若い頃一時期、視線を感じると金縛りにかかったように、そちらが見れなくなったことがありました。
自分が座っていて斜め上方向に人が立っていた場合だったような気がします。
上から監視するかのような、批判的な目を想像してしまうのです。
記憶を辿ると小学校の頃、先生が批判するような目でこちらを見て、「**くんは上から下まで不潔だねえ云々・・・・」というような話をしていたことに、ショックを受けた記憶があります。当時物凄く不潔だったからです。
はっきりとはしませんが、おそらくそれかなあといった感じです。
話を戻すと、たまたま立ち上がってから見た時は、こっちを見てなかったこともあるし、そもそも人などいなかったことさえありました。
それでも見れないのです。
グッと顔を上げるのも不自然な目立つ動きのように思われます。
目があったらどうしようというのもあります。
また、こちらを見てなかった場合、見てても批判の目ではなかった場合には、こちらから先に見た、こちらから人を批判の目で見た、と言う感じになるのが、嫌だったのかもしれません。
最初意識はしていなかったのですが、次第にその誰だかわからない相手に対する憎悪が増大していったように思います。
しかし、見ることはできません。
理由は蛇に睨まれたカエルの心境の他、もし相手がこちらを睨んでいなかった場合、自分が常々許せないと思っていた、知らない人なのに睨んでくる奴に自分がなってしまうからです。
この症状はいつの間にか気にならない程度に変化した(ある程度見れるようになったのと、見なくても気にならなくなった)のですが、別の症状に変わった可能性があります。
第三者の目が気になって、人前で声を出す時、例えばメニューの注文など日常的な場面で緊張したり、どもったりと言う症状はいつからだったろうと、思い返してみたりしますが今ひとつわかりません。
またわかったら書きたいと思います。