こんばんは。
最近旅記事サボリ魔の徒歩旅ライター次元です。
そろそろ書かないとなんのコンセプトもない雑談ブログになってしまう恐れがあるので(笑)
旅記事への気持ちが薄れないうちに再開します( ^ω^ )
僕なんかの旅記事を楽しみにしてくださっている皆さま、お待たせしました。(いればいいけど。。。笑)
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【雨なんて大嫌い】
東海道の旅も3日目。
未だ神奈川から脱出できず、俺は少し焦りを感じていた。
なにせ、3日目にしてまだ80キロほどしか来れていないのだ。当初考えていたペースよりだいぶ遅れている。
やはり連日の時間配分ミスが問題だった。あとで訪れる静岡でも痛感することなのだが、長距離の徒歩旅ではうかつに長時間の休憩を取ってはいけない。
長時間の休みをとったあとは、筋肉がそこまでに蓄積した疲労を思い出してしまい突然足に激痛が走る。
歩いていると、最中にはそんなにたいした運動をしているようには思わないのだが、やはり歩いている間はアドレナリンが分泌されているのだろう。そしてそれが切れるから、途端に足が痛くなるのだ。
事実、徒歩旅において1番きついタイミングは朝の起床時と食事の直後である。
日を増すごとに、当然ながらその痛みの度合いは酷くなっていった。
幸いにも、最終日まで肉離れや疲労骨折などといった大きなけがに見舞われなかったのは、
ひとえに3ヶ月前から続けた特訓と、友人Sの助言を聞いて無理して買ったトレッキングシューズのおかげに他ならない。
努力というのは人を裏切らないなぁ、と未だによく思う。
実際、俺はネットの徒歩旅ブログで東海道を歩いた人の記事をいくつか読み、そのうえでこの旅に
望んでいたのだが、その殆どは3日目くらいから悉く【やめたい、辛い】と言い始める。
たいていは足の皮がボロボロに剥けた画像がアップされていて、読む者をおののかせるような記事
がとても多い。
おそらくは、彼らは皆それほどの準備もなく、特訓するような事もなく【ありのままの実力だけ】で行ったからそうなったのだろうと思われる。そういう意味では俺よりはるかにぶっ飛んでいると言えなくもない。
しかし、俺の場合動機が動機なので、絶対に失敗はできないのだ。
計画はしなかったが、踏破のための準備は怠らなかった
準備をすることと計画をする事とは違うことなのだ。
さて、前置きが長くなったが、とにかくこの日は朝6時頃にネットカフェを出た。
初日からのペース配分ミスを取り返し、朝型の旅行スケジュールに切り替えたかったのだ。
しかし、外は大粒の雨。かなり降りも強い。
疲れ果てて眠りこけ、前日に翌日の天気など気にしている余裕がなかったので、朝からさっそく憂鬱な気分に叩き落とされてしまった。
なにせ俺はものを持ちながら歩くのが大嫌いなので、傘なんて持って歩くのは本気で苦手なのだ。
だって、歩くのも倍くらい遅くなるし、半端なサイズのものだと結局濡れるし、立派なものを買っても結局すぐなくすのである。
できれば傘なんて持たなくてもいいくらいの乾いた国に住みたいくらいである。
そんなわけで、幸いにもネットカフェの近くにあった100円ローソンで薄手の合羽を購入し、着ていたミリタリージャケットを脱いでバックパックに押し込んで、ユニクロのセーターと薄いビニール合羽一枚というスタイルでこの日1日を乗り切ることに。
ちなみに、頭のフードは気持ちが悪いし邪魔なので着けなかったから、結局頭はずぶ濡れである
一体何のための合羽かと言われてしまうと返す言葉もないが、とにかく歩きにくいのだけは嫌だったのだ。体さえ濡れなければ、あとはどうでもよかった。
朝飯に近所のすき家で納豆を掻き込み、6時半頃からのスタート。筋肉痛もないし、春の陽気のおかげで、雨は降ってもそれほど寒くはなかった。
実際、雨が降って困ったことは、視界が遮られてしまうことくらいだ。
30分程あって、ようやく平塚に到着。派手な神社らしい建物や、なにやら歴史的な史跡らしいものがあったが、見たいというよりも先に進みたかったので無視。ただでさえペースが遅れている上に大粒の雨に打たれてまで興味のない神社なんぞ見たくない。
とにかくなによりも大事なのは、この日中に箱根にたどり着くことだった。
なにせ旅行スケジュールのほぼ4分の1がこの日で過ぎてしまうのだから、神奈川でなんかいつまでもとどまっていてはいけないのだ。
箱根では1日をかけて箱根を踏破することに力を注がねばいけない分、この日は何としても箱根湯本に到着せねばならなかった。
____________________________________________
雨とは言っても、この日は何かと印象に残っている1日だ。
旅について前半のハイライトを話すなら、俺はきっとこの日のことから語るだろう。
それはなぜかといえば、【俺は今旅をしているんだ】と初めて感じられたのがこの日だったからだろう。
これまでの道は、俺の町である稲城市や相模原市などとそれほど変わらないイメージの街並みばかりだったのだが、とにかく大磯には何もない。
ひたすらまっすぐに海沿いを歩き続けるだけである。
海と山。ただそれだけの静かな街。
のどかというよりは寂しげとさえ言えそうなくらいに、本当に何もない。
唯一有名な大磯ロングビーチの横を俺は歩いていたはずだが、雨と曇天のせいでその美しさも満足に見られなかったのは本当に残念だ。
脇を見ればすぐ横に、本当に日本昔話のアニメに出てきそうな丸い頂きの山々が見え、道すがらには目に新しい茅葺屋根の民家があった。
車できてしまえば、きっと目に留めることさえなかったであろう景色の一つずつが、俺に旅の実感を与えてくれ始めたのがこの日だった。
高揚感と孤独感の入り混じる不思議な感覚を感じながら、ひたすらまっすぐに海沿いを歩くこと、2時間半。
俺はこの旅のテーマソングに勝手に決めて毎朝聴いていたサンボマスターの【出来っこないをやらなくちゃ】を大音量で聴きながら、足早に歩を進めていた。
すると突然、背後から
「ちょっと!!あなた、まちなさい!」
という声がかかった。
驚いて振り向くと、つい今しがた抜き去ったおばあさんが俺に声をかけてきていた。
「なに、あなたなんで傘持ってないのよ(´・_・`)そんなカッコじゃ風邪ひくじゃないのよ」
「いや、まぁ、大した降りでもないしなんとかなると思いまして…笑」
「なんとかなるったってあなた、そんなずぶ濡れで風邪ひいたらどうするのよ(´・_・`)何処まで行くの?」
「はぁ。。。。京都までいくつもりなんですが、とりあえず今日は箱根まで行こうと思ってます」
「あなたね、今日いちんちずっと雨だって言ってたわよ。そんなんじゃ歩いていけないわよ。今日はどっから来たの?」
「今日は茅ヶ崎からです。」
「まだいくらもきてないじゃないのよ。それで、吉田さんちはもう見たの?」
「吉田さん?誰です?」
「あなた、吉田茂もしらないの?!元総理の。。。。」
「はぁ。名前くらいはちょっと知ってますが」
「あの人んちがこの近所なのよ。ここまっすぐ行けばすぐあるから、せっかく大磯にきたんなら見て行きなさいよ。おばさんのこの傘あなたにあげるから」
「え?!いやいやそんな申し訳ないっすよ。。。」
「いいのよいいのよ、おばさんち目の前なんだから(^ ^)傘は邪魔になったら捨てたっていいんだからね。あなた、いろいろがんばんなさいよ」
「は、はい!じゃあ、遠慮なくいただきます!ありがとうございます!!」
こんなやりとりがあって、この日はこれ以降雨に打たれることもなく、風邪もひかずにすんだ。
本当に感謝した出来事だ。
この日から、新しい出会いがたくさん始まっていったのを覚えている。
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最近旅記事サボリ魔の徒歩旅ライター次元です。
そろそろ書かないとなんのコンセプトもない雑談ブログになってしまう恐れがあるので(笑)
旅記事への気持ちが薄れないうちに再開します( ^ω^ )
僕なんかの旅記事を楽しみにしてくださっている皆さま、お待たせしました。(いればいいけど。。。笑)
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【雨なんて大嫌い】
東海道の旅も3日目。
未だ神奈川から脱出できず、俺は少し焦りを感じていた。
なにせ、3日目にしてまだ80キロほどしか来れていないのだ。当初考えていたペースよりだいぶ遅れている。
やはり連日の時間配分ミスが問題だった。あとで訪れる静岡でも痛感することなのだが、長距離の徒歩旅ではうかつに長時間の休憩を取ってはいけない。
長時間の休みをとったあとは、筋肉がそこまでに蓄積した疲労を思い出してしまい突然足に激痛が走る。
歩いていると、最中にはそんなにたいした運動をしているようには思わないのだが、やはり歩いている間はアドレナリンが分泌されているのだろう。そしてそれが切れるから、途端に足が痛くなるのだ。
事実、徒歩旅において1番きついタイミングは朝の起床時と食事の直後である。
日を増すごとに、当然ながらその痛みの度合いは酷くなっていった。
幸いにも、最終日まで肉離れや疲労骨折などといった大きなけがに見舞われなかったのは、
ひとえに3ヶ月前から続けた特訓と、友人Sの助言を聞いて無理して買ったトレッキングシューズのおかげに他ならない。
努力というのは人を裏切らないなぁ、と未だによく思う。
実際、俺はネットの徒歩旅ブログで東海道を歩いた人の記事をいくつか読み、そのうえでこの旅に
望んでいたのだが、その殆どは3日目くらいから悉く【やめたい、辛い】と言い始める。
たいていは足の皮がボロボロに剥けた画像がアップされていて、読む者をおののかせるような記事
がとても多い。
おそらくは、彼らは皆それほどの準備もなく、特訓するような事もなく【ありのままの実力だけ】で行ったからそうなったのだろうと思われる。そういう意味では俺よりはるかにぶっ飛んでいると言えなくもない。
しかし、俺の場合動機が動機なので、絶対に失敗はできないのだ。
計画はしなかったが、踏破のための準備は怠らなかった
準備をすることと計画をする事とは違うことなのだ。
さて、前置きが長くなったが、とにかくこの日は朝6時頃にネットカフェを出た。
初日からのペース配分ミスを取り返し、朝型の旅行スケジュールに切り替えたかったのだ。
しかし、外は大粒の雨。かなり降りも強い。
疲れ果てて眠りこけ、前日に翌日の天気など気にしている余裕がなかったので、朝からさっそく憂鬱な気分に叩き落とされてしまった。
なにせ俺はものを持ちながら歩くのが大嫌いなので、傘なんて持って歩くのは本気で苦手なのだ。
だって、歩くのも倍くらい遅くなるし、半端なサイズのものだと結局濡れるし、立派なものを買っても結局すぐなくすのである。
できれば傘なんて持たなくてもいいくらいの乾いた国に住みたいくらいである。
そんなわけで、幸いにもネットカフェの近くにあった100円ローソンで薄手の合羽を購入し、着ていたミリタリージャケットを脱いでバックパックに押し込んで、ユニクロのセーターと薄いビニール合羽一枚というスタイルでこの日1日を乗り切ることに。
ちなみに、頭のフードは気持ちが悪いし邪魔なので着けなかったから、結局頭はずぶ濡れである
一体何のための合羽かと言われてしまうと返す言葉もないが、とにかく歩きにくいのだけは嫌だったのだ。体さえ濡れなければ、あとはどうでもよかった。
朝飯に近所のすき家で納豆を掻き込み、6時半頃からのスタート。筋肉痛もないし、春の陽気のおかげで、雨は降ってもそれほど寒くはなかった。
実際、雨が降って困ったことは、視界が遮られてしまうことくらいだ。
30分程あって、ようやく平塚に到着。派手な神社らしい建物や、なにやら歴史的な史跡らしいものがあったが、見たいというよりも先に進みたかったので無視。ただでさえペースが遅れている上に大粒の雨に打たれてまで興味のない神社なんぞ見たくない。
とにかくなによりも大事なのは、この日中に箱根にたどり着くことだった。
なにせ旅行スケジュールのほぼ4分の1がこの日で過ぎてしまうのだから、神奈川でなんかいつまでもとどまっていてはいけないのだ。
箱根では1日をかけて箱根を踏破することに力を注がねばいけない分、この日は何としても箱根湯本に到着せねばならなかった。
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雨とは言っても、この日は何かと印象に残っている1日だ。
旅について前半のハイライトを話すなら、俺はきっとこの日のことから語るだろう。
それはなぜかといえば、【俺は今旅をしているんだ】と初めて感じられたのがこの日だったからだろう。
これまでの道は、俺の町である稲城市や相模原市などとそれほど変わらないイメージの街並みばかりだったのだが、とにかく大磯には何もない。
ひたすらまっすぐに海沿いを歩き続けるだけである。
海と山。ただそれだけの静かな街。
のどかというよりは寂しげとさえ言えそうなくらいに、本当に何もない。
唯一有名な大磯ロングビーチの横を俺は歩いていたはずだが、雨と曇天のせいでその美しさも満足に見られなかったのは本当に残念だ。
脇を見ればすぐ横に、本当に日本昔話のアニメに出てきそうな丸い頂きの山々が見え、道すがらには目に新しい茅葺屋根の民家があった。
車できてしまえば、きっと目に留めることさえなかったであろう景色の一つずつが、俺に旅の実感を与えてくれ始めたのがこの日だった。
高揚感と孤独感の入り混じる不思議な感覚を感じながら、ひたすらまっすぐに海沿いを歩くこと、2時間半。
俺はこの旅のテーマソングに勝手に決めて毎朝聴いていたサンボマスターの【出来っこないをやらなくちゃ】を大音量で聴きながら、足早に歩を進めていた。
すると突然、背後から
「ちょっと!!あなた、まちなさい!」
という声がかかった。
驚いて振り向くと、つい今しがた抜き去ったおばあさんが俺に声をかけてきていた。
「なに、あなたなんで傘持ってないのよ(´・_・`)そんなカッコじゃ風邪ひくじゃないのよ」
「いや、まぁ、大した降りでもないしなんとかなると思いまして…笑」
「なんとかなるったってあなた、そんなずぶ濡れで風邪ひいたらどうするのよ(´・_・`)何処まで行くの?」
「はぁ。。。。京都までいくつもりなんですが、とりあえず今日は箱根まで行こうと思ってます」
「あなたね、今日いちんちずっと雨だって言ってたわよ。そんなんじゃ歩いていけないわよ。今日はどっから来たの?」
「今日は茅ヶ崎からです。」
「まだいくらもきてないじゃないのよ。それで、吉田さんちはもう見たの?」
「吉田さん?誰です?」
「あなた、吉田茂もしらないの?!元総理の。。。。」
「はぁ。名前くらいはちょっと知ってますが」
「あの人んちがこの近所なのよ。ここまっすぐ行けばすぐあるから、せっかく大磯にきたんなら見て行きなさいよ。おばさんのこの傘あなたにあげるから」
「え?!いやいやそんな申し訳ないっすよ。。。」
「いいのよいいのよ、おばさんち目の前なんだから(^ ^)傘は邪魔になったら捨てたっていいんだからね。あなた、いろいろがんばんなさいよ」
「は、はい!じゃあ、遠慮なくいただきます!ありがとうございます!!」
こんなやりとりがあって、この日はこれ以降雨に打たれることもなく、風邪もひかずにすんだ。
本当に感謝した出来事だ。
この日から、新しい出会いがたくさん始まっていったのを覚えている。
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