か・・・金田朋子!? | 弟オフィシャルブログ

か・・・金田朋子!?

ジューシーポーリーイエーイ♪♪
何かとストレスが溜まってイライラした時、
金田朋子を見るのが最近のストレス解消法。
「余計ストレス溜まるよ!」という意見もありますが、
何故か金田朋子をいとおしく感じるんだからしょうがない。
ということで、NHK 週刊!ハタラキング のインタビューを
俺との対談形式にアレンジして転載してみた。

俺「金田さん、はじめまして。
私のことをご存じない方もいらっしゃるかと思いますので
説明させていただきますと、

俺「挨拶無しかよ!いきなり生い立ち語っちゃったよ!」
私の声は“天然ヘリウム”と言われるぐらいキンキンした声なんです。
俺「キンキン?愛川欽也的な?」
喋りながら歩いてるとみんなに振り向かれるので、
一緒にいる人がドキドキするみたいです。

子供の頃から声が原因のハプニングというのはたくさんありました。
あるとき、姉と一緒にお財布持ってお買い物に行って、
近道しようとして路地に入ったことがあったんですよ。
そしたら、
スケ番刑事みたいな、あ、刑事じゃないか(笑)。
俺「斉藤→南野→浅香世代ですね。わかります。」
その、不良軍団みたいな女の人にカツアゲされそうになったんです。

私が「あぁ、やめてくださいっ!」って言ったら、「なにこの声、あっはっは~」
って笑われて、その間に逃げて助かったこともありました。
俺「まさに怪我の功名ですね。」
声優になるまでにはいろんなことをやりました。
まず、大学は建築学科に行ったんです。
私の声は代返がきかなかったんで、

授業は毎回出なきゃいけなくて大変でした。
俺「授業は毎回出るものだよ!」
でも自分の声が変わってるかもっていうのは
社会に出てから気づき始めたので、

当時代返がきかないのはきっと先生に覚えられちゃったからだ、
ぐらいに思ってたんですけどね。
俺「また代返かよ!」
それから私、そんなに細かいこと気にしないんですよ。
だから図面引いてて、
一ミリぐらいいいや、とか思って、
建築だとその一ミリが
すごい大変なことになっちゃうんで、
向いてないと思ったんですね。

それで建築と全然関係ないところに就職したんです。
俺「姉歯にならなくて良かった・・・」
就職活動は結構いろいろ受けたんですよ。
コンピューター会社も受けたんですけど、

正直私、今出演させていただいている
NHKさんの「ザ☆ネットスター!」という番組で、

やっとキーボードの意味が分かったぐらいなんです。
俺「キーボードの意味?言ってる意味が分からないのですが・・・」
なのに面接では
「いやぁ、コンピューター大好きなんで」
とか言ったんですが、
やっぱりバレて落ちちゃったんです(笑)。
俺「即バレるよ!」
結局製菓会社に入社できたんですが、面接で
「いやぁ、あの商品は良いですねー」
みたいな感じで、
お菓子のことだからだれにも負けないぐらい熱く語ったんです。

俺「好きですね。その自己アピール・・・」
お菓子はすごい好きだったんで偽りがなかったんですね。
ただ、
面接してくださった方が入社したときに辞めてたっていうのがショックでした(苦笑)

俺「そっちが辞めちゃったのかよ!」
そこはアットホームなすごく良い会社だったんですよ。
ただ、ほんとは家の近くに配属だったんですけど、
ある事情で新潟の本社勤務に
なっちゃったんです。
新潟では工場見学もできたしお菓子もすごく安く手に入るし、

それはそれで幸せなひとときを過ごしたんです。
だけど、私は背がちっちゃいんで、
工場のおじさんとかに、
「なんでそんな東京の方から来ちゃったんだ? 

冬になったら雪に埋もれちゃうよ」とか言われて、
すごくドキドキしながら
夏を過ごしたんです。
俺「あははははwww」
それで、さすがに冬は迎えられないなぁと思って、
冬がくる前に辞めたんです。
俺「信じたのかよ!」
すぐ辞めてしまったから、その会社ではお弁当数えたり、
ずっと喋ってたぐらいの印象しかないんですよ。
俺「雪に埋まる金田さんを見てみたかった・・・」
そのあと、新規開店したデパートに就職して、
おもちゃ売り場でおもちゃを売ってました。

同僚はみんなゼロからのスタートだったので仲も良くて、
そこもすごく楽しかったです。
ただ、私がレジで「いくらいくらです」
って言ってるのを
機械が喋ってるのと勘違いされたり、
俺「ハイテクデパート!?」
子供のお客さんに話しかけたら、

「おもちゃみたい~」って言って逃げられたり、
そんなハプニングは多々ありました。
俺「多々どころじゃないような気が・・・」
そんなときお姉ちゃんから「声優の学校があるよ。声優になったら?」
って教えてもらって、そこに行こうって思ったんです。
学校というか養成所なんですが、
そこは二部制で夕方からだったんだけど、
デパートだと早番と遅番があるので
通えないんですよ。
それで養成所を優先しようと思って、一年ぐらいいたのかなぁ、
デパートを辞めて、声優の養成所に通うことにしたんです。
「でもなぁ、やっぱり働かないとなぁ」と思ってたら、
ちょうど銀行の募集があって
そこに採用されたんです。
俺「意外と堅実なんですね。」
そのとき私は、声優になろう!って強く決心したわけでもないんです。
正直私、そんなに深く物事を考えない人なんです。
俺「わかります。」
うちの家族って全員B型なんですけど、

なんか、「田舎行こう!」「うん、行こう!」って言って、
パジャマのまま布団だけ持ってみんなで車に乗り込んで行っちゃうという、
そういう家族なんですよ。
俺「し・・・神話のような家族ですね。」
養成所に行くことにしたのも、
きっとその血で動いちゃったんだろうなって思います。
俺「そうだと思います。血のせいだと思います。」
銀行では貸金庫の担当だったんで、
俺「か、金田さんが貸金庫の担当!?」
お客さんはおじいちゃんおばあちゃんが多いんですね。

だからお饅頭をティッシュで包んで
「支店長に内緒だよ」って持って来てくれたりとか、

監視カメラにバッチリ映ってるんですけどね(笑)。
俺「心温まるエピソードですね。」
あと、おばあちゃんが来て、
「寂しくて、話しに来ただけ」「姑さんがいじめるの」って、
一緒に話をしたりしてました。

そんなアットホームな感じで良かったですけどね。
窓口の方は忙しくて大変そうなのに、

貸金庫はわりとのほほんとしてて、私の性格には合ってました。
俺「なんとなく分かります。」
ただ私一人でやっていたので、「あなた、一人で守ってるの?」って、
新規のお客さんにはすごい不安がられるので、
俺「すごく分かります。」
「いやぁ、ここにカメラがあるんですよ。
ここにもボタンがあって、
押すと支店長が飛んでくるんで」
みたいな感じで契約していただくような感じでした。

俺「防犯システムをばらして契約成立!?」
基本的に金庫の中のものは見れないんですけど、ただ、
よくおじいちゃんとかに、
「ちょっとおいで」って呼ばれて行くと、
「金の延べ棒って言うんだよ」

って言って持たせてもらったりとか、そういうことはありました。
俺「こ、これは・・・下ネタと解釈してよろしいのでしょうか?」
そうやって昼間銀行に行って、夜、養成所に通ってたんですけど、
あのときが一番大変でしたね。なんで頑張れたかというと、
自分のお金で行ってたから、
もったいないなぁって思ったんです(笑)。
でも、それって大切なことだったな
って思いました。
俺「MOTTAINAIって世界共通語になりましたもんね。」
養成所は2年間だったんですが、卒業のときにオーディションがあるんですね。
それに受かると事務所に所属できるんです。たぶん受かってなかったら
銀行にいたと思うんですけど、私は運良く受かることができたんです。
俺「受かったんだ!」
でもそうなると両立は無理なんですね。どっちにも迷惑かけちゃうって思って、

その時点で銀行は辞めたんですよ。
俺「で、今は片方に迷惑をかけてるってことですね。」
さっき、声優になろうと思ったのは血だって言いましたけど、
でも良く考えると理由もあるのかもしれません。
私はちっちゃいころお母さんから、

「人間って言うのは、生まれたてのときは、心の中が--」
心臓だかなんだか分かんないんですけど、
俺「そこ結構重要ですよ!思い出して!」
「--心の中が真っ白なんだけど、
悪いことをすると
黒い斑点みたいなものができちゃう」って言われたんです。

俺「ほうほう。」
「すっごい悪いことをすると心にイボぐらいの黒いものができて、

ちょっと悪いことだとホクロぐらいの斑点ができて、
死ぬときに半分以上黒かったら地獄に堕ちて、
半分以上白かったら天国に行ける」

って言われて、そっかぁと思ってたんですね。
俺「納得したんだ!」
そのときアニメの「アルプスの少女ハイジ」を観てたんです。
俺「・・・え?」
ハイジはすごい良い子なので、
「きっとハイジは黒い斑点もイボもできてないんだ」
って思ったんですよ。
私の中でハイジはお手本みたいな存在だったんです。

なにか悪いことしそうになると、「きっとハイジだったらこれはやらない」
と思ったらやらないとか、ずっとそういう基準だったんですよ。
俺「なるほど・・・と言っておきます。」
それで、ちょっと大きくなってハイジを観なおしたときに、
ああ、声優っていう仕事はすごいなぁ、と改めて感じました。
たぶんそれもあって、
養成所通ってみようかなって思ったっていうのもあります。
俺「いろいろあったんですね。」
今の20代の方にアドバイスをあげられるとしたら、そうですね、
:まず、年齢はあまり考えなくて良いと思います。
俺「金田さんが言うと説得力あります。」
私も卒業してすぐ声優の世界に入ったら良かったような気もするんですけど、
ただ、その間に学べたこともあったんで、就職したのも良かったかな。
私は元々人と喋るのが好きだったんですが、
お客さんって知らない人じゃないですか。

そういう意味で、コミュニケーション能力を磨けたのが良かったかなと思います。
俺「そうですね。遠回りが結局近道だったみたいな。」
それはどんな仕事でも大事だと思うのですが、
今の声優という仕事でも
生きてると思ってて…。
俺「何だか涙が出てきました。」
それから、夢を持っていらっしゃる方にすごく良い言葉があって、

あの、なんだっけ?「夢は…」あの~、なんだっけ(笑)。
俺「そこ超重要!!絶対思い出して!!」
そう、「夢は逃げない」だ!
俺「短かっ!!」
自分であきらめた段階で夢は無くなっちゃうけど、夢の方からは逃げないから、
それを決めるのは自分だ、っていうようなニュアンスの言葉があって、
俺「ニュアンスというかズバリ言い切ってますが・・・」
ああ良い言葉だなぁって思ったんですね。
えっ? 今私の心がどれぐらい白いかですか? 
俺「いや、何も聞いてないですけど・・・」
どうしよう、いっぱい斑点あったら怖い~。
たぶん、
黒いのはまだ3分の1ぐらいじゃないですか、あ~怖い怖い~。
俺「3分の1の暗黒な感情ということで・・・本日はありがとうございました。」

最後まで読んでくれてありがとう!
それじゃ、ジューシーポーリーバーイ♪♪