🔸天ちゃん

「ジイさ〜、天は思うんじゃ、うちの父ちゃんは天に桜坂46に入って欲しくて天という名前を付けたんじゃけど、桜坂のエースに天ちゃんという超可愛くて面白くてダンスも上手くてスタイルもいいチートがおるんよ。いくら天が今後可愛くなるとしても、おんなじ名前は無理な気がするんよね〜天が入れる頃は天様はもう引退されとるかもしれんから、二代目天!とかになるならわかるが、、、なんか二代目って、、二番煎じ的な、、」

 

🔹ジア爺

「まず、入れることが前提なんじゃな、、、さすがじゃ。しかも、天は衛生のプロになるんじゃなかったんかい!」

 

🔸天ちゃん

「じい!心配すんな。天がスーパーアイドルになっても衛生はやる。衛生アイドルじゃ!」

 

🔹ジア爺

「なるほど!それはええの〜。それならみんな話を聞くじゃろしな。では、今日も張り切っていくぞ!本日は、腸管出血性大腸菌

じゃ!」

 

🔸天ちゃん

「おおお!ボスキャラのような!こわっ!」

 

 

🔹ジア爺

「大腸菌は名前の通り、人や動物の腸管に存在する菌で、ほとんどの大腸菌は、病原性を持っとらんのじゃ。が、病原大腸菌と呼ばれる一部の菌は、少量でも食品などから摂取されると、時に重篤な症状を伴う食中毒の原因となる場合があるんじゃ。

O157と呼ばれるものが一番有名じゃな。腸管内で毒素(ベロ毒素)を生み出し、その毒素が様々な症状を引き起こす。無症状や、下痢の症状のみで収まる場合もあるが、多くの場合、3〜5 日の潜伏期間の後、下痢、激しい腹痛、血便、水様便、発熱などの症状がでる。発熱は軽度の場合、37℃程度の微熱であることが多い。また、血便が伴う場合は、出始めの頃は血液の混入は少量じゃが、徐々に血液量が増加し、最終的には便成分が少なく血液そのものに近い状態の便が排出されるようになる。子供や高齢者の場合症状が重症化しやすく、溶血性尿毒症症候群や脳症などの合併症を発症することもあり、重症の場合は死亡することもあるんじゃ。腸管出血性大腸菌(VT産生)による食中毒は統計データでみると8月に最も多く発生しとる。食中毒は一般に、細菌が増殖する高湿度・高温の条件がそろう初夏から初秋にかけて、多く発生するとされるのでこれからの時期には特に注意が必要じゃぞ。日本のみならず、世界中で気候変動が起こっとるから、今までより食中毒の発生時期も変化しとるし、菌やウィルス自体も経験のないものが入ってきておる。今回のコロナウィルスがその例じゃの。世界中どこでも気軽に行ける時代じゃから、世界中の菌やウィルスがやってくる。グローバル化は良いことじゃが、それに伴うリスクも知っておかんんといかん。何回も言うようじゃが、国の言ってる通りにすると死ぬぞ。国は新しいものに対応するにはでっかすぎるし、色んな大人の事情が絡むから、これが良いからこれにしよう!とはならん。ルールを変えると今まで儲かってる人たちが怒り狂うからの。そうするとそこからの票をもらっていた政治家も、そこの関連に天下っていた官僚もみんな困るから、国民が死のうが自分の次の代でやってくれ〜ってなるんじゃ。」

 

🔸天ちゃん

「食中毒の典型的なやつじゃな」

 

🔹ジア爺

「厚労省は、この0157対策には、十分な加熱、次亜塩素酸ナトリウムを200ppm程度に希釈しての消毒洗浄を推奨しておる。ここが大問題じゃ」

 

🔸天ちゃん

「ほぉ。次亜塩素酸ナトリウム?」

 

🔹ジア爺

「天、先に行っておくぞ。寝るなよ」

 

🔸天ちゃん

「うぃ!」

 

🔹ジア爺

「次亜塩素酸ナトリウムは、みんなが知ってるところで言うと、ハイターやブリーチなどの漂白剤のことじゃ。名前が次亜塩素酸水と似とるが違うもんじゃ。これが根本的な原因で、国民の方は名前が似ておるから混同するんじゃ。政治家もちょっと知っておる系の人も堂々と間違えるし、テレビのコメンテーター等も間違える。次亜塩素酸ナトリウムは、通商「ジアソー」と言われる。次亜塩素酸ソーダの略。他にもジアとも略されるから余計紛らわしい。次亜塩素酸ナトリウム=次亜塩素酸ソーダ=ジアソー=ジア。全部同じじゃ。この次亜塩素酸ナトリウム

は、強アルカリじゃ。pH(ペーハー/ピーエイチ)という酸性、アルカリ性を示す単位で言うと、pH12.5~13.5もっのすごい右寄りのアルカリ性。日本では、6%か12%のものが売られておる。この%を濃度も示すppmという単位で表すと、60000ppm,120000ppmという強烈に濃い濃度じゃ。原液が服につくと一瞬で穴が開くぞ。これだけ聞くと怖いものの気がするじゃろうが、化学の世界は使いかたなんじゃ。これはこれで非常に便利なものじゃから、次亜塩素酸ナトリウム自体が悪いわけではない。次亜塩素酸ナトリウムを使用して野菜を洗浄しろと言ったり、次亜塩素酸ナトリウムを使用して厨房内を除菌しろという国の指示が古いままなんじゃ。次亜塩素酸ナトリウムはそのままでは危険過ぎて使えんから、超濃い濃度を300倍〜600倍に希釈して使用する。つまり、200ppm程度にして使用するように言われておる。まず、この希釈の作業が大変じゃ。これを毎日やっている現場の人は本当に苦労しておる。指紋が無くなるからの。」

 

🔸天ちゃん

「ヒィ〜><」

 

🔹ジア爺

「次亜塩素酸ナトリウムの殺菌成分は、次亜塩素酸イオンという物質じゃ。これはアルコールよりはるかに殺菌力が高い。とにかくアルコールは使う意味がない!そして次亜塩素酸ナトリウムを200ppmまで希釈すると食品添加物じゃから食品に直接かけても問題ない(この基準も大いなる利権じゃがな)なので野菜などの殺菌も次亜塩素酸ナトリウムを使用してやっておる。最近よく見るカット野菜関連はまさしく次亜塩素酸ナトリウムで殺菌されておる。セントラルキッチン等で大量に作られるものもじゃ。ファミレスや機内食、コンビニ食なんかもじゃな。次亜塩素酸ナトリウム自体は結構な菌やウィルスを退治出来るんじゃが、芽胞菌と呼ばれる殻を纏った最強の菌(枯草菌・セレウス菌・ウェルシュ菌等)やカビ、バイオフィルム系を苦手としておる。なのでいまだに食中毒はなくならん。そして、次亜塩素酸ナトリウムで殺菌した野菜は栄養素もクソもない単なる繊維となる。だからファミレスや機内食、カット野菜、コンビニの野菜は無味無臭の味気ないものになってしまうんじゃ。もう一度言うが、次亜塩素酸ナトリウム自体が悪いんじゃない。次亜塩素酸ナトリウムを使用して食中毒対策をしろ!と言う国の指示がおかしい。時代が変わっておる。次亜塩素酸ナトリウムでの対策は、食中毒の原因菌となる菌やウィルスを退治できない!、使用する人の手荒れ等が大変、施設を徐々に破壊していく(コンクリートなど)しかし、次亜塩素酸ナトリウムを使用するのに適したものもある。それが漂白じゃ。飲食店は閉店時に、シンクに水を溜めて、ハイターやブリーチなどの粉や液体を入れて、まな板とダスターをつけ置きしておく。それで殺菌出来ていると思っているんじゃが、殺菌よりも漂白としての効果を期待した方が良い。朝来て、次亜塩素酸ナトリウムのヌメヌメを洗い流して使用するんじゃが、次亜塩素酸ナトリウムには殺菌効果より漂白効果を期待するべきじゃ。なので、飲食店に必要なのは、次亜塩素酸水と、次亜塩素酸ナトリウムと洗剤じゃ。今日はここまでにしておこう、爆睡中じゃ、、、」