近年大学入試における推薦率の増加が顕著になっています。

関西の名門大学である関関同立の一角関西学院大学は一般入試の比率が一時期35%をきり過剰に推薦で学生を確保していることを推薦学院大と揶揄させることが増えました。

日本の推薦入試の比率が上昇している理由はいくつかあります。

1. **大学の多様性の追求**: 大学が学生の多様性を重視し、学力以外の要素も重視する傾向があります。推薦入試は、学生の個性や特性をより詳しく評価するための手段として採用されています。

2. **学力だけでない能力の重視**: 伝統的な入試では学力のみを評価する傾向がありますが、推薦入試では学業成績だけでなく、スポーツや芸術、リーダーシップ能力などの分野での実績や才能が評価されます。

3 **大学の競争力向上**: 大学は良質な学生を確保するために、推薦入試を活用して優秀な候補者を獲得しようとしています。そのため、推薦入試の比率が上昇している場合、それは大学の競争力を高める一因となっています。

推薦入試の比率が上昇することにはいくつかのマイナス面も存在します。

1. **公平性の欠如**: 推薦入試は学校や個人の推薦に基づいて行われるため、公平性が問題となることがあります。特定の学校や地域の学生が有利になる場合があり、他の候補者にとって不公平と感じられることがあります。

2. **学力の評価不足**: 推薦入試では学力だけでなく、他の要素も評価されますが、その結果、学生の学力や能力が十分に評価されない可能性があります。これにより、学力だけでなく、他の能力や資質を持つ学生が入学できない場合があります。

3. **偏った視点**: 推薦入試は学生の個性や特性を重視する一方で、学力や一般的な基準を無視する傾向がある場合があります。その結果、大学の入学者が均質化される可能性があり、多様性が欠如する恐れがあります。

4. **透明性の欠如**: 推薦入試の選考プロセスが透明性に欠ける場合があります。学校や個人の推薦に基づいて行われるため、選考基準や選考プロセスが外部に明確に開示されない場合があり、不透明性が生じる可能性があります。

この中で最も問題視されるべきなのは経済格差が顕著になること表面的には多様性を尊重しているように見えるが拡大に寄与していることである。

 

一発の今までの大学入試では田舎・地方の生徒でも過去問演習を中心に基礎力を向上させていけば早稲田や慶應などの名門大学に入学することが可能になり人生逆転の可能性を感じ前向きな姿勢で勉強に取り組むことができた。

しかしながら推薦が過半数となるとその枠は非常にへり入学が厳しくることが多い。

都会にはAO専門の学習塾が増え面接で受けのいいボランティアや企業などの活動や受験に費用がかかる資格をたくさん取らせるなど金銭的に恵まれた家庭が同質性を持ち推薦で合格することが増えている。

現状の経験と名がついた金銭面での同質性は今後社会に溝を作るだろう。