皆さん、こんにちは。
日本は秋が深まっている頃でしょうか。
食欲の秋、運動の秋、読書の秋、人それぞれ、色々な秋の楽しみ方がありますよね。
私は昔から美術が好きだったので、今回は芸術の秋に絡めて、アートについて書こうと思います。
メルボルンはオーストラリアの中でも芸術の街として有名ですが、つい先日までNGV(National gallery of Victoria)で北斎展が開催されていました。6月頃から長期間開かれていましたが、とても好評だったため、開催期間を一週間延長したそうです。
私も終了間際にようやく行ってきましたが、教科書で見るよりもはるかに素敵で、魅了されてしまいました!
葛飾北斎と言えば、富獄三十六景が有名ですが、今回の展覧会でも富獄三十六景が展示されていました。
自分が知っていたり、行ったことがあったりする場所から望む富士の絵もあり、「200年も前に、同じ場所に立って北斎が富士を描いていたんだな。」と思うと不思議な気持ちになりました。そして、その絵を日本ではなくメルボルンで見ていると思うと、さらに不思議な感覚になりました。
その他にも、小倉百人一首の版画があり、学生時代に一生懸命覚えた句が、北斎の絵で表現させているのを見るのもとても興味深かったです。
JICで日本語を勉強している学生の中でも、この北斎展に行った人が多く、とても印象的だった、よかったと言っていました。
時代が進み、海外にいても日本文化に触れることが容易になりましたが、それでも200年前に描かれた絵から、200年前の日本を感じることができ、さらに日本への興味が増したようです。
最後に、北斎展では写真を撮ることができたので、その中から小倉百人一首の絵を一枚。
『奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき』
現代では鹿の鳴き声を聞く機会はあまりありませんが、どちらにしても、秋はなにかと悲しくなる季節ですね。
メルボルンはこれから夏が始まるので、ひとまずこの詩のように悲しくなることはなさそうですが、秋が来たときに、北斎展で見たこの絵を思い出しそうです。
それでは、皆さんもアートあふれるこの街にぜひ足を運んでみてください。
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