どんな都市にも人が集まる場所がある。先進国、発展途上国、貧しい国・・そこでは人々がたわいの無い会話をしたり、情報交換をしたりしている。
旅行者にとってもそれは例外ではない。クラブやクラシック・JAZZバーなどには国境を越えたいろんな人達が集まる。そこでは「この先の〇×ホテルはバックパッカ-には不親切だ」とか「△△ホテルは1泊20ドルだが、こっちのホテルは14ドルだ」とか、自分が行った国を競い合う様に話題に持ち出し、ココがよかった、ココは行かない方が良いと酒を片手に話をしている。
もちろん、1人でカウンターで飲む連中もいる。以前、上海の和平飯店の地下にあるJAZZバーで、体調が優れなかったワタシはめずらしく1人でカウンターで飲んでいたら、その時はなぜか、日本人女性に中国の方ですか?と声を掛けられた事もあった。
今回も、年越しを海外で過ごすのだからと12月31日の夜から杭州のクラブ&何系かはわからなかったが、BARに出かけた。
いずれも「西湖」の湖畔の小規模な繁華街にあった。BARに入るとこれはもう第6感が察知するのか、旅行者が集まるBARだった。ひとまず、JINを注文。カウンターで飲んでいた。お店の中央ではグランドピアノに中国人女性がピアノの演奏を始めていた。
すると、私を見つけて寄ってくるアメリカ人。
世界の常識になっているらしい事を以前聞いた事がある。
「こういう場では絶対に小心者の日本人は声を掛けてこない。」
なら、こっちから行って話かけるよ。って思う欧米人が多いらしい。この偏見が嫌で私は良く、声を掛ける。すると、驚く欧米人。このなんともいえないマが面白い。
がこの時は先手を取られた。
「まぁ、それもいいか」とアメリカ人と話を始める。こんな状況は何度となく繰り返してきた事だ。名前、国、いくつ、何をやっている?どの位旅をしている。こんな内容で話が進む。すると何処からとも無く、近くで飲んでいた旅行者が話しに加わり、人数が増えていく。
「何故お前は旅行をしている?」という会話になると、みんな真剣になる。
「世界中に友達を作りたいから」
「仕事で旅行をしている。」
「語学を学んでいる」
「休暇で前から行ってみたかったから」
中でも一番多いのは・・・・
「やりたい事がわからず、その答えを探してずっと旅をしている」
長期で旅に出る奴らはそれなりに覚悟を決めて、母国を出てきた連中だ。すべてを投げ出して異国の地にその答えを探し求めている。また、現実逃避的に母国を捨てて、異国の地で新たな生活をしようとしているものもいた。
でも、旅自体に自分のやりたい事の答えなどは何処にも落ちていないと思う。異国の地での目新しい体験でいつもとは違った感覚は受けるとは思うが、必ずしもその感覚が自分のやりたい事に結びついているとは思わない。逆に、長く旅行をしすぎていると神経が麻痺してくる事が多く、通常の生活に戻る事ができないと聞く。
逆にやりたい事なんかできている人なんか少ないんじゃないかと思う。その中でいかに楽しみを見つけて自分らしくやっていくかだと私は思う。
答えはやはり、
自分自身にあると思う。要は考え方次第、自分次第ってことね。
そんな定番の会話を時間が経つもの忘れてしていた。その隣ではいつしかピアノ弾きの女性は演奏を止めて帰り支度を始めていた。
「そうだ、そろそろクラブにも行ってみるか・・・」と
話していたアメリカ人を誘ってみるが、そいつは静かにそこで飲みながら年を越したいそうだ。
それ以上深追いはせずに私はそのバーを後にした。
地方都市だからと少々、甘く見ていたが、やはり、そこは違った。31日の22時過ぎから既にメインフロアーのスクリーンモニターにはカウントダウンが始まり、大音量のトランスや、レーザー光線・・この盛り上がり方は中国系ではなく、やはり、欧米系のノリ。
後日、入場時の半券を見てみるとオーストラリアのDJにアメリカ人のVJと。どうりでノリ方が馴染める訳だ。そして、23時45分過ぎになると、大量のトランスや、レーザー光線は収まり、imagineが流れ、0時になると、HAPPY NEW YEAR 2007の文字がスクリーン上に現れたかと思うと、私の前では静寂を守り通してきた「西湖」から新年の花火が多数に打ち上げられてるらしく、外も大賑わい。
このクラブはトランスメインらしく、その後も朝4時まで盛り上がったのでした(続)