ついにキーパッドを買いましたよー!!

これで、指がつることなくブログを書ける。

(今までずっと、人差し指であんだけの記事書いてたほうがすごいよね笑)

さて、輪廻転生高校2年B組タマ子物語ですが、タマ美が中学生になったところから物語は再開します。


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タマ美は、中学生2年生になっていた。

中学2年生にもなると、高校受験を控えていることもあり、タマ美はより一層勉強に励んだ。

成績も、常にクラスのトップか、2番にいるような優秀なものだった。







それもそのはず、毎日遅くまで塾に通って勉強していたからだ。

実はタマ美には、家に帰りたくない理由があった。

タマ美が中学生になった頃から、家ではパパとママが絶えずケンカをしていた。

タマ美はそのわけをよく理解できてはいなかったが、「パパがうわきしている」と、電話でママが友達と話しているのを聞いた。








たまに学校から早く帰ることはあったが、今までのようにママがおやつを作ってくれることはなかった。

それに、ママがパパの愚痴を言うのに、タマ美は耐えられなかった。

せっかく早く家に帰っても、ママはいつもそんなようすだったから、タマ美はいつも学校終わりは友達とぶらぶらするか、塾へ行くことにしていた。







タマ美は、勉強しているときは、心が穏やかだった。

だって、「勉強するのは学生の仕事」っておじいちゃんが言ってたし、テストで良い成績をとったときは、ママも嬉しそうだったから。

タマ美はいつしか、「わたしがしっかりしなきゃ。ママがかわいそうじゃない。わたしができることは、しっかり勉強して、良い高校、大学に行くことよ。」と、自分を言い聞かせていた。

だって学校や友達から、そう聞いてたから。

塾で疲れたタマ美は、いつものようにさっとお風呂を済ませて、ベッドへ行った。

来週にテストがあるため勉強に追われていたので、すぐに眠りに落ちた。








タマ美は、夢を見ていた。

大好きなおじいちゃんの夢だった。

そのおじいちゃんが、ニコニコしながら、光の中へ歩いていく夢だった。

「おじいちゃーん、どこに行くのー?」

大きな声でおじいちゃんを呼んだが、全く気付いていない。

「おじいちゃーん、どこに行くのー?」

さらに大きな声で呼んだ。

「おじいちゃん、そっちはだめだよ!」

なぜだかわからないけど、そっちはだめだという気がして、タマ美は声を張り上げたが、それにも気付かず、おじいちゃんはどんどん光のほうへ進んでいく。

だんだんと、見えなくなるくらいの、あたたかい光の中へ、おじいちゃんは消えてしまった。

そして、その光も徐々に消えていった。










朝だった。

タマ美は、流れる涙に気付いて目を覚ました。

嫌な予感がした。










朝食を食べにリビングへ降りてきた。

そんなタマ美を見て、パパが話しかけた。

パパ「あれ、タマ美、どうかしたのか?泣いてるじゃないか。」

ママ「あら、ほんと。どうしたの朝から。」

タマ美は、言っていいものか迷ったが、夢の話しをした。

タマ美「実は、不思議な夢を見たの。おじいちゃんがね、夢の中で、何度呼んでも気付いてくれなくて、そっちはだめって言ったんだよ。でもね、光の中へ消えていったの。その光の道も、消えちゃった。」

ママ「あら…そんなの、ただの夢よ。早くご飯食べちゃいなさい。」

ママはいつか光の玉を見たことを話した時のように、一瞬だけ、顔が曇った。

タマ美は、やっぱり話すんじゃなかたと、後悔した。









数日後、おじいちゃんが亡くなったと、おばあちゃんから連絡があった。

寝ているときに、のうそっちゅうになったと、言っていた。

痛みはなかったらしい。









おじいちゃんはママのお父さんなので、それから数日はお葬式やいろいろな整理で、おばあちゃんにつきっきりになるということだった。









タマ美は、「わたしがあんな夢を見たからだ。」と、あの夢を見た自分を激しく後悔した。

そして、そんな自分が嫌になった。

もう絶対に、夢の話や、光の玉のことは、人に話さないと心に誓った。




To be continued...


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