クリスマスには、サンタのおじさんとサンタのおばさんが仲良くやってきました。
感染防止のため、病室の窓越しだったけれど、娘は嬉しそうに手を振っていたな。
かわいかったなぁ。
闘病している子どもたちのため、このようなイベントをしてくださる病院には、本当に感謝いたします。
年越しは、もちろん娘一人で迎えた。
生まれて初めてだったね。
「年越し、起きていようと思ったのに寝ちゃった。」
って報告してくれたね。
私は、あえて早く寝て、年越しなんて関係ないって気持ちで寝ちゃったな。
そして、やってきた体重測定。
とうとう規定体重に達した!
推薦入試ギリギリだった。
お医者様からは、2日後の退院を許可していただいた。
長く、辛く、悲しく、悔しく、寂しい入院生活がやっと終わるんだ。
私たちは希望に満ちあふれていた。
退院したらクリスマスとお正月のやり直しをしよう、と約束していた。
だから、私はクリスマスツリーを飾り、「おかえり」の垂れ幕をつるし、在るだけの飾りを使って部屋中を彩ったんだ。
楽しい時間だったな。
私たちの試練は「これで終わった」って安心していた。
だけど、さらなる試練が私たちを待ち受けていることをこのときの私たちはまだ知らなかったんだ。