電車の中の匂いに倒れそうになったり、
電気屋さんのコウコウと照らされた店内の光に疲れたり
自分の理解を超えてくるような人から受ける影響によって
疲れやすいなと感じたり
人といると気をつかってしまい、夜にはぐったり
ということはありませんか？
そういう時って、
もっといろいろやりたいことがあるのにな、と
一日が何もしないで終わってしまったような気がして
徒労感がますます増えたりしますよね。
私もそういう時期がありました。
実はこれは、
自分の中に「安心」が足りていないことから
起きています。
どういうことか、ここから説明していきますね。
最後には、どなたでも
シンプルに改善できる方法もお知らせしますので
どうぞ最後までお読みください。
この「安心」という感覚は
外に求めていてもなかなか手に入りません。
自分の中に「私は大丈夫だ」という
感覚を育てることが大事になります。
今日はその「安心」のしくみと
「安心」を手に入れるための科学的な解決策を
いくつかご紹介したいと思います。
「安心」できていないのは自律神経の乱れから
よく不調の時に「自律神経が乱れている」とか
言われますよね。
（わたしはよく言われていました…）
なんのこっちゃと長年思っておりましたが
ポリヴェーガル理論に説明がありました。
それを、できるだけ簡素に説明することを試みますね。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活発な活動をしたり、戦ったり逃げたりする
アクセルのような働きをしています。
戦う、逃げるの部分は緊急以外の時には多用しなくてもよいのに
現代では過剰に使っている人が多いのです。
また、副交感神経には休息や消化をつかさどる神経と
人とのつながりで穏やかさや喜びを共有したい神経があります。
休息や消化を神経はつかさどる神経は、
交感神経の高まりだけで対応しきれない状態になると
凍りつきモードになったりします。
（動物の死んだふり、みたいなのですね）
交感神経が過剰に使われ、戦う・逃げるモードが常態化し
副交感神経の休息や消化等の役割が一足飛びになり
過剰な交感神経⇔凍り付きモード
を行ったり来たりすることを
長期間継続し
エネルギーや免疫反応自体がひどく低下
強い疲労感や無気力状態となり
胃腸・呼吸器・免疫・肩こり腰痛片頭痛等
身体にもガタが来たりするのです。
よって、副交感神経の
休息や消化をつかさどる神経と
人とのつながりで穏やかさや喜びを共有したい神経を
育てる
＝安心の感覚を育てる必要があるのです。
「安心」の育て方
安心は、
「内受容感覚」を育てることで磨かれます。
五感などの外受容感覚に対し
内受容感覚とは内臓などの体の内側の感覚です。
身体の内側から
心地が良いと感じることで
神経の土台が育っていきます。
なんだか小難しい説明が並びましたが
ここから先の対処法は驚くほど簡単です。
まずは
日常的に
意識的に
意図的に
リラックスする時間をとること
です。
最初は一人でリラックスできる能力を強化しましょう。
好きなものを飲んだり食べたり
お風呂にゆっくりつかる
お布団でぬくぬくすると
自然とリラックスできますよね。
そのほかにも、リラックスできる時間を
ちゃんと予定表に
１５分でも２０分でもいいから
確保するんです。
たとえば「ぼーっとする時間」て
ちょっとムダに思えたりしませんか。
「はっ。ぼーっとしてしまった」と思って
罪悪感とセットになったら
せっかくリラックスしたのに
効果が半減してしまいます。
こころゆくまで心地よさを
味わってください。
ほかに、ハーブティを飲む、夕日を眺める、など
ほんわかした感覚になれることを
「意識的に」「継続的に」日常に取り入れてみてください。
このことは、
わたしが何となく感覚で書いているのではなく
科学的な見地に基づいた解決策ですので
ぜひ、それこそ安心して取り組んでみてくださいね。
自律神経を整えると
いままでは１２０％出して送っていた毎日が
８０％以下の力でこなせるようになっていきます。
その分、ご自身のやりたいことに使える
エネルギーが増えると思ったら
１日、少なくとも２０分程度のリラックス時間は
決して無駄な時間ではないですよね！
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ここまで読んでくださりありがとうございました。
それでは、また。
※参考文献 浅井咲子著「安心のタネ」の育て方