こんばんは。
今日はあったかい一日でした。
今日は心を打つ話を見つけたので皆さんとシェアさせていただきます。
小学校の授業なんか意味がないと主張する、学歴主義・塾信者の母親。その時塾講師が諭した「小学校の存在意義」が、教育の本質を物語る。
「前提として、これはあくまで、僕個人の見解ということをご理解下さい。」
「子供が小学校の授業に参加する事に意味なんかないという話ですが、僕はこれはそうではないと思います」
「子供にとって、どんな教育か必要かを、一度考えてみてください」
「恐らく、この塾の入塾説明会に来ている人は、子供の成績を伸ばし、良い学校にいれさせる事が、良い教育であると考えていることと思います」
「もちろん、私どもの塾も、成績を伸ばし、良い学校に入学させる事を目的にして事業をやっているので、これが重要であると考えているのは言うまでもありません」
「しかし、塾と学校は、大きく役割が異なると思っています」
「塾の役割は、とにかく試験やテストの成績を伸ばす事です。その為のカリキュラムを組み、みっちり勉強を教えます」
「しかし学校は、試験やテストの成績という限定的な要素だけを伸ばす場所ではなく、『人間的な成長機会』を与える場所なのです」
「学校という社会で生きる事により、人と調和をしながら生きる事を学び、規則校則の中で生活する事で、秩序の成り立ちを学ぶ」
「人の気持ちを感じ、社会の生き方を感じ、友情や愛情・喜怒哀楽の感情を育て、未来を生きる上で必ず必要な『自我』を築き上げる場なのです」
「極論言えば、子供の頃のテストや試験の点数なんて、将来を生きる上では、何の役にも立ちません」
「皆様も、過去のテストの点数が、今の生活に左右されていると感じながら生きてはいないはずです」
「しかし、自我というのは、人間の根底の部分になります」
「人に優しく、愛し、受け入れながら生きる事ができるか。社会に優しく、愛し、受け入れながら生きる事ができるか」
「これができるかできないかで、将来の幸せは大きく異なってくるものです」
まるでその場の空気を全て吸い込む様に、その場にいた父兄を引きつけながら、淡々と語る塾講師。
その言葉には、教育のことを真剣に考えているからこそ伝えられる、『重み』がありました。
「皆様が、子供を良い学校に入れたい、試験の点数を伸ばしてあげたいという気持ちはよくわかります」
「しかしそれと同じ位、いやそれ以上に、子供の人間性を伸ばす事も重要なのです」
「この塾では、試験やテストの点数を伸ばす事に全力で取り組ませていただきます」
「でも、決してその表面上の数字だけで子供の成長を判断するのではなく、人間としての成長を、しっかり子供を見て、学校と協力しながら、育てていってほしいと思います」
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