模型から分かるように、航空機の主翼と同様ローリング軽減に、下部船腹にはスタピライザーが左右2組ついている。多分60㎝位は張り出していると思うが船体の大きさからやや小さいような気がする。もっとも、大きくすればローリングに対して有効だが抵抗が増し、難しいところだ。付ける位置は可成り後ろ寄りで、船型からしてここしかつけられないが船首の方はフリーなので船は常時ねじれを受けながら進んでいる。今日の海の状態では、推定で3度から5度位揺れているだろうと思った。船内食堂のバイキングはついにいただけなかった。午後からは波もやや収まり3度を上回ることは少ないと感じた。受付での発破が効いたわけでもないがほぼ定刻に秋田港に着岸した。

 

ここで余談だが角度について触れてみたい。握りこぶしを作って腕を目の高さに伸ばす。この人差し指の第二と関節と小指の付け根の手のひらは私の場合10㎝、目から握りこぶしまで58㎝。10/580.172tan100.176。ということは目と握りこぶし一つ分の角度はほぼ10度といえる。腕の長さに個人差があっても手の長い人は握りこぶしも大きくこの割合に大差はない。私はこの握りこぶしの簡易分度器を時々応用している。前述のローリングをロビーで測ってみたら3度から5度くらいと判断した。この程度でも船酔いをした。

 

秋田内陸縦貫鉄道の始発駅鷹ノ巣駅はかわいらしい駅だった。待ち時間があったので雨の中近くを見て回ったが何もなく閑散としていた。ネットで、ホテルを鷹ノ巣で探したが見つからなかったのも無理ない。