ジャック・ヒギンズ | ジェリコ941

ジャック・ヒギンズ

今回紹介するのは小説家、ジャック・ヒギンズについて。


彼の代表作といえば、「鷲は舞い降りた」ですが、そのほかにもおもしろい小説をたくさん書いています。

彼のシリーズものとして有名なのが「ショーン・ディロンシリーズ」。元IRAのテロリスト、ショーン・ディロンの活躍を描くこのシリーズは、登場するキャラクターがこれでもか!というほど魅力的。主人公であるディロンはもちろん、ディロンの上司であるファーガスン少将、ディロンの同僚バーンスタイン警部、そしてディロンにとって「かつては師匠であり、ついこの間まで敵だった」鷲は~の主人公リーアム・デブリンなどなど、でてくる脇役もみな魅力あふれるキャラばかり。

そしてジャック・ヒギンズの小説の魅力は、魅力的なキャラクター同士のかかわり方・つながり方の描写だと思います。ディロンとファーガスンの微妙な関係や、毎作繰り返されるディロンとバーンスタインのちょっとした掛け合いをみると思わずニンマリしてしまいます。また、敵方の一人と「ほんの少し出会い方が違えばいい友人になれたかもな」と言い、お互いニヤッと笑いながら銃の引き金をひく…というような使い古された手法なども、ヒギンズは魅力いっぱいに表現してくれます。


たぶんヒギンズ小説は好き嫌いがはっきり分かれると思うので、とにかく1度、「鷲は舞い降りた」を読んでみてください。それで「面白い!」と思えたらショーンディロンも大丈夫(笑)