今は、NGリストに注目が集まっていますが、性被害の補償について、性被害の実態をどう調査して、被害額を算定するかは、非常に難しい問題ではないかと、私は思います。現在は、そのことについての論評は、私の知る限りではありません。

 もともと、この性加害というか性犯罪は、見て見ぬふりをされ続けていましたし、加害者は死亡しているので、その実態は、被害者しか分かりません。密室で行われたであろう行為というか犯罪ですので、当事者以外誰も見ていません。第三者も立ち会わせるような見せるプレイがあったのであれば、証明も出来ますが、たぶん当事者の二人、つまり死亡した社長と被害者だけの間の出来事です。

 架空の被害申請がする人が出てこないか、そういう恐れもありますが、訴えてきた人が、ジャニーズ社長と一度でも二人きりで会っていたらしいとなれば、誰も否定できません。「社長から、秘かに呼ばれました。」と言ってしまえば、だれも否定することは難しくなります。被害者の会の人や、一流と言わないまでも、ジャニーズ事務所に所属し少しは名の知れた人ならば、プライドもあり被害に関しても正直に話すでしょうが、無名の人たちはどうでしょうか。

 コロナのことで、不正申請をして、給付金を不正に受け取った人が多くいました。少しお役所が本気で調べれば事実が分かるようなことでも、多くの人が嘘をついて申請したようです。今回は、事実かどうかは調べようがありません。加害者の社長が死亡しているからです。ジャニーズ事務所は、「性善説」に基づいて、被害を訴えてきた人、全てを救済するのでしょうか。「法を超えた補償」と簡単に発言していますが、難しいことだと私は思いますが、皆さんはどう思いますか。