どもっ。


先ほど息子のコムーチョと床屋に行って、

親子同じ髪型になって帰ってきた、

ムーチョです。


昨日は、大学時代からの友人、

通称ろぶらいと、美術館のハシゴをしてきました。


岡本太郎展シュルレアリズム展 です。


どちらもかなりの人気で、結構混雑してました。


岡本太郎は、我々の世代だと、芸術家というより、

テレビでよく見るおもろいオッサンというイメージですが、

今の子どもたちはそれすら知らないわけで、

そう思うと「年を食ったのう」と、しみじみ。


太陽の塔くらいは知っていましたが、

他の作品はよく知らなかったので、

意外に絵もいっぱい描いていたんだなあ、

というアホみたいな感想しか書けません。


あ、でも。ちょっとした収穫があった、そう言えば。

これは、友人のSに言われて気づいたのですが、

太陽の塔の後ろ姿。


実は、隠れアイテムがあるんですね~。

黒い、不気味な太陽がデザインされているのです。


「おお、これは見に来た者にしかわからないシロモノじゃ。

ウヒヒヒヒ」と、優越感に浸っていたのですが、

先ほどネットで検索したら、

大阪万博当時の画像がたくさん出てきました。


自学自習のできる子に


美術館には、絵画やオブジェだけでなく、

岡本太郎が残したパッション溢れる言葉も

紹介されていました。


元気の出る名言が壁一面にたくさん書かれていましたが、

その中でも、

「成功は失敗のもと」という言葉が私にとっては新鮮で、

一瞬笑い、そののち「ああ、そうかもな」と納得しました。


最後のほうに、スピードくじみたいなコーナーがあり、

手を突っ込んで三角形の紙を開くと、

「太郎のことば」が書いてあるのでした。


私のは、

「いつも危険だと思うほうに自分を賭ける。

それが生き甲斐だ」

というものでした。


「よし。では、これからも危ない橋をどんどん渡ろう」

と、家族を支える主としては、いいのか悪いのかよくわからない(たぶん悪い)決意をしたのでした(笑)


外に出たら、太郎のオブジェがガチャガチャ(あるいはガチャポン)に入って売っており、

えらくたくさんの行列が出来ていました。

なんか並ぶのが嫌で、私は買いませんでしたけど。


全体的には、悪くはなかったのですが、「芸術は爆発だ!」という言葉が先行して、

もっとインパクトのあるものを期待しすぎていたので、意外とフツーな感じがしてしまい、

そこが残念でした。

でも、前にたしか松本人志がラジオで言ってましたが、

コメディ映画ですよ、という前提で見たら、本当は面白い映画てもあまり面白くなくなってしまう、と。

逆に、志村けんの「バカ殿」のDVDが、時代劇のコーナーにあるのを見て笑った、という話もしていました。


今回の場合も、インパクトがあって当たり前、みたいな先入観で見てしまったせいも大きいかもしれません。

まあ、それ以前に単に私が芸術音痴なだけかもしれませんが。



シュルレアリズム展のほうは、

入り口で受付のオネーさんの一人が

目をひんむいてこちらを見てくるので、

「なんだ、なんだ?」と睨み返したら、

「ガム噛んでます?」と、言われてしまいました。


電車の中でSにもらったガムをまだ噛んでたんです。

というか、ガム噛んで見たらいけないの、知りませんでした。


もちろん、素直にその場で紙に包みましたよ、もちろん。


私の後ろに、目の不自由な年配の方を連れて、

作品を言葉で解説をしているご婦人がいらっしゃったのですが、

シュルレアリズムというのは抽象的な作品が多いので、

かなり苦労しておられました。


「これはなんと言ったらいいんですかねえ、

8センチ四方の紙の中心にですね、

なんと言ったらいいのか…。

難しいですねー。私も風景画みたいなものなら

わかるんですが」


シュルレアリズムというものが、どんなものか全くわからずに来てしまったようで、

話し方がとても上品なのですが、とても困惑している様子で、

申し訳ないのですが、こっそりと、かなり笑ってしまいました。


解説の文章も丁寧に読んであげているのですが、

きっちり読んだ挙句に「…ですって。意味がよくワカリマセン」と言って、

ちょっと切れ気味だったので、心のなかで爆笑してしまいました。


「ダダイズム」の「ダダ」のことを間違えて、「ただ」「ただ」と何度も読んでいたので、

よほど教えてあげようかとも思っていたのですが、

途中で「あ、ただじゃないわ。ダダですって」と気づいてくれ、

ほっとしました。


私にとっては、絵そのものより、これが一番の収穫でした(笑)

まあ、失礼極まりない話なのですが、笑っちゃいけない場所だけに

余計に笑えました。


「なんでわざわざ、こんな説明しにくい絵の展覧会に連れて来ちゃったんだろう?」

と、ちょっとかわいそうな気もしました。


短編映画も上映していたのですが、

白黒のサイレント映画でしかも字幕がフランス語。

なんとなく筋はわかるような気もする単純な作品なのですが、

フランス語では肝心なことがわからず、困りました。


博士が作った怪しい機械で時間が止まってしまい、

よそから飛行機でやってきた数人の男女が、

レストランや道端で、動かない人々にイタズラをするという、

どこに芸術的要素があるのかさっぱりわからない、

コメディ風の映画でした。


途中でやめようかとも思いましたが、30分近くずっと立って見てしまい、どっと疲れました。

なんだったんだろう、あの映画は?


シュルレアリズム界では有名な「アンダルシアの犬」もやっていましたが、

以前見たので、やめときました。

知ってる人は、わかると思いますが、あの、とびきり痛そーーーーうな場面が見たくないので。

(結局、うっかり目に入っていましたが


後半は、レビューにすらなっていないお話でしたが、

どちらももうすぐ終わってしまうので、興味のある方はお早めに!


明日あたりから、また勉強の仕方について書きますので、

今日はこのへんで。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


P.S.

岡本太郎の名言を集めたツイッター を発見しました。

興味のある人はどうぞ。