登下校の電車で、私は全区間を通して起きていたことがない気がする。



1限がある時は、電車の都合がちょうどよく、自分の乗る駅が始発の電車なので、ほぼ100%の確率で座ることができる。



なんせ1限なので、朝が早い。



そりゃあ睡魔に勝てることはなく、1時間ほど爆睡する。



そして、2限からの時も、大体は横浜(ある程度最寄駅などは推測されても良いとする)で車内の3〜4割ほどの乗客がおりるので、大体の確率で座れる。



そうすると、そこから当たり前のように爆睡。



そして問題は下校時だ。



2限で終わりの日は、お昼時かつ、下り方面の電車ということで、これもまた全区間ほぼ100%の確率で座れる。



これもまた当たり前のように爆睡。



そして問題の4限、5限終わり。



この時間に終わると、ちょうど帰宅ラッシュと被るので、今までとは打って変わり、一部区間のみでも座れる可能性は20〜30%ほどといったとこか。



ほとんどの場合を、全区間立ったまま乗る。



だが、睡魔には勝てない。



自分の体重の半分以上を吊り革に預け眠る。



ここで、最近初めて知ったことがある。



それは、人間というものは、立ったまま眠ると、まるで膝カックンされたかのように、足がガクッとなる。



その時の様子といったら、ものの見事に滑稽なもので、周りの乗客の視線が一斉に私に集まる。



まあ、その時の私は寝ぼけているので、一切の恥ずかしさを感じることはないのだが。



そして不思議なことに、どんなに爆睡しても、乗り過ごすことがほとんどない。



それどころか、なぜか毎回、下車駅の1個手前の駅で必ず目が覚める。



この度に、睡眠はしていても、脳や聴覚は完全には休まっていないということを強く実感できる。



ただ、いつかは寝過ごしそうで怖い。



そして1回寝過ごすと、それが癖づいて、結果的に遅刻癖に繋がりそうで怖い。