"美しい"日本語の読み聞かせ本 | 二子玉川のちいさな雑貨店CUCIRINA! 映画部

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2019年7月以前の雑貨記事も残してます!

「ね、おはなしよんで~ラブラブ

と上の娘(幼稚園児)が擦り寄ってきました。

時間は夜の9時。そろそろ眠くなる時間です。


「ね、おはなしよんで、よんで~」

実はこういっているのです。

「『ね、おはなしよんで』、読んで~」

『ね、おはなしよんで』というのは本の名前です。

娘はこれが大のお気に入りです。

どんな本かと言うと、とっても分厚くて、

一見子どもが敬遠しそうないでたち。

表紙の絵はいわさきちひろさんの愛らしい女の子なんですけどね。

ネットで注文して、中味はみていなかったので、わくわく待っていて、

届いたときは、私自身ちょっと「あれ?予想と違った。。。かお

と思ってしまいました。

だって、開くと絵は本当に挿絵程度ですし、

2段組で小さい字がずらずら、なんですよ。

「これ、年齢に合わなかったのかな?」って思ってしまいました。


ところがなんですよ。

これが、やっぱり研究に研究を重ねて(?)

児童文学の研究者たちによって編纂されているだけありまして、

なぜか子どもの心を捉えるのですね~

すごくたくさんのお話が収録されていて、

「よんで、よんで目

「また明日これよんで」

という感じで捉えて離さないところがあるみたいです。


さっき、『おむすびコロリン』を読み終えて、

次のページをめくったら、最後の『終りに』の章で。

これは保護者向けのメッセージなのですが、

「これも読んで~」というので、

「大人用だよ?」といいましたが、

「いいの、読んで」

というので読んでやりました。

その言葉の美しいこと。

読んでみましたら、「17年前の戦争が終わって・・・」という部分があり、

この本が編集されたのが戦後まだ間もないころだとわかりました。

その当時はもう17年も前。という感じだったのかもしれませんが、

21世紀になってしまった今から考えると、まだまだ戦後すぐ、ですよね。

そのころのにほんごって美しかったんだな、と心底思いました。

とうとうとしていて、やさしい。

この本全体がそういう雰囲気で満たされているから、

子どもも聞きたがるのかもしれません。


わたし、思えば、あまり新しく出版された絵本には興味がないのです。

うちに買ってあるのは、どれも60年代や70年代、80年代に出版されたものばかり。

子どもが欲しがるので、新しいアニメの絵本もありますが、これは絵本と思って買う、

というよりはおもちゃとして買っているに近い感じ。

本当に読みたい、読ませたい絵本は、当初のアンパンマン(絵がいびつでいい)や、

ぐりとぐらなど、永遠の輝きをもっている絵本たちです。


昨日、ニュースで、世田谷区では国語と別に「日本語」という授業があるって話が出てました。

小学生のうちから古典に出てきたようなお話や詩を読むらしい。

万葉集もいいですし、平家物語もいいですが、

「ね、おはなしよんで」の時代、昭和の時代のやさしく成熟した日本語の美しさも

紹介してくれているといいな、と思いました。

ちょうど、ミッドセンチュリーの雑貨が、レトロ、モダンと愛されているように、

当時の日本語ももう一度見直して愛せたら、今の口語も美しさを取り戻すのでは?