おはようございます。今朝の大阪は快晴です。日が昇るのが日に日に早くなり、嬉しいです。その分、花粉が飛び回る季節になってまいりました。花粉症の方はマスクを忘れず、そうでない方も存分に春の足音を楽しむ一日にしましょう。


春といえば、桜の季節が近づいてきました。近畿では一目千本の吉野が有名です。吉野の山は下千本、中千本、上千本、奥千本と標高に応じて時間差で桜が咲き誇ります。山なので、開花は平地より遅いようですが、桜の期間は平地より長いようです。時期になると、まさに山全体が桜色に染まります。見事!としかいいようのない景色が眼前に拡がります。


桜に関しては人それぞれ、様々に思い出があるでしょう。綺麗な思い出や楽しい思い出、それだけでもないはずです。苦しい思い出、辛い思い出もきっとあるでしょう。桜を見るたびに良い思い出だけではなく、自分を振り返り今の現在位置を確かめる余裕を心のどこかに持っておきたいものです。


余裕とは「あせらずゆったりとしていること」という意味を持っているようです。何事も焦らずゆっくりと出来れば良いのですが、なかなか世の中がそれを許してくれません。全てに迅速、タイムリーという言葉がつきまといます。今回、会社設立に向けて印鑑や名刺などを新調する際にも感じました。即日発送、翌日到着がもはや当然のようにホームページ上で記されています。これらが可能になったのも、インターネット、物流の発達が寄与するところだと考えています。しかし、それによって時間の感覚がますますシビアにタイトになってきているのでしょう。自らが自らの首を絞めているかのように見えます。しかし、それが現状であり、それに対して個が動いても全体を動かすことはなかなか難しいと思います。それが要求されていることなのであればそれを上手く取り入れるのが経営者というものです。


しかし、経営者たるもの、前述した心のゆとりを持っていなければ冷静な舵取りは出来ません。そのために経営者がとるべき仕事はゆとり時間を作ること。私にとってのゆとり時間はこのブログを書いている朝です。以前も言いましたが、朝仕事をすることが私は好きではありません。朝のゴールデンタイムを仕事に使えば確かに有効でしょう。しかし、それは優先順位をどこに持つかなのだと思います。サラリーマンであれば仕事を終わらすのが優先順位でしょう。ですので朝効率よく仕事をすることは自らを楽にさせ、充実させる非常によいことです。しかし、経営者は違います。経営者は仕事を終わらせることが仕事ではありません。仕事を創り出すことが仕事です。そういう意味で経営者はクリエイターなのです。


朝の時間を仕事にまわすのか、ゆとりにまわすのか。どう使うかによって、10年後に分岐している気がしてなりません。朝の時間を桜を眺める時のようにゆったりと過ごせるよう努めたいものです。少なくとも私は。