住所 神奈川県横須賀市本町2丁目1-12









現:スシロー コースカ横須賀店


旧:ステーショングリル


旧:ヴィクトリアステーション 横須賀店


横須賀で16号の渋滞にハマるとよく見える場所。今は居抜きでスシローだが、かつてはヴィクトリアステーションというステーキ屋であった。個人的には、同じく16号沿いの相模原店で、プライムリブステーキを一口お裾分けしてもらった記憶が残る。


店舗の外観は、海外の駅舎をモチーフとしており、海外から取り寄せた実物の車両も利用している。


一時代を築いたダイエーの影響は、外食産業や遊園地にまで及び数多くの逸話が残る(注:1)。ヴィクトリアステーションも、その内の一つと言えるのかもしれない。


1999年に親会社であるダイエー(注:2)の業績不振により、国内30店舗ほどあったヴィクトリアステーションが閉鎖。しかし、横須賀店のみ名物プライムリブステーキの味を継承すべきというスタッフ達により、2000年にステーショングリルと店名を替え独立し再出発する。後に場所を移転。2019年には惜しまれつつも閉店している。


(注:1)

ドムドムハンバーガー・フォルクス・ビックボーイ・奈良ドリームランド・横浜ドリームランド・小山ゆうえんち等。


(注:2)

ヴィクトリアステーションはアメリカ発祥だが、ダイエーが日本での営業権を取得し、1979年にヴィクトリアステーションジャパンを設立している。(注:3)

1980年に六本木に1号店オープン。


(注:3)

北海道には、ダイエーと関係のない1978年創業の別のヴィクトリアステーションがあった。後にダイエー傘下のビックボーイと合併。後にゼンショーの傘下となる。


居抜き出店したのが、はま寿司(ゼンショーグループ)ではなくスシロー。色々と紐解いてみると面白い。



住所 神奈川県横浜市鶴見区生麦3丁目9









現:濱食堂 風薫亭


旧:ランチボックス


すき家を有する外食産業の国内最大手であるゼンショー。その始まりは1982年に開店したランチボックスという弁当屋。そして、その建物は今も残る。


外壁工事はしたが躯体はそのまま。場所は、車の往来が激しい国道15号に大黒橋通りがぶつかるT字路。工業地帯の生活空間、鶴見区は生麦に有り、現在は居酒屋兼食堂の「濱食堂 風薫亭」が営業している。ただ、現在「濱食堂 風薫亭」の情報が少なく、営業・休業・閉業・夜のみ営業の何れなのか?その形態が今の所不明だ。

ゼンショーの始まり

1982年 6月
工場兼事務所を生麦で設立

同年 7月
ランチボックスを生麦で開店

同年 11月
すき家1号店を生麦で開店

店舗より先に工場を設立している点で、創業時よりチェーン展開を視野に入れた強気の姿勢が窺える。

ゼンショーのチェーンブランド (2024年)

すき家・なか卯・COCO'S・BigBoy・Victoria Station・Jolly-Pasta・エルトリート・はま寿司・華屋与兵衛・熟成焼肉いちばん・伝丸・久兵衛屋・瀬戸うどん・たもん庵・モリバコーヒー・カフェミラノ・かつ庵・オリーブの丘・ロッテリア

現ゼンショーの規模、創業した80年代という時代、その小さな建物の背景を知ると、中々感慨深いものがある。

東洋経済オンラインの記事によれば、創業時のゼンショーは、その6坪の物件を家賃6万円で契約したという。

今回、ネタにした二つの居抜きは、Googleストリートビューの過去画像で居抜き前の面影が分ります。

過去画像の見方
ストリートビューで周辺の様子が見える状態で、画面の下にある「他の日付を見る」をタップ。

2010年4月
スシローのステーショングリル時代。

2009年9月
建物にランチボックスの看板が残る。