「OLにっぽん」が今日から始まりました。
「ハケンの品格」の中園ミホの脚本です。
観月が演じるのは、戦前から続く老舗商社の総務部で働くOL神崎島子。会社の方針で「アウトソーシング=外部委託」が決まり、島子は3人の中国人の教育係に指名されます。日本と中国の国境を越えた仕事の交流を描くドラマです。
タイトルの響きが「愛情イッポン」に似ていて、どうもこけちゃいそうで心配だったのですが、なかなかおもしろかったです。夜10時台のドラマですが、平均視聴率13%くらいはいくのではないでしょうか。
観月ありさ主演で、脇役陣に浅野ゆう子、阿部サダヲ、東幹久、中国人俳優では胡兵(フー・ビン)、ローラ・チャンなどそこそこ有名どころが出演していますが、一番印象に残ったのは張琳役の唐加思(タン・ジャースー)でした。
農村出身で、家族が働いて貯めたお金で大学に行き、卒業後来日した研修生役を見事に演じています。このように素朴で仕事を覚えることに貪欲で一生懸命な子は確かに中国にいます。
北京時代、新卒で入社してきた地方出身の男の子(李君としましょう)がいたのですが、彼のことを思い出しました。会社の研修旅行で北京郊外にいったときに、相部屋になり、その時李君いろいろと話をしました。李君は子供の頃から頭が良かったので、親戚一同で彼に高等教育を受けさせようということになり、お金を出し合って大学、アメリカ留学をし、私の会社に入ってきました。
李君の田舎の家族親戚は大学を出れば、すぐいい会社に就職できて、たくさんお金を稼いで仕送りしてくれるだろうと思っており、李君にかける期待はすごく大きいものでした。しかし現実には就職は厳しいし、新卒の給料も高くはないので、現実と家族親戚の期待のギャップの大きさに悩んでいました。しかし、その期待が励みになるとも言っていました。
「どんどん仕事を覚えたい、出世したい、もっといい仕事があれば転職したい」と言っていました。その貪欲さとハングリー精神はすごいものだ、と印象深いものがありました。それから1年後、李君は欧米系のメーカーに転職していきました。それから連絡は途絶えてしまいましたが、今日「OLにっぽん」のタン・ジャースーを観て李君のことをふと思い出しました。
唐加思(タン・ジャースー)は、大学4年生のときに、中国映画「夏天、有風吹過」で第9回長春映画祭助演女優賞を獲得しました。ブレイクの予感がします。中国では俳優女優の出身大学は中央戯劇か電影学院が多いのですが、彼女は中国メディア大学の演劇学科の出身です。メディア大学の学生は普通はテレビ、新聞、雑誌、広告などの業界に進みます。私が勤めていた北京オフィスでも3割くらいはメディア大学出身の学生でした。メディア大学の演劇科は設立されてからまだ10年経っておらず、その歴史はあまり長くありません。唐加思の長春映画祭受賞が演劇科設立以来の学生による受賞となったようです。
唐加思(タン・ジャースー)の日本語ブログはこちらです。
ブレイクの予感がする期待の女優さんです。
フー・ビン
ローラ・チャン
フー・ビンは3年くらい前にも「フー・ビン プロジェクト」で日本進出をはかったことがあり、そのときはうまくいきませんでしたが今回はどうでしょう。役柄は格好よくて、強くて、心優しい、という感じなので日本女性のハートをつかむ可能性はあります。役柄の表記が「友情出演」となっています。やはり大陸では大物なので、単なる脇役じゃない、というプライドがあるのでしょう。
「NHK中国語会話」に出演していた前田知恵さんも出演しています。中国留学経験があり、中国語も堪能ですが、第一話では中国語を披露する場面がなく残念でした。今後の展開にどう絡んでくるのか楽しみなところです。
阿部サダヲは独特な存在感があります。フー・ビンとのデコボココンビがいい感じです。中国語の台詞もこないしています。
宮地真緒も同僚役で出演していましたが、空気のようでした。もうすこしストーリーに絡ませてあげてほしいと思います。
前田知恵さんが北京をナビゲートします。
私も編集協力させていただいた本です。
前田知恵さん出演。
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