以下は2014年にFacebookに投稿したものです。

ウイスキーが人気だ。
酒屋の店頭では目だつところにニッカやサントリーのウイスキーが並べられている。
ハイボールがウイスキー人気に火をつけ、マッサンが決定打となったのだろうか。
確かに竹鶴政孝氏と奥様のリタさんの話は新鮮で胸を打つものがある。

てなことを思っていて閃くものがあった。
それはNHK連続テレビ小説で「大西鐡之祐氏と奥様の人生」をドラマ化してもらえないだろうかというものである。

実は8年ほど前、菅平ホテルで大西鐡之祐氏の奥様をお見かけしたことがある。
食堂で食事をしていたら、隣に座っておられる品の良いご婦人とそのお知り合いの会話が聞こえてきた。その私の母より幾分年長に見えたご婦人は、夏合宿の季節、菅平で若い人たちがラグビーに熱中する空気を吸うのが楽しみなのだ、という様なことを仰っていた。そして話の様子からその方が、大西鐡之祐氏の奥様だということがわかった。素敵な方だった。

同じ頃、新潟県の新発田ラグビースクールの子供達を茅ヶ崎に招く機会があった。
新発田では雪に閉ざされると思う存分ラグビーができないという。ならばどうぞいらしてくださいということで、新発田の子供達にスクール生の家に泊まってもらい交流試合をすることにした。
我が家には小学校3年生の女の子と6年生の男の子が泊まることになった。
で、聞くと、その男の子の実家は「菊水」で有名な新潟の造り酒屋であった。そしてお祖父さんは早大ラグビー部出身、新潟県ラグビー協会の会長。でなんとお祖父さんのお姉さんは大西鐡之祐氏の奥さんだということがわかった。
夫が亡くなった後も、夫の愛したラグビーに惹かれ菅平で夏を過ごされる奥様。その奥様は老舗造り酒屋のお嬢様だったのだ。ラグビーととともに酒にも目のない私には強く心に残るエピソードとなった。

そしてNHK連続テレビ小説がさきほど閃いたのである。

「マッサン」が戦前・戦中・戦後の日本人の生活にウイスキーという要素を織り込んでドラマにしたように、大西ご夫妻の人生とラグビーを絡めて描くというのはどうだろうか。
2019年W杯日本開催を控えてラグビー熱が高まっているとはお世辞にもいえない状況だ。
戦争のむごたらしさ、そしてラグビーの素晴らしさ。
「日本のラグビーの父」とも言える大西鐡之祐氏とその奥様を描くことできっとそれは多くの人に伝わると思うのだ。

どなかたNHKに提案してはもらえないだろうか。