ADHD、自閉症スペクトラム、躁鬱のような特徴を持つ私は、
最初から心の葛藤を生み出すのにじゅうぶんな矛盾を抱えていたのかもしれません。
人間関係で悩む人に悪い人はいない。
長い間漠然とそんな気がしていました。
でもよく考えてみると悩み云々の問題でなく、人の気持ちを察することと”臆病さ”なのだと気づきました。
そうなるメカニズムは
よく人とぶつかる、あるいは何かができなくて人に非難される。
↓
人間関係に悩み、物事がうまくいかない。
↓
自分に自信がなくなる、悩む。
↓
非難される恐れから人の気持ちを過剰に考えるようになる。
↓
同時に臆病になり、反撃を恐れ人を非難できなくなる。
です。
悩んでいる真っ最中は、「なんで自分だけが・・・」とマイナスの部分しか見えていませんでした。「自分はこんなはずではない」と思っていました。
しかし悩みは貧乏くじ的なものではなく、自分にとって意味があるとわかった今は違います。
臆病さからとはいえ、人を気遣う能力がつきました。
人の気持ちを察する能力もつきました。
人間関係に悩む前というのは、言葉で他人を攻撃していました。悩んでいる真っ最中は自分を攻撃していました。でもその間も心の中では他人を攻撃していました。
その二つを経験して、その意味を理解すると、他人も自分も攻撃したらだめだということがわかったのです。
悩みは苦しみですが、同時にギフトなのかもしれません。
今もまだ途中ですが、「人間関係の悩み」には、自分を変わらせることによって周りとの関係も良くする、自分の立ち位置をわからせるという大切な意味があったのです。
私は悩んでいなかったら、人の気持ちの全くわからない人間だったのです。