まだスマホというものがなかった頃、本を読みながら歩くのが好きでした。歩くだけの時間、というのが勿体なくて、周りから「危ない」と言われ続けていました。

たまたま、大学院生時代の指導教官も、同じことをしていて、大笑いした事があります…

今や、ながらスマホは、勧められこそしませんが、結構な数の人がやってます。

私に注意してきたあの人も、あの指導教官を陰で笑っていたあの人も……多分。

むかしむかし、江戸時代まで遡ると、二宮金次郎という人がいて、燃料用の木の枝を、山で拾い集めた帰り道に、時を惜しんで歩きながら本を読んで学んだ、という話があります。二宮金次郎は、その後成人してから農村の復興や生産力向上に尽くした人です。最終的に、武士にまで取り立てられたそうです。

歩きスマホは、いただけませんが、マルチタスク能力は、珍重されます。桂大さんは、その片鱗を見せてくれます。



ヘッドホンを右だけずらしているのは、急な用事に対応するためだとか。

時間が、もっとあればいいのに。 
そんな本音が、聞こえてきそうです。