長年「マスコミの沈黙」ということで、ジャニーズ社長の性加害に目をつぶり、人気のジャニーズタレントを起用して儲けてきた報道各社は、現在、一転してジャニーズ外しに向かっています。各企業も、今までの姿勢を180°変換し、コマーシャルなどでジャニーズタレント離れに走っています。今までの黙認姿勢について、その原因を内部で、調査や解明をすることなく、素早く「今の流れ」に乗る姿勢には、「あっぱれ」というほかないでしょうか。

 NHKも、紅白にジャニーズタレントを出さないと言い出しました。自分たちは、性加害について厳しい姿勢で臨んでいることをアピールしたいようです。マスコミもテレビも大手企業も、今までジャニーズタレントの起用で、甘い蜜を吸ってきたのも関わらずです。「手の平を返す」ということの見本のようなものです。

 本当の友とは、一番苦しくつらい時に、寄り添ってくれる人だと言います。ジャニーズの経営陣は、今こそ本当に信頼できるパートナーを見極めるチャンスだと思います。私は、ずいぶん年を取ってきました。仕事もやめて、肩書もありません。少し前に、私事で周りの人たちにずいぶん助けてもらいました。損得や建前だけでなく、困っているときに助けてくれる友は、ありがたいものです。そういう友を大事にして、これからの残りの人生を歩んでいきたいと思います。