私は、地域の持ち回りの係として、地域の神社の氏子総代をしています。3年間の務めで、2年目になりました。今日は、動員がかかり、「神社関係者大会」というのに参加しました。神社の総本山は、伊勢神宮で、神社関係者からは単に「神宮」と呼ばれています。天皇を敬うことや、「神宮大麻」というお札を皆さんに買ってもらい祭ってもらうことなどを願うのは、仕方ないかなと思います。でも、その決議文の中に、こそっと「『教育勅語』の趣旨を戴いて、真の日本人の育成を目指し…」とか「夫婦同姓の伝統文化を重んじ…」など、旧態依然とした体制に戻ろうとする文面がちりばめられていました。
特に驚いたのは、参加した人たちで、「教育勅語」を唱和したことです。私は、立ち上がりましたが、何もしゃべりませんでした。周りは、私と同年代(60歳代後半)の人よりも、もっと高齢の人たちが多かったように思います。皆さんは、結構大きな声で唱和していました。「天皇陛下万歳」と言って、特攻して死んでいった若者を、悲しい顔をしながら見送った上官たちがいます。「未来ある若者よりも、先の短い上官が、『わしが先に行く』」と言って、特攻機に乗り組んだのなら、話は分かりますが、そのような話は聞いたことがありません。こんなところで、死んだはずの「教育勅語」が生きながらえていることに驚きました。
皆さんはどう思いますか。