素晴らしい本に出会いました!
こちらの本。
![]() | 「過干渉」をやめたら子どもは伸びる(小学館新書) 902円 Amazon |
わたしは子供はいませんが、タイトルと大好きな尾木ママに惹かれて購入。(子供がいない人にもおすすめです!)
今、全国でも注目されていると言う、東京のある公立中学校の校長先生と、教育に関わる方々のディスカッション形式の本なのですが
その中学校というのは、
・校則なし
・チャイムなし
・スマホやタブレットO K
・出たくない授業は出なくていい
・服装自由
なのに、子供は自分たちで考え助け合い、「自分たちで考えられる子」に育つというすごい学校なんです。
この中でいくつか感動したフレーズがあるので抜粋。
別の学校から赴任してきた先生が、雨の日に外で遊んでいる子供を見て、「雨が降ってきたので、室内に入りなさい」と校内放送したそうです。
それに対して、校長先生から注意をされた。
それが、「そんな放送はやめなさい。雨に濡れるのがイヤな生徒は自分で教室に入るし、濡れていても楽しいと思うなら、そのまま遊ばせてあげなさい」
と言うんです!
また、親が先回りしてあれこれしすぎないことを説いておられる箇所があります。
自分の子が、絵がうまかったとして、先回りして近所の絵画教室に通わせるとか、それが教育虐待につながる。
ゴッホが絵画教室に通っていたか?
才能があったら、ほっておいても一流になる。
というふうに話をされています。
この本を手にとったのは、今の教育制度が、誰が見てもおかしいことなんてわかるでしょ?
特にこのブログやわたしの著書を読んだことがある人なら、「当たり前に倣って生きていくことが正しいことではない」と気づいてるでしょう。
それで、こうやって少しずつ、「自分で考えられるようになるための教育」が増えていく。
今までのような、おかしな校則にも疑問を抱かないような、思考停止している人間を量産する教育が、変わりつつあります。
まあ、かと言ってそれはまだまだ先になるからこそ、今の親世代がまず自由になることが大切だなって。
正しいか間違いかなんて答えはないし、雨の日に外で遊ぶのが悪いなんてことはない。
自分の気持ちがそう思うなら、寄り添ってやってみればいいだけの話。
人をコントロールしようとするのは、自分が自由じゃないから。
自分が自由で、気持ちに寄り添って心のままに生きる人は、人を抑圧しない。
私たち世代はもう学校に通い直すという選択はないと思うけど、大人になった今だからこそ、自分で再教育する必要があると思うの。
あれもだめ、これもだめと言われて育ってきているから、無意識の内に「枠の中でできること」しか思い浮かばないようになってる。
それをね、もう大人なんだから、自分で壊して行かなきゃだめよ。
わたしはビジネスを教えたり、メンタルブロックを外す講座もやったことがあるけど、正直、「ああこの人は厳しいな」と思うことがあって、それは、
もう30、40代なのに、自分のやりたいことがあっても「親に反対されるんで…」って言っちゃう人。
はい?
あなたおいくつでちゅか?
と聞きたくなるくらい。
親も友達も同僚も何も関係ないじゃない。
あんたがどう思ってるのか聞いてんのよ。
でも、その歳でそれを平気で言ってしまうって…
自分の異常性に気づいていない証拠。
自分が重症だって気づいていない証拠。
だからそういう人がビジネスをやるって言っても、やりたいこともアイデアも思い浮かばない。
せいぜい人に怒られない、いい子なアイデアしか出ないから、発展して行かない。
これを学校教育が変わればいいけど…
同調圧力という、怖れの集合意識が強い日本じゃあ、まだ時間かかるかな…
この本を読んで、「自分たちは怒られて育ってきたんだから、そうしろよ!」と思う人は…
残念ですが救いようがありません。
もう一度生まれ変わって人生をやり直すか、lovebyA.K.のバスソルトで生まれ変わるか、二択です。