私は普段から病院には行かない方です。まあ本音を言ってしまえば、病院が怖いのかもしれません。だからもし手術となっても、最新の技術で日帰りでできるに違いない、と淡い期待を抱いていました。

妻と一緒に全国的に有名な専門病院に行きました。順番が来て診察、お尻をのぞかれました。わあ大きいですねー、これは手術しないとダメですね、の先生の言葉に、日帰りとかでできるのでしょうか?と聞くと、いや一週間から十日間くらいは入院してもらいます……

仕事の都合などで入院は一ヶ月くらい先になってしまうということでOKをもらいましたが、なるべく早めに、と念をおされました。

その後、貧血の応急処置で、硬化剤という注射を打たれました。痛みはありません。これのおかげで入院まで一度も出血はありませんでした。これで終わりだったら楽なのに、とイジイジと思ってました。

その日は、それで終わり。ため息をつきながら帰りました。

それから二週間後くらいに入院前検査を受けに再度病院に。内容は血液検査やレントゲン、大腸の方に問題がないか念のため確認するため内視鏡検査も受けました。

私の場合はこれがつらかったんです。

内視鏡をお尻から入れてたしか50センチくらいなかをのぞかれるのですが、その時に腸を膨らませるために空気を入れながら行います。
当然お腹に空気が溜まって苦しくなります。

他の方はどうなのかわかりませんが、私は検査後になかなか空気が抜けず1時間くらいトイレで悶絶しました。気が遠くなってしまい、苦しかった。
看護士さんをよんで訴えたのですが、もうちょっと頑張ってみて下さい、と言われるばかり。
妻が心配して冷たいペットボトルの水を差し入れてくれたのですが、この時ばかりは妻が天使のように思えました。

しかしどうも空気が出てこないので、管をお尻に入れて排出してもらいましたがそれでもまだ苦しく、なんとか会計窓口に着いた頃、出せそうな感じがして急いでトイレに。

ようやく生き返った気持ちになりました。

しかしこの経験がちょっとトラウマになってしまったかもしれません。
私の痔は「内外痔核」という名称で、いわゆるイボ痔です。

中学生くらいからお腹が弱くて、トイレにこもる時間が長い習慣がありました。その後20年以上、その習慣は続いてきました。イボ痔で脱肛しはじめたのは20代後半くらいでしょうか。イボ痔はゆっくりと大きくなっていき、脱肛した部分は指で押し戻す必要があるという、痔主ならご存知の状態になりました。仕事が完全にデスクワークであることも、痔を悪化させた要因なのかもしれません。

ただ私の場合、痔の痛みは全くなかったので、そのままにほったらかしていたのです。

それが、ここ二三年、出血するようになってきました。出血はだんだんひどくなり、入院前の数ヶ月はひどい貧血に悩まされるようになってしまったのです。毎日からだがだるくて、ひどい時には意識が遠退きそうになることもあり、集中力が散漫になって仕事もつらくなってきました。

出血は市販薬では治らず、これはいよいよ病院にいかないと失血で死ぬかも、と生来の不安症がようやく焦りはじめたのです。妻の「だから前から言ってるでしょ」の叱咤もあり、ついに意を決して病院に行くことにしました。
皆さんこんにちは。私は痔の手術で、入院しています。成人後初めての入院で、かなりびくついてます。神経質でストレスに弱い性格ゆえ、今回の入院はいろいろとつらいことが多い!

そんなナーバスな私を支えてくれているのが、先達の残してくれた「入院体験記」。眠れない夜にケータイで検索しては、朝までの時間をやり過ごしています。お尻の痛みという微妙な孤独感を、彼らのブログやらホームページを読むことで和らげることができて、本当にありがたいと思ってます。

今は入院中の私ですが、やがては退院して、この体験の記憶も次第に薄れていくでしょう(そうなることを願ってますが)。そしてこれから、私と同じように入院する人は多数いらっしゃると思います。ということは、私も既に、先達の仲間入り。同じように眠れない夜の一助となるべく、ブログ作成を決意!した次第です。

やがていつかは、「痔体験記」のテキストがもっと多くの先達によって書かれ、悩める入院患者さんたちはそれらのテキストを読んでるうちに、パニックに陥ることもなく退院できる、そんな文化ができることを夢見て。