ムーチョっす。

前回の記事の続きで、完結編となります。

まずは前回の復習から。

思考と行動が食い違う場合、人間は思考のほうを変えてしまいます。

ダメな行動をとり続けていると、「ダメなやつだからしょうがない」という思考が生まれてしまうのです。

このスパイラルにはまってしまっている典型例が、いわゆる「引きこもり」の人たちです。

もともと思考がネガティブだったわけではなく、何かのきっかけで一時的に「引きこもり」の生活を続けてしまい、その「引きこもり」という行動に合わせて
思考がどんどんネガティブになってしまっただけです。

ですから、
思考を変えるには、無理やりにでも行動を変える必要があるのです。

行動しはじめてしまえば、今までぐだぐだと考えていたのが嘘だったかのように、動き始めます。

やる気があるから行動するのではなく、実は、行動するからやる気が出るのです。
決して逆ではないことを忘れないでください。

あるかどうかわからないやる気スイッチを探しているより、やる気のないまま行動しはじめてしまったほうが、実はやる気になれるのです。

作業興奮という心理学用語がありますが、これはまさしく
「何かをする際に最初はやる気がなくても、作業を始めてみるとだんだんと気分が盛り上がりやる気が出てくる」
という意味です。

誰でも経験があるのではないでしょうか?

行動というのは、今回は勉強のことですが、仕事でも何でも当てはまる法則です。

「ごちゃごちゃ言わずにとにかくやれ!」
というワイルドなアドバイスにならざるを得ないのですが、真実なんで仕方がありません。

「それができないから困っている」という気持ちすら、もはや考慮したくないのですが、それではあまりにも冷たいので、行動しやすくするための処方箋を2つ紹介します。


1.思いっきりハードルを下げる

「こんなにやらなきゃいけないのかあ、大変だなあ」という思いが行動を鈍らせている可能性は高いです。
でも、作業興奮を得るためには「ちょっとでいいから始めてしまう」ことが肝要です。
ですから、やるべき内容をちょー簡単にし、ちょー短時間で出来るものにして、自分を騙しましょう(笑)

「計算問題を3問だけやる」とか「とにかく5分だけ机にすわる」とか、「これくらいならやれるぞ!」というくらいのレベルに思いっきり下げてしまいます。

「そんなに自分に甘い方法でいいのか?」という意見もあるかと思いますが、心配はご無用。実際にやり始めてしまえば、作業興奮によって、もうちょっと続けたくなりますから。むしろたった5分でやめるほうが難しいくらいです。

「もし、作業興奮が起きなかったら?」などというネガティブな質問が自分の中から出てきたら、
「まずはやってみてから、質問しようね」と優しく言い聞かせてあげてください(笑)
(実際、コメントとかメールで質問してくださって構いません)

2.強制的に勉強せざるを得ない環境に身を置く

塾というのはまさにそのためにあるわけですから、どんどん活用しましょう。
特に自習室などがある塾に通っているのであれば、使わない手はありません。

「塾なんて通っていません」という人は、図書館の自習室とかファミリーレストランとかだっていいですよね?
テレビとかゲームとかパソコンとかの誘惑いっぱいの自宅部屋より、ずっと強制力があります。
勉強道具以外持っていかなければ、勉強せざるを得ないですから。

必ずしも外に行かなければいけないわけでもありません。
勉強しているかどうか監視してくれる、ありがたーいお母さんのいるキッチンなどでやる、という手もあります。
勉強してるフリをして他のことをついついやってしまうことができない環境に「自分から」持っていけばいいのです。
まったく難しいことではありませんよね?

さあ、受験勉強を始めていない中3生!
これでもう言い訳はできませんよ。ただちに受験勉強を始めてください!!