時々行くお弁当屋さんがあります。
中国人のおじさんがやっています。
おかずを3品選びます。
代金は650円。
唐揚げや春巻きをサービスで載せてくれます。
電子レンジで温めている短い時間に家族の話になりました。
おじさんはハルピンの出身。
お母さんは日本人。
お父さんは国民党員だったそうです。
戦後、お母さんもお父さんもそのことを誰にも知られないように生きたそうです。
という様な話---恐らく想像できない様な辛い経験もあったでしょうを街角で屈託なく聞きました。
日本は落ち目なのかもしれません。
しかしこの自由は得難いものです。
そしてこの自由は不自由な歴史の積み重ねの上にあり、油断すると失われやすいものなのかもしれません。
誰もそんな会話に耳をそばだてることもない有り難味を感じつつ、お弁当を持ち帰りました。