【表面乾燥飽水状態（骨材の）】

【表面乾燥飽水状態（骨材の）】
骨材の表面水がなく、骨材粒の内部の空げきがすべて水で満たされている状態。表乾状態と略称することがある。
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【なにわの合格請負人の一言】
いわゆる表乾状態です。
表面は乾燥していますが、骨材内部は飽水している状態です。
ちなみに配合設計に用いるのは表乾状態です。
表乾状態の調整は大変難しく、特に細骨材の調整には練度が要求されます。
表乾状態まで調整するにはドライヤーなどで骨材を乾燥させていく方法が一般的ですが、
表乾状態は厳密に言えば一瞬であり、気を抜くとすぐに乾きすぎる、つまり表乾状態を過ぎ気乾状態になってしまいます。
表乾状態はあくまでも理論上のものであり、その調整は非常にシビアで難しいです。
私は、厳密な表乾状態の作成を行う場合、表面水を大まかに飛ばす際は温風を、より表乾に近づいた頃には冷風を、最後は手の体温で調整します。
この方法によって測定の不確かさは相当小さくなります。
また、砕砂の場合は、大きい粒子表面を注視し、ちょうど砕石の表乾状態と同じようになるように意識します。
これはあくまでも私の経験則であり、言葉で表現するのは難しいのですが、結構良い精度です。
ちなみに生コン工場に納入される骨材は多くが表面水がついた状態、つまり湿潤状態です。
夏場の暑い時期などは表面及び内部の一部が乾燥した状態、つまり気乾状態の場合もあります。
 
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