む存在」ではありません。
*すべてが自然に配置される“場”*です。
この視点に立つと、
記憶の扱いは根本から変わります。
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覚えようとしない
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管理しようとしない
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必要なものは、必要なときに現れる
この前提に立つと、
記憶は軽くなります。
なぜなら、
自我の緊張が抜けるから。
記憶が重い人ほど、実は「感覚」を使っていない
もう一つ、重要なポイントがあります。
記憶が重い人ほど、
情報を「感覚で受け取っていない」。
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音
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リズム
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体感
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空気感
これらを通さず、
すべてを言葉と意味だけで処理している。
だから、詰まるのです。
虚空蔵求聞持法が
「声に出して、繰り返し唱える」修行である理由も、
ここにあります。
記憶を、頭から体に降ろす。
それだけで、
重さは大きく変わります。
覚えられないのではない
「入れる必要がない」と、無意識が判断している
最近、何も覚えられない。
集中できない。
それは劣化ではありません。
あなたの無意識が、守りに入っているだけです。
これ以上入れたら壊れる、と
ちゃんとブレーキをかけているんです。
このサインを無視して
「もっと覚えなきゃ」と追い込むと、
本当に機能が落ちてしまいます。
今、必要なのは鍛錬ではなく、
構造の切り替えです。
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「忘れる力」は、劣化ではない
次は、ここを掘りますよ。
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なぜ「忘れる」ことが重要なのか
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忘却は、どうやって起きているのか
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忘れることで、何が開くのか
「記憶を増やす」発想から
「記憶が自然に整理される状態」へ。
虚空蔵的意識は、
ここからが本番ですよ。
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