おはようございます。今日は水曜日、週も半ばに突入です。雨風がヒドいですが、コンクリート打設前の確認は大丈夫ですか?打設を中止するのも一つの決断です。気温そのものは暖かくなってきましたが高性能AE減水剤の添加量はあってますか?良い建物を造るために必要な事は妥協せず、しっかりと行いましょう。

さて、久しぶりのCon-Cafeです。

近年、乾燥収縮を防ぐために細骨材として石灰砕砂を使う工場が増えて来ています。石灰は我が国の数少ない資源の一つです。
私も今、石灰砕砂を使った配合を作っているのですが、これが中々難しい。

というのも、市中のプラントのように乾燥収縮を防ぐために用いているわけではなく、供給量の問題から、使わざるを得ない環境なのです。そして石灰砕砂の使用割合がとてつもなく多いのです。通常は1~3割程度でしょう。しかし、私が今作っている配合は7割~8割使います。

ご存知の方も多いと思いますが、石灰砕砂はとにかく水が切れる。水が切れるというのは、適切な表現ではありませんね。他の骨材を使うのと比較して、同一スランプを得るための水量が少なくなるのです。さらに使用割合が多いため、とにかく水量が少なくなります。

昨年の春から試験練りをやりまくって、現在は4パターン目をやっております。これまでに砂利+砂の配合もやりました。砕石+砂の配合もやりました。砕石+砕砂の配合もやりました。それぞれ産地が違うものだから、全て一から配合を作っています。

その中で、大阪兵庫の工場の方が聞いたら垂涎ものだと思いますが、砂利の配合と今回の石灰砕砂の配合で水が少なすぎて困っているのです。
軟練りコンクリートにはある程度の粘性が必要です。そしてその粘性を確保する一番の方法がセメント量を確保することです。
もちろんダムコンクリートや舗装コンクリートはスランプが小さいので、材料分離の可能性が低いため、そこまでの粘性は必要ないのですが、軟練りコンクリートにおいては粘性が必要になります。

そのセメント量を確保するためには、ある程度の水量が必要となるのです。その水量を確保するのが難しいほど水が切れるのです。

今はこの悩みを抱えながら、ギリギリのラインを探しています。
今日はこの辺りにしておきます。次はその方法を少しだけご紹介しましょう。

それでは本日も張り切ってまいりましょう。今日は書類作成です。本日もご安全に。

前回の記事はこちら
http://ameblo.jp/jic1225/entry-11210860230.html
コンクリート技士1日1問はこちら
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コンクリート用語1日1語はこちら
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