昨日、先代の社長に辞任の意思を伝えました。以前から相談はしていたのである程度の覚悟はされていたようですが、やはり残念がっていました。
君が決めたことについて今の私はどうこう言える立場ではない。というのが先代の社長の意見です。すでに経営の第一線は退いているため、そのような意見になるのは当然だと思います。

話の中で、あとは実務的な問題と、責任の問題を解決しなければならないといわれました。これらも当たり前の話をされていると思います。

一度、取締役という重責を担うと自ら決断し、要職についたわけです。経営の一翼を担う一員として頑張るということを一度は誓った身です。それが辞めるという話になったわけですから、それは身勝手極まりないと思われて当然であり、責任問題がついて回るでしょう。

問題は、どのように責任を取るかなんです。はっきり言います。真の責任を取るということは自分の一番したいことをしないということです。極端に言えば、人間は生きたいと思っています。つまり、命を絶つということが最高の責任の取り方でしょう。侍の切腹とは少し意味合いが違いますが、当時もやはり最高の責任の取り方は自ら命を絶つということだったのでしょう。しかし、世の中はそのようなことを望んでいません。私も望んでいませんし、そんなことしたくもありません。では、その次の責任とはなんでしょうか?私は自分で会社を作りたいと望んでいます。それを止めるというのも一つの責任の取り方でしょう。しかし、私はそれもしたくありませんし、するつもりは毛頭ありません。それでは次の責任とは・・・となり、結局自分が納得出来るラインの責任を取るしかないんです。しかし、それでも責任の取り方として正しいのです。

つまり、私の中での責任のとり方とは

自分が納得できるレベル感での自分がしたいことをしない。

という結論に達しました。非常に身勝手な責任の取り方かも知れません。しかし、過去に振り回されず未来を向くべきです。未来の自分にとって少しでも有利に物事を進めるということは誤りではなく、卑怯でもありません。これが私の一つの結論です。この結論に行き着くまで、非常に悩みました。簡単な問題ではありませんでした。

とにかく前を向く。自分がやりたいことをどんどん進めていく。まずはこれを最優先すべきです。