【書くことについて思う】

俺は、書くことが得意ではない。

最近よくわかってきた。

学生時代の一時期小説家を目指して書くことに没頭したせいか、
俺の文体は私小説のそれに近いものがある。
もしかしたら、旅好きの人がいきなり途中から俺のブログを見ても、あまり楽しいものではないかもしれない。
史跡やご当地グルメの紹介も全くないし。
まだ序盤の旅しか描けていないからと言い訳するが、歩くことの楽しさや感動も、まだ体感したもののほんの一部すら満足には綴れていない。
ブログはもっとライトなメディアであるべきなのかもしれないし、
そうなると自分の文体ではブログ向きではないのかもしれないとも思う。
今もそうだが、考えながら、頭の中で組み立てながら書いているのが良くないのかもしれない。
雛形をつくって、そこから逸脱しないように書けば、あるいはもっと分かりやすいのかもしれない。

大半の読者は俺をよく知らない人ばかりなのだから、俺が旅をしてどう思ったのかなんて興味はないのかもしれない。

ただ、ブログは自己表現の手段だし、表現は自由なのだから周りの目など気にせず書けばいいとも思う。

正直、今自分がどう書いていくべきか、思いをどう発露していくべきか、非常に頭を悩ませている。

こんなことも、本当は書くべきではないのかもしれない。
でもそんなことを言っていたら、何も語れない。

語れない、表現できない。

マイナスなことを書いてはいけない、
怒りを表に出してはいけない、
明るいことを表現していくべきだ、
みんなそう言う。

でも、もし明るいことを書いて、それが自分の思いと違ってしまっていたら、それは単なる嘘つきでしかない。

嘘をつきたくはない
でも、暗いことは言えない。
そんなことを思っていると、正直息苦しくなる。