嫁の不倫発覚から1ヶ月が経ったある日、嫁とキッチンで話し合いをした。
もちろん今回の不倫についての事。
しかし、嫁はこの段階で決して『最後の一線は越えていない』の一点張りだった。
それよりも、『こんな気持ちにさせたのは、俺のせいで何度も何度も別れたい』と、言ってきた。
確かに、嫁に対して月日が経つと共に、仕事と家庭を両立出来ていなかったのかもしれない。
しかし、ギャンブルに染まった訳でもなく、多少の手は出した事はあるが、暴力で訴えられる様な事まではしていない。
子供達を放ったらかしにもしていない、むしろ積極的に家族旅行を企画したり、子供会行事にも参加して来た。
ただ、嫁に不倫をされて今思う事は、嫁が苦しんでいた時期に果たして何かをしてあげただろうか?
その時その時の忙しさを理由に正面から向き合っていなかった気がする。
多分、嫁自身も自問自答したんだと思う。
俺自身も、何度も自問自答を繰り返し、答えを見つけ出そうとするが、なかなかお互いが納得する答えとはならない現実。
そう考え込んでしまうと、嫁が強気な態度をする度に、もちろん凄く腹は立つが嫁をそうさせてしまった自分がいるんだと思い込んでしまうと、言葉を選びながら話してしまう。
最初は話し合い………しかし時間が経つにつれてお互い感情的な発言となり、最後は言い争う。
その繰り返して、全く話しが進まなかった。
子供達も少なからず影響を与えてしまったであろう。
その時は、夕食後すぐに部屋にこもり家庭内はバラバラ………いつ崩壊してもおかしくはなかった。